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和文化が子供達の感性を育てる
ある不登校の女子高生が、偶然にも触れた茶道によって、段々と心が落ち着いてくると
、人との関わりもスムーズになったという例があります。
脳科学から見た子供の発達では、様々な場面で、子供の脳を測定し、その活性度を 見るのですが、茶道を幼稚園児に学ばせると、脳の前頭前野に、良い影響を及ぼす
ことが証明されています。
また小学生の子供の和太鼓練習の中で、特徴的なことは、最初に太鼓を叩く子供に
続いて、次の子がその音に合わせて太鼓を叩く、つまり共鳴して「共感性」が育つ
ということです。
最近では、重度の障害児に対して和太鼓の指導を施し、太鼓の音に手が動き出し、 段々と脳が活性化していったという例があります。
子どもたちの「感性」を育てる時、心に落ち着きを持たせ、人間性知性の育成や、 共感性を育むという面で、日本の伝統文化は、大変に役立つのです。
「三つ子の魂 百までも」 「しっかり抱いて 下に降ろして 歩かせる」 岡潔(おか きよし)が「日本人は心の民族」と言ったようにこの国の人々は、心や
情緒といったものを大切にしてきたのに、それがどんどん崩壊している事が、近年
相次いで起きています。その意味で教育基盤そのものを、どうやって変えていくのか
という事を今、考えていく必要があるのではないでしょうか。
親が親らしくなくなってしまえば、子供は「優しさ」を学ぶチャンスを失う事に
なります。「育む」という字は「羽で含む」というのが語源で、親鳥が子供を抱きしめる
愛着によって、心が育つという事なのです。まず親に対する
一番目のメッセージは、「しっかり抱いて下に降ろして歩かせる」が子供への
関わり方の基礎基本だという事です。
二番目は「脳には臨界期がある」ということ。 三番目、は千利休の残した「守破離(しゅはり)」という言葉です。 子供は一番信頼出来る大人に甘え、依存して、やがては反抗しながら自立していきます
。この甘えて依存するという段階が愛着で、「三つ子の魂、百までも」と言ってきたのです。また「しっかり抱いて下に降ろして歩かせる」という意味は、「しっかり抱く」という
段階は「愛着」で、「下に降ろす」は「分離」、そして「歩かせる」は「自立」でこれが
子供の発達過程なのです。
しかし家庭で抱きしめられる事がないのに、学校で思いやりを持ちましょう、
人権を尊重しましょうと言われても、右の耳から左の耳へと抜けるだけなのです。 今、日本の子供達は、十分に親に甘える事が出来ないし依存出来ない、それから
反抗出来なくなっている子供が増えています。それは昔から比べると、母性的な
関わり、父性的な関わりを持つ事の出来るお父さんやお母さんが少なくなってきて
いることが影響しています。
また脳の臨界期とは、三歳までに脳細胞は六割程度が完成してしまうということで、
「三つ子の魂、百までも」という諺が、最先端の科学によって再発見されたのです。 日本人が古くから言ってきた知恵というのは、実は脳科学の問題提起と繋がって いるのです。その意味で日本の伝統、子育ての知恵というものを、創造的に再発見
する事も課題なのではないかと思います。
千利休の残した「守破離(しゅはり)」についてですが、形から入って躾をすると
いう事が、教育界では、押し付けだとか、強制になるという方もいますが、
歴史文化の中で受け継がれてきたもの、形の奥にある心に気付かせる事が大切な ポイントなのではないでしょうか。
「規矩作法、守り尽くして破るとも、離るるとても本を忘るな」、 「離れる」という段階が自分らしさや個性、創造性の段階なのです。 戦後は個性尊重と言ってきましたが、そのベースとなるものは「守」なのです。
日本の伝統文化には、「形」というものが貫いています。茶道、華道、剣道、柔道と 「道」の付くものは、最初に形の継承から始めますが、それは子供の興味関心で
選択する事は出来ないのです。「俺流で受身は嫌だ」と思っても、それは無理な話で、
必ず基本の型というものを継承しなければならない、これが教育の出発点
なのです。
家庭においても、形の継承である「躾」というものを、親がしっかりと教えなくては
ならない。「身を美しくする」というのは形から入る訳ですが、その形を守り、
破り、そして形から離れる・・・というのが本当の個性や創造性なのです。
続く
高橋史朗先生講演より
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確かに、和の文化には精神を鍛え伴うモノがほとんどですね。
6年ほど前、高橋先生とお会いして教科書検定問題・近現代史について等でお話を伺った事を思い出しました^^
★!
2011/10/23(日) 午後 7:41
ジョウジ様
そうですか、実際にお会いになったことがあるのですか。ジョウジ様は色々幅広く活動されているのですね。
教育は、ほんとに何とかしなくてはいけませんね。それにはなるべく多くの国民が、教育を改善しようという意識をもって、日教組を排除しなくてはいけませんね。
傑作
2011/10/24(月) 午前 0:24 [ さざんか ]
日本人、正しい人間に生まれ変わらせるための教育が、議員、役人に必要です。 国民の税金は、役人達の小遣いではない
2011/10/25(火) 午前 10:31 [ サンタ白ース ]
サンタ白ース様
ほんとにそうですね。
議員や役人が、一番に教育が必要ですね。
2011/10/25(火) 午後 1:59 [ さざんか ]
幼い頃から日本の伝統文化を教え、国語を教えることは本当に重要です。英語の早期教育ばかりが言われますが、もってのほかです。数学でも物理でも柔軟で論理的な発想は国語力から生まれます。伝統文化や躾なくして、心豊かな人間に育つわけがりません。
傑作です!
2011/10/25(火) 午後 9:58
ゲバラ様
まったくおっしゃる通りだと思います。国語力こそが最も必要であり、色々な考える力のもとですから、いくら英語を知っていても、その思想、考えが内容のお粗末なものでは、何の意味もありませんよね。国際的な場で必要なのは、語学ではなく、思想だと思います。各国と渡り合える考え、アイデアこそが、その国の力ですよね。そしてなにより、その国独自の個性から発想されたものこそが、求められていると思います。
傑作ありがとうございます。
2011/10/26(水) 午後 6:21 [ さざんか ]