谷川俊太郎「世間知ラズ」

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疲れたときに、これを読むと、
肩の力がすーっと抜けてきます。
そして、最後の3行はちょっとこわいような。
なぜかよくわかりませんが……。

  みち 1
みちのはじまりは
くさのなかです
みちのはじまりは
ちいさなけもののあしあとです

つりがねそうのくきがおれて
ふまれて
ゆうだちにうたれて
またくものあいだから
おひさまがかおをだします

みちのはじまりは
あしおともなく
しんとしています

  「どきん」より(理論社)

谷川俊太郎の「世間知ラズ」


      もっと滲んで

そんなに笑いながら喋らないでほしいなと僕は思う
こいつは若いころはこんなに笑わなかった
たまに笑ってくれると嬉しかったもんだ

おまえは今いったいどこにいるつもりなんだい
人と人のつくる網目にすっぽりとはまりこんで
いい仕立てのスーツで輪郭もくっきり

昔おまえはもっと滲んでいたよ
雨降りの午後なんかぼうっとかすんでいた
分からないことがいっぱいあるってことがよく分かった

今おまえは応えてばかりいる
取り囲む人々への善意に満ちて
少しばかり傲慢に笑いながら

おまえはいつの間にか愛想のいい本になった
みんな我勝ちにおまえを読もうとする
でもそこには精密な言葉しかないんだ

青空にも夜の闇にも愛にも犯されず
いつか無数の管で医療機械につながれて
おまえはこの文明の輝かしい部分品のひとつとなるだろう

          「世間知ラズ」谷川俊太郎
                  (思潮社)
最近つらつら思う。
劇場の階段などしゃなりしゃなり歩き、ふと洗面所に入れば、鏡に
「ななんだぁ、この女」と思うくらい軽薄な顔が映っている。

 永年生きてて、このていたらく。
 身についた品の良さ皆無。
 人生から何も学びばなかったわたし。
   ……ああ、恥ずかしい、恥ずかしい。
       
ますますみっともなくなりつつある自分に、自戒をこめて、
 谷川俊太郎さんの詩を一読。
 これを読めば、若いころの自分は純粋だったなあ、と思える。
 たとえ、そうではなかったとしても……。

 この詩集「世間知ラズ」のはじめに、「父の死」という長い詩が掲載されている。その冒頭は、
「私の父は九十四歳四ヶ月で死んだ。」
 死の前日に床屋へ行った。」
 次は、この詩について書いてみたい。

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