久保木牧師のきらきら探訪〜ゆるりと生きる〜

オカリナ奏者で鹿児島在住の牧師が描くきらきらした日常。ぼちぼち更新していきます。

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藤掛明、小渕朝子、村上純子 共著『牧会相談の実際』(あめんどう)
という本が出版されました。

これは、神学生は必読です。
牧師も新人なら必読だと思います。
正直、わたしは自分が神学生のときに読んでおきたかった〜っ!!
と思いました。

一番良い読み方は、
神学生数名と牧師数名で読書会が開けることでしょうね。
神学生だけで読んでも、場合によっては事例がよく掴めないかもしれませんけど、
ある程度、経験のある牧師と一緒に読めると
事例がより具体的に、かつ関わり方の有り様も具体的に見えてきて
かなり立体的に読めると思います。

「第一章 教会とカウンセリング」では、
牧師によるカウンセリングとして基礎的なことが網羅されています。
わたしは、著者の藤掛先生の文章は読みまくっているので、
おおよそ知っていることばかり(失礼!)でもありましたが、
読んでみて、知識としては知っている、
でも、実際に書いてあるようにできているか、
という大きなチャレンジを受けるものでもありました。

牧師がカウンセリング的な関わりをする際に
基本として押さえるべき骨格が明記されているのが
この章の良さであり、
自分自身の骨格を再点検するには
非常に良く出来たモデルと向き合える章とも思えました。

「第二章 牧会者が受けた相談事例」ということで、
著者である臨床心理士3名が
不登校、依存性、うつ病、境界性パーソナリティ障害といった事例と接した牧師に
インタビューした内容になっています。
牧師どうしの会話でも、ここまでそれぞれのケースにどう向き合ったかまで
語り合えることはあまりない、と思うので、
事例に触れることができるのは大変有益だと思います。

本書の事例を読みながら、我が身を振り返ることができますし、
インタビューの端々ににじみ出るニュアンスをどこまで掴めただろうと
考え始めると、幾度読んでも、読み終えれない…
そんな深みがあるように思いました。

「第三章 教会を助けてくれる心の専門家」では、
教会がいかに教会以外の専門家とつながるかについて
丁寧に文章が書かれています。
こういった文章は貴重であり、本書の特徴と言えるでしょう。
もちろん、あとがきに書いてもありましたが、
こうしたつながりについて網羅できているか、というと足りない感があるのも
否めないと思うのですが、
まずは貴重な一歩であり、
キリスト教界全体として取り組むべき課題として一石を投じている、
それだけの価値と意気込みを感じています。

この章を書いておられる小渕朝子先生の文章は大変読ませる、
また洞察に富んでおられる文章なので、
もっともっと書いたものを読んでみたい…と思わされております。
本書とは直接関係ないんでしょうが
この先生が携わっておられるアンガーマネジメントで何を教えてるんでしょう。
大変、気になっております。

「第四章 心悩む人の理解と支援のためのブックガイド」では、
牧会者等25名による推薦図書が各人3冊ずつ紹介されています。

25人がどのような著書を紹介しているかは
手に取って見ていただくしかありませんが、
ちゃんとカウントしてませんけど、
ヘンリ・ナウエン著『傷ついた癒し人』と
ディビッド・アウグスバーガー著『親身に聞く』をプッシュしている方が
それなりにいて、人気第一位、第二位といったところでした。
確かに、一度は読んでおくべき良書だと思います。

個人的に、以前から気になりながら、読んでいない本、
へぇ〜、そんな本があるのぉ〜と全然知らなかったけど読んでみたくなる本もあり、
こちらの向学心・読書欲を喚起させられているところです。

そうそうたる顔ぶれの中で、なぜか私も25名の中に加えさせていただいて
3冊紹介させていただきましたが、
正直、「私、書いて良かったの?」という思いもあるのも事実です。

ま、でも、この3冊紹介の執筆依頼って、このブログをやってなかったら、
まず来なかったと思うので、
2005年4月19日からこのブログを始めて、もうすぐ9年になりますけど、
続けてみると、
そうそうたる顔ぶれの中に、ひょっこり顔を出してしまうということにも
つながっていくものもあるなぁ〜と、しみじみ思っているところです。

ま、わたしの書いたブックガイドは読まなくてもいいので
それ以外は大変内容豊かですので、
ぜひぜひ手に取ってお読みいただければと願っております。

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