日本の感性をよみがえらせよう

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昭和55年に書かれた「占領憲法下の祖国」という斎藤忠(国際政治評論家)氏による評論の一部を転載しました。現行憲法が法理論上ありえないことがよく分かります。

ヘーグ陸戦法規違反の暴挙
如何に軍事占領といえども、被占領国の文化・伝統は、あくまでもこれを尊重しなければならない。如何に軍政を行うとも、被占領国の法令・慣習は、ほしいままに改廃することは許されるものでは断じてない。
ヘーグ陸戦条規は、その第三款、「敵国の領土における軍の権力に関する規則」の第四十三条に、「国の権力にして事実上占領者の手に移りたる上は、占領者は、絶対的支障なき限り、占領地の現行法を尊重し、能う限り公共の秩序及び生活を回復確保するため、施しうべき一切の手段を尽くすべきものとす」と、明確に規定している。
占領軍がわが日本において行ったことは、軍政に許されうる範囲をはるかに逸脱するもの。いうまでもなく、陸戦法規に違反するものであったのだ。
おおよそ法の制定は、自由にして冷静な意思を保有し得て、はじめて行いうるものである。国家に完全な主権が存在することと、国民に完(まった)き意志の自由が保障されることこそ、その不可欠の前提であらねばならない。
旧帝国憲法の第七十五条が、摂政時代に憲法を改正することを禁止しているのも、もとより、その故である。ブラジル連邦の憲法も、また、同じ理由によって、戒厳令下に於いて憲法を改正することを禁じている。
フランス第四共和国の憲法もまた、かりそめにも占領期間中にこれを改廃してはならぬことを、厳に規定している。乃ち、その第九十四条によれば、本国領土の全部又は一部が外国軍隊の占領下にある場合は、憲法改正のいかなる手続きも、これに着手しもしくは継続することを許されないのだ。
だが、日本国憲法は、敗戦後の占領下に、事実における亡国の状態において、制定され公布された。
これが、わが国会の審議を経たものであることは、たしかに事実である。だが、当時の日本は、精神的にも、敗戦直後の言おうようなき混乱と動揺のただ中にあった。形においては、日本国会は存在した。だが、主権は日本国民には無かったのだ。――日本は、占領軍最高司令官の事実における軍政下にあったのである。
しかも、国民のうち、三十万にのぼるおびただしい人口は、戦争の責任を問われて、戦勝国の一方的な裁断によって、祖国の運命に関する一切の発言の自由も、権利も、奪われていた。追放の範囲は、自治体機構の最末端似までも及んだのである。
審議は、二十万の占領軍の銃剣の威嚇のもとに行われた。このような条件における審議に、どうして、国民の自由な意思が表明され得よう?
わが日本に後れて、同じように、占領軍によってその憲法草案を与えられた西ドイツは、このような環境のもとにおける憲法の受諾を、断固として拒否した。ドイツ国民自身の自由意志によってその制定をおこない得る日までは、「憲法」というものを所有することを拒んだのだ。
仮に西ドイツ基本法を定めて、占領下にある歳月の間、これをもって憲法に代えるという態度をもって一貫した。これは、真に憲法を尊重した敬服すべき見識であり、また勇気であったというべきであろう。
だが、日本の場合には、西ドイツの場合には存在せぬ責め道具があった。
「もし日本国会にしてこの憲法を拒否するにおいては、天皇の御身分も、或いは、これを保証し得ぬであろう」という。これは、日本国民にとっては、断じて抵抗することを許されぬ暗黙の恫喝であったのだ。
更に、審議の結末は、当然、占領軍最高司令官の裁決・承認をへなければならなかった。最後の決定権は、もとより、占領下の敗戦国民にはなかったのである。

国体原理の抹殺

国の交戦権を否認し、一切のウォー・ポテンシャルの保有を拒否した前代未聞の憲法は、このようにして成立した。
およそ憲法は、国の存立のあり方に関する国民意思の表現であらねばならない。国民精神の象徴でさえもあらねばならない。しかるに日本国憲法は、その国民の意志感情とは全く無関係に、わずか一握りの占領軍関係者によって起草されたのである。
(中略)
おなじく、この四十余年の間に新しく制定されたものに、ソビエト連邦の憲法がある。スターリン憲法と呼ばれるもの。この憲法は、1936年12月に発布されたが、その草案の作成には、実に一年にわたる歳月を費やして、あらゆる慎重の用意を尽くしているのである。しかも、起草を終った憲法草案は、ただちにこれをソビエト大会の議に付する措置をとらなかった。(中略)
だが、わが日本国憲法は、実に、わずかに数旬にも充たぬ短時日のあいだに、事もなく作成された。かりそめにも国の基本法たる憲法がである。
それも致し方ない。ただ、問題は、その内容である。たとえ形式のみにせよ。日本国憲法は、旧帝国憲法第73条の憲法改正手続きによって成立したものである。この憲法の上論は大日本帝国憲法のもとにあることを是認し、日本国憲法が大日本帝国憲法の改正によって生まれたものであることを明らかにしている
それにもかかわらず、その天皇統治の原理をもって貫かれている大日本帝国憲法の改正によって生まれたはずの戦後憲法は、「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」ことを言明しているのである。
日本国憲法の大日本帝国憲法における関係は、たとえば第一次大戦後のドイツに於けるワイマール憲法の旧ドイツ帝国憲法に対する関係と全く異なるのだ。ワイマール憲法は、ドイツ帝国憲法とは何らの関係もない全くの別個の憲法であった。皇帝はすでに国外に逃れ、ドイツにおける君主制は、つとに廃止されていた。ドイツは全く新たな共和国としてうまれたのである。
だが、日本国憲法は、さきにも言うように、大日本帝国憲法第73条の改正手続によって生まれたものである。日本国憲法自体、国家及び国民統合の象徴たる天皇の在位される憲法である。この憲法のもとにおいて、国民をして、にわかに「主権が国民にある」ことを宣言せしめ、これを前提として民約憲法を確定する。これは、法理上あり得ることか?
「そもそも国政は国民の厳粛なる信託によるもの」と言い、「その権威は国民に由来し、その権利は国民の代表者がこれを行使する」と言っている。これは、もとよりアメリカン・デモクラシーの本質である。
しかしながら、国政がいかなる権威にもとづくか、また、何人が如何なる方法によってこれを行使するかは、もとよりそれぞれの国の歴史、伝統、国情によって全く異なるのである。その形成は、悠遠な歴史の流れの中においておこなわれた。いわゆる「不文の憲法」は、厳として、すでに久しく存在していたのだ。
アメリカン・デモクラシー、もとより、米国の歴史・伝統を根拠とし、背景とする一つの真理であるには相違ない。だが、これをもってただちに「人類普遍の原理」となし、歴史と伝統を全く異にする他の国に俄に適用して「これに反する一切の憲法・法令および詔勅を排除する」
というに到っては、言語道断という他に言葉はあるまい。
上記の宣言を含む「日本国憲法前文」は、実に、占領軍総司令部が、その原案を日本政府に交付するにあたって、「一字一句の修正をも許さぬ」旨を指示したものである。

交戦権否認の規定

「憲法」は変った。だが、憲法の根基たる歴史的統一体としての日本国民の存在は、厳として変らなかったのである。
日本は、敗戦によって、その領土を失った。だが、そのために、日本国民の統一性は却って増大し、深化した。「日本国土に居住する日本民族」は、「日本国民」と同義になったのだ。こうして日本民族は、そのまま一国民として、現に歴史的統一を保持する。
それにもかかわらず、占領軍は日本弱体化のための政策の根幹として、この国の憲法を廃棄し、これに代えるに彼らの「日本国憲法」を以ってした。これが歴史的統一体としての日本国民の実体と如何に相反し、相剋するものであるかは、おのずから明らかであろう。
まして、およそ独立主権国家の憲法に於いて国の交戦権を否認し、国家の自衛をみずから放棄したもののある例を知らない。
一国の憲法に戦争の放棄を規定した例は、今日までも、決して皆無ではない。古くは、1848年のフランス憲法にも、すでにこの種の条章を見るのである。1931年のスペイン新憲法にも、また、これに類似する条項は存在する。さらに、1934年のブラジル憲法、1935年のフィリピン憲法、いずれも一種の戦争放棄憲法だ。
しかしながら、こられはただ、侵略戦争を行わぬことを定めたものである。あらゆる戦争の場合を含めて、国の交戦権をことごとく放棄することを宣言した日本国憲法のご時は、古今東西に絶えてその例を見ない。
まして、戦力の一切を放棄する規定にいたっては、まことに前代未聞のことである。
たとえば、イタリアは、わが国と同じく第二次大戦において徹底的な敗戦を経験した国である。だが、そのイタリア共和国の、ひとしく戦後に制定された憲法ですらも、戦力の保持は明白にこれを規定しているのだ。
三軍の編制に、数量の制約こそは設けている。だが、一切の戦力を放棄するなどという奇怪な規定は、決して包含してはいないのである。
さきに言及したソビエト連邦憲法――わが国のインテリのある者は、平和を愛する人々の唯一の祖国のようにさえも言う、そのソビエト社会主義共和国連邦の新憲法すらも、なお、祖国の防衛は「ソ連邦各人民の神聖なる義務」であると明白に規定している。その大32条は、全国民的兵役の義務を「国法の定むるところ」と規定し、さらに「労働赤軍における軍事勤務は、ソビエト社会主義共和国連邦人民の名誉ある義務である」と断言している。また、第133条も、その前段において、「祖国の防衛は、ソビエト社会主義共和国連邦各人民の神聖なる義務」と言い、また「祖国に対する反逆、宣誓違反、敵国への内応、国家兵力の毀損間諜行為は、最も重大なる罪悪として法の峻厳を尽くしてこれを罰するであろう」と宣言しているのだ。

つづく
三橋貴明さんのブログをのぞいてみたら、なんと毎日新聞の記事が二つ取り上げられており、実にまともな正論が書かれておりました。
毎日にもまともな記者がいるのか、たまたまTPPは偏向する必要がないという判断をしたのか、よくわかりませんが、兎も角、ものすごくまともな記事で、三橋さんも毎日に賛成するのは初めてのことだそうです。そのひとつはスクープ記事で、
TPP:政府、文書に本音 11月表明「米が最も評価」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111028k0000m020158000c.html
これは要するに、三橋さんが、つぎのように書いておられますが、

 すなわち、野田政権が必死になってAPECにおけるTPP交渉参加を推進しているのは、別に日本国民のためでもなければ、日本の国益のためでもなく、単に、
11月のAPECで交渉参加表明すると、アメリカが最も評価してくれるから
という理由だったという、もう本当に情けないというか、怒り心頭に発するというか、主権国家としては信じ難い話なのです。






 さて、毎日新聞といえば、信じ難い記事が報道されました。わたくしが毎日新聞の論調にここまで賛成するのは、初めてのことでございます。

記者の目:TPP交渉参加は本当に必要か=位川一郎
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20111027k0000m070140000c.html

◇輸出依存戦略もう見直す時だ
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加問題が大詰めを迎えた。政府は、「アジア太平洋の成長を取り込む」として参加を決めたいようだ。しかし、これ以上海外に依存した成長を目指す戦略は間違っていると私は考える。国民の大多数にとって、TPPのリスクは大きく、メリットはわずかだろう。野田佳彦首相が参加を思いとどまってくれることを願う。
◇農業、医療などリスクが大きい
TPPについて、慎重派は多くのリスク、問題点を挙げている。関税撤廃で打撃を受ける農業のほか、▽「混合診療」の全面解禁や株式会社の参入で公的医療保険が縮小する▽遺伝子組み換え作物の表示、残留農薬などの食品の基準が緩められる▽公共事業の発注ルールや日本郵政の簡易保険への影響−−などだ。
農業以外の懸念に対し、政府は「交渉対象になっていない」などと説明するが、楽観的すぎる。9カ国のこれまでの交渉で議論されなかったテーマも、日本が加われば取り上げられる可能性があるだろう。慎重派が指摘する項目の多くは、過去に米国が「年次改革要望書」などで日本に要求したものだからだまた、理不尽な要求は拒否するといっても、国際交渉で主張がすべて通るはずがない。TPPへの不安は、実体のない「TPPおばけ」(前原誠司民主党政調会長)ではないのだ
影響を受けるのは日本だけではない。TPP加盟国は、ビジネスの「障壁」を除くために国内規制の緩和を求められる。他国でも、医療や食品安全に関する日本の規制のように国民生活に不可欠なものが、緩和対象に含まれるかもしれない。推進論者は「アジア太平洋のルールづくりに日本がかかわるべきだ」と声をそろえるが
誰のためのルールなのかと問いたい
そもそも、輸出や海外進出に依存した経済成長はもはや国民を幸福にしないのではないか。輸出主導で景気が回復した03〜07年度の間に、企業の経常利益は48%増え、株主への配当金は94%増えた(財務省の法人企業統計)。しかし、同じ期間に労働者の賃金は0・3%下がった(厚生労働省の毎月勤労統計)。輸出企業が、新興国などの安い製品と競争するために人件費をカットしたからだ。
経済連携を広げ輸出と対外投資を増やしても、
益を得るのは輸出企業とその株主だけで、賃金と雇用は増えない構造と言える。松原隆一郎東大教授は、輸出企業が「国内を牽引(けんいん)するのでなく、切り捨てた」と指摘している(農文協「TPPと日本の論点」)。
◇内需を重視し地域自立型に
むしろ、中長期的な政策の方向としては、
国内の需要に注目することの方が重要だろう。供給過剰(需要不足)の日本経済だが、環境、自然エネルギー、福祉、食などのように、供給が足りない分野はまだ多い。むやみに海外へ販路を求める前に、国内で必要な製品・サービスが十分に提供され、雇用も確保される経済が望ましい。同時に、税などを通じた所得再配分で格差を是正すれば、中間層の厚みが戻り、個人消費が増え、景気回復の力にもなる。
特に
グローバル化の対極にある「地域」の役割はもっと評価されていい。原発やショッピングセンターに象徴される外部からの大規模投資は、あちこちで地域の自立を損ない、コミュニティーを破壊し、人と人の絆など国内総生産(GDP)の数字に表れない便益が失われた。もう一度、地場の企業や自治体などが主役になって、身近なニーズに応える自立経済を築いてほしい。その際、経済評論家の内橋克人氏が提唱する「FEC自給圏」、つまり、食料(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)の自給という考え方が指針になるだろう。
貿易には資源を浪費し地球環境に悪影響を与えるというマイナス面があることも、忘れてはならない。食品の遠距離輸送が大量の化石燃料を消費することを示す「フードマイレージ」という言葉が知られているが、同じ問題はあらゆる物品に存在する。また、消費者は生産地が遠いほど、そこで起きる資源・環境問題を実感しにくい。例えば、日本などに向けた穀物の生産で米国中部の地下水層が細っていることを、日本の消費者はあまり知らない。
安く輸入すればそれでハッピーなのか、改めて考えるべきだ
「鎖国」の勧めを述べているのではない。日本の関税率は一部を除いて低く、海外からの投資も原則自由。経常収支は約17兆円もの黒字(10年)だ。
既に国は開かれ、海外からの果実も十分得ている。言いたいのは、もっと自国の足元を見つめようということだ。 』


ここからは三橋さんの文章

 全面的に同意します。日本は自国の足元を見つめなければなりません。

 すなわち、日本国民は企業経営者を含め、国民経済の目的を思い出すべきなのです。それは(三橋定義ですが)「国民が豊かに、安全に暮らすことを実現すること」になります。


アメリカや韓国のように一部の大企業が巨額の利益を得る裏側で、地域経済が破壊され、国民の所得水準が下がり、自殺率が高まり、失業率が下がらないのでは、国民経済の目的を達成できているとはいえません。
地域を含めた「全ての国民が豊かに、安全に暮らす」環境を実現することが「経済」の役割なのです。


無論、マクロ的に正しい政策を実施し、国民経済が成長していったとしても、ミクロ的には失業し、所得が上がらない人がでてきます。しかし、個人というミクロレベルの経済活動にまで介入するのでは、資本主義ではありません。すでに失敗が明らかになった、共産主義です。


現在の民主党政権は、
「成長を目指さず、所得移転(子ども手当て、農家戸別補償など)系の政策で票を買い、
国民経済を共産主義チックに破壊する
と同時に、
「政権がアメリカの閣僚として、
グローバリズムという綺麗事の下で、地域経済や社会システム、国民の雇用や安全を破壊する」
と、二重の意味において許されざる存在なのです。



JJ太郎さんのブログ、『かつて日本は美しかった』からの転載です。民主政権は、韓国政府に700億ドルの支援を約束しましたが、タイ国の被害には、政府はわずか2500万円を支援することを決めたと発表しました。韓国よりもずっと親日国のタイに、雀の涙ほどのはした金で、支援などといえるものではないと思います。


おさまらぬタイの洪水、親日国タイ支援をhttp://d.st-hatena.com/statics/theme/coloredleaves-red/add_rd.gif

今度は日本が恩返しをする番。

タイ大洪水で首都緊迫 観光名所の王宮も…
テレビ朝日系(ANN) 10月27日(木)20時11分配信
 収まる気配をみせないタイの大洪水です。バンコク市内は26日までに北部の空港などが浸水しましたが、日本人など外国人が多く住む地区も周囲の川の水位が上がり、警戒が高まっています。そして、バンコクの観光名所、王宮周辺も川の水が流れ込み、冠水しています。

 ドンムアン空港には、政府の洪水対策センターが置いてありますが、政府は対策センターを移動させることを検討しなければならないほど浸水の地域が拡大しています。この辺りは運河が流れていて、タイ政府はバンコク中心部を守るために運河を利用して海に水を排出する計画を立てていました。しかし、27日もチャオプラヤ川の水位は上昇し続けていて、満潮を迎えた午前7時すぎには、堤防の壁を越えて川からあふれた大量の水がバンコク中心部に向かって流れ込みました。川沿いには観光名所となっている王宮や寺院、外国人観光客が利用するホテルや商業施設もありますが、周辺の道路が冠水するなど広い範囲で浸水被害が出ています。28日から31日までの間は大潮の影響で川が氾濫し、バンコク全域が浸水する可能性もあります。タイ政府は市民に避難の準備を促すため、27 日から5日間を臨時の休日としました。すべての行政機関と銀行などを除く一部の企業も休みとなり、バンコク名物の交通渋滞もなく、街はひっそりとしています。その一方で、バンコクを脱出して洪水被害がない地域に移動する人たちで長距離バスなどが混雑しています。このほか、冠水した一部の道路が通行止めになっていることで物流が滞り、バンコクで食料品や飲料水が不足する事態を招いています。大潮を迎える28日も川の水位は堤防の高さを上回り、再び水が流れ込むとみられていて、タイ政府は王宮周辺など首都機能が集中するエリアを守るため全力で対策にあたっています。

最終更新:10月27日(木)20時21分

 タイの洪水がおさまる気配がありません。22日のNHKニュース(※1)によると、342人が死亡、240万人余りが被災と報じています。首都バンコクも浸水がはじまっており、ニュースで報じているように明日には大潮の影響でバンコク全域が浸水する可能性があります。
 バンコク在住の日本人の方から頂いたメールによりますと、浸水予想地図というのが出回っており、地区により10cmから2mまで差があるとのことです。飲料水、食糧が不足しており、特に飲料水はスーパー、コンビニどこも既に売り切れ状態だそうです。生産拠点が被災し、さらに物流が麻痺していると思われるので、大変心配なところです。
 遠く離れたタイですから、今は見守るしかありませんが、是非思い出していただきたいのは、東日本大震災でタイから多大な支援を頂いたことです。タイ政府震災3日後に総額2億バーツ(約5・4億円)を支援することを決定しました。これはタイの外国に対する災害援助としては異例の額で、タイ政府「日本は過去50年にわたりタイの開発を支援した。今回は日本がこれまでタイに示してくれた友情と連帯に応える機会である」と述べています。(※2) 日本大使館が受け取った額だけでも4億7000万バーツ(約12億3000万円)以上の義援金が寄せられたほか、医療チームを2度にわたって福島県の被災地などに派遣していただいており(※3)、毛布、非常用袋、寝袋、調理済み米の缶詰、防寒着、1本1・5リットルの水、即席めん、など大量の物資を支援していただきました。(※4)
 歴史的にタイと日本は400年の友好の歴史があり、アユッタヤー王朝の親衛隊長となった山田長政は有名でしょう。近代に入り、白人国家の侵略の魔手に必死で抵抗し、独立を守ったところは日本と同じであり、昭和7年(1932年)、国際連盟が満州国を否定した際、タイは唯一棄権票を投じてくれました。大東亜戦争では日本を支持し、昭和18年(1943年)の大東亜会議ではワンワイタヤーコーン殿下(ナラーティップポンプラパン親王)にご出席いただきました。殿下は戦後、日本の国際連合に加盟においてもご尽力いただきました。また、戦後、タイは日本に貸し出したお金の値引きを了承してくれましたし、象の「ハナコ」さんを贈ってくれました。
 私たち日本人はこうした友好的な国こそ大切にすべきだと思います。歴史を思い起こし、東日本大震災で受けた恩を忘れず、今度は日本がタイを支援すべきでありましょう。

ニュースソース
 ※2 「友情に応えるとき」 タイ、日本に異例の多額支援 http://www.newsclip.be/news/2011314_030312.html
 ※3 タイからの震災支援に恩返し 大使館などがキャンペーン http://sankei.jp.msn.com/world/news/110727/asi11072722180001-n1.htm
 ※4 東日本大震災 タイからの支援物資が被災地へ http://www.newsclip.be/news/2011329_030441.html

【タイと日本の友好の歴史】
 日タイ400年史 〜 山田長政  http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/24673014.html
 タイも近代化により独立を保った  http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/24689619.html
 身を殺して仁をなした日本 〜 タイから  http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/24789774.html


添付画像
 flood in Bangkok バンコクの冠水、洪水 ラームカムヘン2、バンナー地域 動画より http://www.youtube.com/watch?v=5XRIA22K0Bg
http://www.hiroshima-blog.com/area/banner001.jpg クリックで応援お願いします。




一昨日だったか、テレビ朝日の学べるニュースで、TPPのことをやっていました。
それによると、
「TPPと云えば、自由貿易推進であって何も悪いことはない、農業が関税で保護されなくなれば、苦しくなることはあるかも知れないが、しかし知恵を出し工夫すれば日本のおいしい農産物がブランド化してより利益が出るようになった例も多い、むしろ農業の自立を促して、もっと発展するかもしれない。
コメは自由化しても、日本人は美味しい自国のコメを食べたがる人もいっぱいいるだろう。
このTPPに自民党は反対しているけれど、なぜかというと、自民党は票田となっている農家が多いからである。」
と言った解説でした。

だいたい何につけても、自民の反対理由を票田のせいにして説明していることに、その露骨な印象操作に、呆れました。さすがに朝日です。

TPPにおいて一番重要なのは、関税ではありません。
TPPの怖いところは、本来WTOでも禁止している経済条約参加国の国益を全く無視した投資の自由化をせまるところです。(米国は地域間経済条約という抜け穴を使っている為に、違反になっていないのです)

国家が国家として立ちゆくためのその国の自主権が確保されるべきところまで、どんどん踏み込んで、自由化して米国のやりたい放題にされてしまうのです。言わば主権を奪われるようなものです。

明治の関税自主権と治外法権どころではありません。とくにISDという紛争処理機関のとんでもない貪欲な資本主義のまさに悪魔的な部分を知れば、こんなものに加盟したら、国家の破滅、完全な米国の属国となって、金輪際、浮上できないでしょう。何しろラチェット条項という、絶対に後戻りはできない規定まであるのですから。

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米韓FTAに忍ばされた
ラチェット規定やISD条項の怖さ

 さらに米韓FTAには、いくつか恐ろしい仕掛けがある。
 その一つが、「ラチェット規定」だ。
 ラチェットとは、一方にしか動かない爪歯車を指す。ラチェット規定はすなわち、現状の自由化よりも後退を許さないという規定である。
 締約国が、後で何らかの事情により、市場開放をし過ぎたと思っても、規制を強化することが許されない規定なのだ。このラチェット規定が入っている分野をみると、例えば銀行、保険、法務、特許、会計、電力・ガス、宅配、電気通信、建設サービス、流通、高等教育、医療機器、航空輸送など多岐にわたる。どれも米国企業に有利な分野ばかりである。
 加えて、今後、韓国が他の国とFTAを締結した場合、その条件が米国に対する条件よりも有利な場合は、米国にも同じ条件を適用しなければならないという規定まで入れられた。
 もう一つ特筆すべきは、韓国が、ISD(「国家と投資家の間の紛争解決手続き」)条項を飲まされていることである。
 このISDとは、ある国家が自国の公共の利益のために制定した政策によって、海外の投資家が不利益を被った場合には、世界銀行傘下の「国際投資紛争解決センター」という第三者機関に訴えることができる制度である。
 しかし、このISD条項には次のような問題点が指摘されている
 ISD条項に基づいて投資家が政府を訴えた場合、数名の仲裁人がこれを審査する。しかし審理の関心は、あくまで「政府の政策が投資家にどれくらいの被害を与えたか」という点だけに向けられ、「その政策が公共の利益のために必要なものかどうか」は考慮されない。その上、この審査は非公開で行われるため不透明であり、判例の拘束を受けないので結果が予測不可能である。
 また、この審査の結果に不服があっても上訴できない。仮に審査結果に法解釈の誤りがあったとしても、国の司法機関は、これを是正することができないのである。しかも信じがたいことに、米韓FTAの場合には、このISD条項は韓国にだけ適用されるのである。
このISD条項は、米国とカナダとメキシコの自由貿易協定であるNAFTA(北米自由貿易協定)において導入された。その結果、国家主権が犯される事態がつぎつぎと引き起こされている
 たとえばカナダでは、ある神経性物質の燃料への使用を禁止していた。同様の規制は、ヨーロッパや米国のほとんどの州にある。ところが、米国のある燃料企業が、この規制で不利益を被ったとして、ISD条項に基づいてカナダ政府を訴えた。そして審査の結果、カナダ政府は敗訴し、巨額の賠償金を支払った上、この規制を撤廃せざるを得なくなった。
 また、ある米国の廃棄物処理業者が、カナダで処理をした廃棄物(PCB)を米国国内に輸送してリサイクルする計画を立てたところ、カナダ政府は環境上の理由から米国への廃棄物の輸出を一定期間禁止した。これに対し、米国の廃棄物処理業者はISD条項に従ってカナダ政府を提訴し、カナダ政府は823万ドルの賠償を支払わなければならなくなった。
 メキシコでは、地方自治体がある米国企業による有害物質の埋め立て計画の危険性を考慮して、その許可を取り消した。すると、この米国企業はメキシコ政府を訴え、1670万ドルの賠償金を獲得することに成功したのである。
 要するに、ISD条項とは、各国が自国民の安全、健康、福祉、環境を、自分たちの国の基準で決められなくする「治外法権」規定なのである。気の毒に、韓国はこの条項を受け入れさせられたのだ。
 このISD条項に基づく紛争の件数は、1990年代以降激増し、その累積件数は200を越えている。このため、ヨーク大学のスティーブン・ギルやロンドン大学のガス・ヴァン・ハーテンなど多くの識者が、このISD条項は、グローバル企業が各国の主権そして民主主義を侵害することを認めるものだ、と問題視している。

ISD条項は毒まんじゅうと知らず
進んで入れようとする日本政府の愚

 米国はTPP交渉に参加した際に、新たに投資の作業部会を設けさせた。米国の狙いは、このISD条項をねじ込み、自国企業がその投資と訴訟のテクニックを駆使して儲けることなのだ。日本はISD条項を断固として拒否しなければならない。
 ところが信じがたいことに、政府は「我が国が確保したい主なルール」の中にこのISD条項を入れているのである民主党経済連携プロジェクトチームの資料)。
 その理由は、日本企業がTPP参加国に進出した場合に、進出先の国の政策によって不利益を被った際の問題解決として使えるからだという。しかし、グローバル企業の利益のために、他国の主権(民主国家なら国民主権)を侵害するなどということは、許されるべきではない。
 それ以上に、愚かしいのは、日本政府の方がグローバル企業、特にアメリカ企業に訴えられて、国民主権を侵害されるリスクを軽視していることだ。
 政府やTPP推進論者は、「交渉に参加して、ルールを有利にすればよい」「不利になる事項については、譲らなければよい」などと言い募り、「まずは交渉のテーブルに着くべきだ」などと言ってきた。しかし、TPPの交渉で日本が得られるものなど、たかが知れているのに対し、守らなければならないものは数多くある。そのような防戦一方の交渉がどんな結末になるかは、TPP推進論者が羨望する米韓FTAの結果をみれば明らかだ。
 それどころか、政府は、日本の国益を著しく損なうISD条項の導入をむしろ望んでいるのである。こうなると、もはや、情報を入手するとか交渉を有利にするといったレベルの問題ではない。日本政府は、自国の国益とは何かを判断する能力すら欠いているのだ。

野田首相は韓国大統領さながらに
米国から歓迎されれば満足なのか

 米韓FTAについて、オバマ大統領は一般教書演説で「米国の雇用は7万人増える」と凱歌をあげた。米国の雇用が7万人増えたということは、要するに、韓国の雇用を7万人奪ったということだ。
 他方、前大統領政策企画秘書官のチョン・テイン氏は「主要な争点において、われわれが得たものは何もない。米国が要求することは、ほとんど一つ残らず全て譲歩してやった」と嘆いている。このように無残に終わった米韓FTAであるが、韓国国民は、殆ど情報を知らされていなかったと言われている。この状況も、現在の日本とそっくりである。
 オバマ大統領は、李明博韓国大統領を国賓として招き、盛大に歓迎してみせた。TPP推進論者はこれを羨ましがり、日本もTPPに参加して日米関係を改善すべきだと煽っている。
 しかし、これだけ自国の国益を米国に差し出したのだから、韓国大統領が米国に歓迎されるのも当然である。日本もTPPに参加したら、野田首相もアメリカから国賓扱いでもてなされることだろう。そして政府やマス・メディアは、「日米関係が改善した」と喜ぶのだ。だが、この度し難い愚かさの代償は、とてつもなく大きい。
 それなのに、現状はどうか。政府も大手マス・メディアも、すでに1年前からTPP交渉参加という結論ありきで進んでいる。11月のAPECを目前に、方針転換するどころか、議論をする気もないし、国民に説明する気すらない。国というものは、こうやって衰退していくのだ。

中野剛志 [京都大学大学院工学研究科准教授]

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