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今日は、もうひとつちょっと悲しいお話。
**ちょっとグラフィックなので、血がだめな人は、読まないでくださいね。
これはわたしが担当した患者さんではなかったのですが、きのうの朝、職場で起こったこと。
肺がんで入院していた56才の女性。
彼女は、セキに血が混ざってた、ということで、癌病棟に来ました。
でも土曜日は彼女の息子の結婚式で、どうしても、ということで、一時退院して、
結婚式の後、病棟に戻ってきました。
そして翌朝の日曜日。。。
彼女は突然、沢山の血を吐き出した。
肺がんから出血していたみたいです。
なんだか1リットル近くも。
そんなときに、その前日結婚した息子さんがやってきて、
担当のナースが急いで彼女の部屋には来ていたけど間に合わなくて、
彼女のはいた血がそのまま。
そんな母親の姿をみた息子さんは部屋にくるなり泣き出した。
医師があわてて来て、診察したんだけど、
さすがにその先生も彼女のあまりの壮絶な姿に、病室を出た後、涙を流していたそう。
その医師いわく、
彼女の肺のなかでの出血がひどくて、
そのとき、彼女は自分の血で溺れているような状態。
出血と溺れていることで、あともう彼女の死も、時間の問題。
肺がんが末期だったから、
もう何もできない状態だったみたい。
そんなことを聞いて、
私は、
人生で一番の幸せであるはずの結婚式の次の日、
自分の母親がこんな壮絶な死を迎えることになるなんて、
こんな辛いことはないな、
でもきっと彼女は息子さんの結婚式のために、今までがんばってきてたんだな、
きっとそれが本望で、末期の癌も今まで、待ってくれていたのかな、
だから、彼女にとっては、息子さんの結婚式になんとか出ることができて、
きっと幸せだったのかな、
なんて思いを馳せて、
とっても悲しくなった。
そして、そんな話を聞いて、
世の中のスモーカーたちに、
もうタバコやめなよ!っていいたくなった。
彼女の肺がんは、”Small Cell”という種類の癌で、
喫煙が多分原因の癌。
肺がんのおそろしいとこは、
がんがある程度大きくならないと、症状がでないから、
肺がんです、と診断を受けたときには、ほとんど手遅れの場合が多い。
だから、対外、わかったときにはすでに余命2,3ヶ月の人が多いそうです。
彼女のご冥福を祈ります。
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