今回の震災は、千年に一度の大災害だという話もあります。たしかにそうかも知れません。これほどの広範囲にわたって、被害が出たという話は歴史上にも聞いたことがなかったことですから。869年の貞観の大地震と似ているといわれますが、そのようなめったに起こらない地震が、いまこの時に起こるというのも、人智を超えた何かのめぐり合わせなのかも知れません。
天の意志などという言い方を嫌う合理主義者もいるでしょうが、あの恐ろしい津波のどんどん押し寄せて、人家も車も、大型車両も、電車すら押し流してしまうあの脅威を前に、改めて人間は、普段は自然に生かされていたのだということを思い知らされた気がします。
まあ、天の意志であるかどうかはともかく、この未曽有の災害とは言え、こうした災害に日頃から何らかの対処をしているのといないのとでは、やはりその被害の程度も違ってくると思います。千年に一度の災害だから、日頃の対処程度ではなんの意味もなかったというのはやはりちがうと思うのです。もちろんそれでは対処しきれなくて、災害はひどいものになったとは思いますが、それでもやはり違いはあったはずです。
米紙ウォールストリート・ジャーナルも、日本は100年以上にわたり建物の耐震化をしてきたから、地震で多くのビルは持ちこたえたと言っています。おそらく歴史建造物の頑丈さから言えば千年以上と言っても間違いではない気もしますが、とにかく今回、最初の広範囲にわたっての大きな揺れでも、揺れの規模の割には被害が少なかったのは、日本だからこそでしょうし、その後の津波はもうどうしようもなく凄まじい物だったですが、それでさえも、もし津波の怖さを日本人くらい知っていなければ、もっと何十倍もの被害であったのかも知れません。
災害に対するたゆまぬ準備と、心構え、これは被害を最小限に留める為の決定的な要素です。
そして災害とは、自然災害だけではないのが、この人間社会のどうしようもない現実です。私は、これについては、すずもとさんが、ブログ「日の出を望む」で、震災直後より、それをなんども警告されていることに、非常に感銘を受けました。震災直後は、震災の状況、救援、日常への影響など、目の前のことしか見えなくなりがちですが、この災害に備えるということは、自然災害だけではないことにも心を向けなくてはいけません。
放射線量の検査を受ける赤ちゃん
外国からの侵略、或いはテロ、これらも同じくらい或いはもっとひどい災害をもたらすのです。家族を亡くされた方々の悲痛な映像は、涙なしではみられないくらいですが、その光景が、自然災害以外でもいつでも起こりうるのだということを、もっと認識しなくてはいけないのではないでしょうか。日本の周りは、中国、ロシア、北朝鮮、アメリカと多くの核保有国に囲まれているのです。もし一発の核ミサイルが発射されたら、いや一発とは限りません。迎撃不可能な数のミサイルが降ってきたら、自然災害とは比べものにならない被害が出るのです。
このまえテレビ朝日の、「朝まで生テレビ!」でホリエモンが、中国が日本に攻めてくるわけがない、そんなことをしても中国に何の得もないといっていましたが、ほんとうにそうでしょうか。中国の人民軍のトップは先日、十年以内に日本を核攻撃するつもりだと、軍内部の講話で話したという記事を見ました。人口増加による資源食料の争奪の生存競争を生き残るために、核は、他民族の人口を消滅させるのに有効な手段だと言っていたということです。そして日本を手始めにいずれはアメリカも掃除すると言っていたそうです。(http://homepage3.nifty.com/tamogamironbun/参照)
戦後日本は、占領軍から押し付けられた憲法を守ってきました。あの前文の、敗戦国の戦勝国への詫び証文のような文章、私たち日本人は悪いことをしてきましたが、二度とあなた方「公正と信義の国々」に、戦争を仕掛けることなど致しませんという内容の卑屈な宣言は、これが誇りある国家の憲法かと思われるものです。
このあいだの尖閣諸島領海侵犯事件でも、この憲法の卑屈な精神は、まさにこの内閣において結実したかのような、対応となりました。その後の外交交渉においても、史上これ以上ないほどの卑屈さでした。軍備というのは自衛のためだけでなく、国家の威厳の象徴でもあるのです。平和は力の均衡の上に成立しているのです。友愛と言いながらいくら握手しても、威厳を持たない国家は、ばかにされるだけです。
北方領土を取られ、竹島を取られ、そして今度は尖閣諸島、次には沖縄、対馬と次々、外国は領有宣言を始めるでしょう。そして最後には、本土まで来るかも知れません。
かつて、中国共産党の機関誌『人民日報』(1964年6月24日)に問答方式で、“力”に対する考え方が載ったことがあります。
「───国力とは何か。
国力とは武力である。武力なくして国力はありえない。
───独立とは何か。
独立とは武力である。武力なくして独立はありえない。
───自由とは何か。
自由とは武力である。武力なくして自由はありえない。
───平等とは何か。
平等もまた武力である。武力なくして平等はありえない。
国力、独立、自由、平等、すべて武力によってかちえられるものであり、武力のみによってかちえられるものであり、武力のみによって護られるものである。これは従来も現在も、階級闘争における普遍的な原理である。」
このように言っているのです。ここにいう武力とは必ずしも物量や物質的破壊力を指しているのではありません。国家の権威または力の象徴としてあるのです。
こうした考え方の中国が、卑屈極まりない日本に対して、国家として同等の敬意を持つとは考えられないことです。敬意を持たない相手に対しては、ただ蹂躙して、日本自治区か日本省にしてしまうことでしょう。その時、震災津波以上の苦痛が襲ってくるかも知れません。
すずもとさんがいわれるように、国防こそ危機管理のもっとも重要なものです。
今回の最大規模の地震では大きな被害が出ました。
多くのプレート、火山がある日本列島ではこのような自然災害から逃れることはできません。
だから誰かに攻めることはできませんが、対策次第で被害も大きくなったり、小さくなったりしてしまいます。
中略
でも、危機管理は自然災害、その他事件、事故にとどまりません。
わすれてはならないのが国防です。
アメリカの「軍は悪、戦前の日本は悪」という洗脳教育やその後の反軍教育、憲法の制約もあったおかげで国民の自衛隊に対する評価は低いものでした。
また、アメリカの核の傘があったおかげで経済政策に邁進し、世界第二位の経済大国に上り詰めることができましたが、一方国防政策はタブー視されてしまいました。
ソ連が崩壊し、各地で紛争が起こるようになり、国際情勢は変化します。
ヨーロッパではソ連の影響下にあった東欧諸国が民主化に向けて動くようになりましたが、東アジアでは未だに一党独裁で共産主義国家であるベトナム、北朝鮮、中国が存在しています。
周知の通り、北朝鮮はミサイル発射実験を行ったり、核開発をしたり、拉致を行ったりと我が国を脅かすことを行ってきました。
そのおかげで我が国もようやく国防の重要性を少しは認識し始め、有事法制の整備がおこなわれることとなりました。
2001年のアメリカ同時多発テロが起こると、国内でテロが起こる危険性からテロ対策特別措置法が制定されることになりました。
イラク戦争が起きると、自衛隊を海外派遣できるように法律が制定され、2007年にはようやく防衛庁が防衛省へと昇格しました。
ただそれでも不十分です。
相変わらず憲法に武官の存在、自衛権の明記をしていませんし、自衛官を完全にコントロールしようとする誤ったシビリアンコントロール、専守防衛、武器使用の制限、武器輸出三原則、非核三原則、平時における行動の制限などの国内法の問題、スパイ防止法、情報管理法、民間防衛の不十分、有事における交通網の制限、軍事学がないなど教育上の問題など克服するべきだと思われる問題は多くあります。
弾薬も少なく、1.5回分しか戦闘できないそうです。継続的に戦闘できない。
せいぜいアメリカ軍が来援するまで持ち堪える戦闘力を備えるべきでしょう。
また、防衛省を「国防省」、自衛隊を「国防軍」と改めるべきでしょう。
防衛と言っても何を守るのか?もちろん、国民、国家である。
自衛といっても正当防衛のように一般感覚で扱ってはいけない。
軍隊の場合、真っ先に敵部隊を壊滅または駆逐させなければならない。
相手国が攻撃するとわかっているのに、何もしなければこちらがやられる。
そもそも「専守防衛」とは字の如く「一点を徹底的に守る」ということである。
大東亜戦争末期のことを思い出せばわかるでしょう。
サイパン島防衛、硫黄島防衛、沖縄防衛・・・。
本土防衛のために一点を集中して徹底的に死守するということです。
そのためには領空、領海外で敵部隊の進入を完全に防ぐために撃退しなければなりません。
敵部隊に突破されれば、本土決戦です。
けれども当時、航空部隊はマリアナ沖海戦で壊滅、連合艦隊はレイテ沖海戦で壊滅し、制海権、制空権は失っていました。
B29爆撃機によって面白いように爆撃され、最後はソ連の参戦と原子爆弾投下によって日本は降伏しました。
今の海上自衛隊、航空自衛隊は世界第二位と呼ばれる迎撃能力を持っています。
F15戦闘機、イージス艦、世界トップクラスの対戦能力、哨戒能力。
ですが、防衛大臣の「防衛発動」が下されるまで自衛隊は何もできませんし、武器使用も平時は緊急回避、正当防衛の時しか認められていません。
だから相手国に思いのまま攻撃されます。
たとえ民間船舶であっても黙って見過ごすのみ。
ミサイル戦の時代、もし大都市が攻撃されれば甚大な被害を蒙るでしょう。
更に近未来、宇宙戦争、サイバー戦争が起こったらどう対応するのか?
情報網が一瞬にして破壊されます。宇宙空間からピンポイントで攻撃されるようになるでしょう。実際に中国軍が自国の古い人工衛星を破壊する実験に成功しました。超音速ミサイル、無人戦闘機、偵察機、戦闘用ロボット、レーダー光線も開発されるでしょう。
今回の国大最大規模の大地震、大津波でも甚大な被害を蒙ったのに・・・。
危機管理の多様化、大量破壊兵器の拡散という脅威、宗教、民族対立、紛争、中国の台頭、アメリカの国力低下など国際情勢が変化し、緊迫する中で、日本は対応を迫られるでしょう。
資源、エネルギー、食料の確保をほとんど海外からの輸入に頼っている日本。
アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本。
このままいけば2020年代には米中の軍事バランスが逆転するといわれています。
既に台中の軍事バランスは逆転したといいます。
そうすれば即座に中国軍は台湾支配に乗り出すでしょう。
日本にも何らかの攻勢を強めてくる可能性も否定できません。
憲法の制約があったために未だに領土問題、拉致問題を解決できない日本。
それらを解決するためには我々国民が国防の重要性を認識し、一刻も早く国内法整備を政府にさせなければなりません。
2010年代重大な岐路に立たされています。
中華大帝国の属国になるか自主独立するか。
転載終わり