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人生はままならない。
そう感じる瞬間が多いのが、人という種の特徴だ。
なぜなら、君が自分を知る時に、
どうしても君は他者という鏡に映った自分の姿を、
追い求めてしまう。
それはそれで仕方ない。
人は自分の姿を、他者を通して確認するしか術がないと錯覚しやすい動物だから。
それが全てになってしまうと、
人の鏡に反射した自分の姿、
いわゆる“評価”と呼ばれるものに、
囚われる。
勝負に負けた時、
失敗した時、
叱責された時、
負のそれを突き付けられ、時には人が、
離れていくだろう。
けれど、僕は君に伝えたい。
その時に何を選ぶか?
結果として何を捨て、何を生かすか?
そしてどう歩くか?
今思い通りいかない状態にあるからこそ、
それらの選択が最も大切で、君にとっての真価が問われることとなる。
だから、あえて言うけれど、
悪いときこそ、生かし時。
悪いときの所作ほど、今後の君にとって、最も大切である、ということだ。
腐ってもいい、
泣いてもよいだろう。
ただし、自分をぞんざいに扱ったり、蔑むことだけは、してはならない。
そして、物も人も、
負けた後、失敗して離れていってなお、
残ったもの、寄り添ってくれる人が、本物だ。
君はもう、知っているはずだね。
実は評価は所詮、人が発したセルフィッシュなもので、
君が感じた君と、ズレがあることを。
そして君が望んだ君とも、ズレがあることを。
そうして君が君の実態を掴むことができれば、
賞賛さえ実は、君に向けて発せられたものではないことに、
気付くだろう。
大切で肝心なことは、君が君自身を認めて褒めることに他ならず、
他人のそれは実は、君という名を借りた他人自身の思惑でありエゴに他ならない。
多くを語りすぎました。
繰り返そう。
人の期待を失った時の身の処遇にこそ、
真価が問われる。
君を生かせるのは君だけ、
そう、君の選択と積み重ねのみ。
そして思うようにいかなかった今こそ、正念場。
さあ、かけがえのない自分を労り、
かけがえのない自分を労い、
ご苦労さんと言って歩き出しましょう。
そこに至るために、逡巡し、涙を流し切った後に。
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色即是空
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