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現世界タイトルホルダーの中でも、
パーフェクトレコーダーは少ない。
真っ先に挙がる現役組の双璧は、といえば、アトランタ五輪の銅メダリスト、
フロイド“マネー”メイウェザー
と、
サウル“カネロ”アルバレス
であろう。
して、この2人の対戦が決まった。
文字の通り、ファン垂涎のビッグマッチだ。

彼らを含め、これまで名だたるパーフェクトレコーダーの変遷を見てみると、タイプが2つに別れる。
1つはディフェンシブな迎撃型のオールラウンダー。
そしてもう1つは、超短期速攻型のパンチャーだ。

では、どちらのタイプがレコードを継続せしめるか、といえば、圧倒的に前者だ。
故にこの両者の対戦結果を占ってみると、
よりオフェンシブなカネロの分が悪い。

ディフェンスの精度はハードな被弾の回数が増えるにしたがって、その切れ味が削がれるが、“マネー”は“カネロ”に比べ、圧倒的にハードパンチの被弾経験が少ない。
ただし“カネロ”もすくみが出るほど被弾の後遺症は見られず、防御感も健在につき、試合が歴史に昇華できるか否かは、ひとえに“カネロ”がどこまでクールに戦術を行使出来るか、に掛かる。
一方で後者である“超短期速攻型パンチャー”で、パーフェクトレコーダー同士の闘いは、確実に歴史に名が残る。
試合はエキサイティングにならざるを得ず、ボクシングファンによってその衝撃と魅力が、語り継がれるからだ。
打ち合って白黒をハッキリつけるKO決着は、ボクシングという競技が持つ魅力の、
大きなエレメントだ。

1977年4月、29戦29勝29KO、ミュンヘン五輪の銀メダリストにして稀代のフッカー、WBAバンタム級チャンピオンのアルフォンソ・サモラと、46戦46勝45KO、WBCバンタム級チャンピオン、ストレートパンチャーのカルロス・サラテが相見えた。
このメキシコ人同士のノンタイトル戦は、世界中の注目を集め、結果は4RTKOでディフェス力に長けたカルロス・サラテに凱歌が挙がった。
翌年、世界中が望んだマッチメイクが実現する。
激闘を征したカルロスサラテが今度は、一階級上のパーフェクトレコーダー、24勝24KO1分アマ世界選手権優勝の“プエルトリカンバズーカ”ウィルフレッドゴメスと対峙した。

ワンツーフックのオーソドックスなソリッドパンチャーであるサラテに対して、未だ破られていない17連続KO防御の世界記録を持つ生粋の倒し屋ゴメスの闘いは、パンチの精度勝負の様相を呈し、先に効かせたゴメスが強打の連打でフィニッシュ。

プエルトリコ対メキシコ戦争に終止符を打ったこの試合は、パーフェクトレコーダー同士の闘いとしては、マニー対カネロに比肩するビッグマッチの筆頭と言えよう。

他にビッグマッチ候補のパーフェクトレコーダーといえば、世界一位荒川仁人(八王子中屋)のターゲットであり、
WBAウェルターの覇者、ポール・マリナッジとのビッグマッチに臨む、26勝22KO無敗、WBCライトチャンプのエイドリアン・ブロナーやアテネ五輪の金メダリスト、“エルサイクロン”ユリオルキスガンボア23勝16KOと内山高志(わたなべ)20勝17KOがおり、特にこの2人の対戦が実現すれば、パーフェクトレコーダー同士のビッグマッチに日本が誇るパンチャーがその名を刻すこととなるだろう。

ところで、ウィルフレッド・ゴメスだが、奇しくも彼のパーフェクトレコードは、フェザー級のメキシコ人チャンプ、サルバドール・サンチェスによって終止符を打たれた。
打ち急いだゴメスをカウンターで迎撃しフィニッシュ。
プエルトリコ対メキシコ戦争2に勝利を飾ったメキシコの雄サンチェスだが、ほどなく23才の若さで、自動車事故で夭折してしまった。

パーフェクトレコーダーの落日にはドラマが付きまとう。
が、現在のレコーダー達は若さと勢いを維持し、衰え知らずな印象が強い。

フロイド“マニー”メイウェザー、
サウル“カネロ”アルバレス、
“ザ・プロブレム”エイドリアン・ブロナー、“エルサイクロン”ユリオルキス・ガンボア
そして、
ノックアウト・ダイナマイト、我らが内山高志

希少で、しかし滅法強い彼らの燦然と輝く、
“ビッグマッチ”
という晴れ舞台に、期待したい。
 
WBC
バンタム級
 山中慎介18勝13KO
ライト級
 エイドリアンブロナー25勝21KO
ウェルター級
 フロイドマネーメイウェザー44勝26KO
スーパーウェルター級
 サウルカネロアルバレス42勝30KO

WBA
ライトフライ
 ローマンゴンザレス34勝28KO
ライトフライ級
 井岡一翔12勝8KO
スーパーバンタム級
 ギジェルモリゴンドー12勝8KO
ミドル級
 ジェナディゴロフキン25勝22KO
スーパーミドル級
 アンドレウォード26勝14KO
 
 
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プロの選手は文字のとおり、
ボクシングという競技を行うことと引換に、
対価を得る選手のことを言う。
プロボクサーもしかり。
しかし、
プロボクシングの競技に殉じる選手たちの中で、
ボクシングだけで生活を成り立たせることの出来ている選手は、
一握りだ。
後は本当に、明日を夢み、壮絶なまでに己の肉体を酷使し、
そしてジリ貧な生活に耐えて耐えて、耐え続けている。
だからこそファンとして、彼らとの付き合い方が大切になる。
ボクシングという文化をさらに花開かせるためにも、
ファンの側にもモラルとルールが必要だ。
それが選手を守ることになる。
選手は言えないから、私が代弁したい。
 
自分自身、自分が関わっていないジムの選手の有望株にほれ込み、
一ファンとして4回戦の頃から激励賞を出し続け、
その選手が見事に華開けば、本当にファン冥利に尽きると思う。
自分のようなファンは実は大勢いる。そんなファンが大勢いてくれるお蔭で、
この余りにも、ハイリスクな競技が、なんとか成り立っていることを十二分に知っている。
正に、ファンさまさまだ。
だからあえて本日は苦言を。
 
キング・オブ・スポーツ
世界のボクシングの中心、アメリカでは、
プロ競技選手の年収のトップは必ずプロボクサーが占めているように、
今やタイトルホルダーよりも、人気と集客力が高い選手に富みが集中する。
一位のフロイド“マネー”メイウェザーの年収は92億弱、
二位がNBAのレブロン・ジェームスで、4割り減だ。
ちなみにタイガーウッズは5位。
 
したがって、ランキング上位の選手との対戦よりも、
タイトルがかからなくとも人気選手同士の対戦の方が、
圧倒的に興行として成功をおさめる。
だから、アメリカを中心に中南米のプロボクサーは、
弱肉強食で、仕事をしながら明日を夢見るプロボクサーが圧倒的に多い。
 
日本で、給料をもらいボクシングを専業に出来るのは、
プロではなく、アマチュアの自体校のみ、と言える。
旧共産圏のアマは自体校のように、国家がボクサーを丸抱えのケースが多い。
だが、彼らにしても、世界ボクシングの中心国がもたらす富の魅力は大きいようで、
オリンピアンにしてゴールドメダリストのキューバ選手は、おしなべて亡命という
リスクをあえてチョイスしてアメリカの日向で活躍している。
やはり一流の選手が稼ぐ収入は、給与の安定性をもって余りある額なのだ。
 
“たにまち”
というコトバがある。
これは治療代をとらなかった医師が住んでいた谷町が語源で、
相撲、芸能界が有名で、特に角界では古くからの後援者も、力士の出世に応じて、
代替わりするのが当たり前という、合理的なシステムを普及させている。
何故なら、格が上がるにしたがって、応分の負担が発生してしまうからだ。
 
さて、本題に入ろう。
 
プロ・ボクサーはボクシングによって収入を得ている。
だから、彼らと付き合う場合には、
必ず対価を払うのが礼儀だ。
私設ファンクラブや応援団であれば、上乗せ会費制にし、ボクサーに必ずキャッシュを還元する。
飲み会はジムの会長に確認した上で、飲み代+金一封+車代を必ず負担する。
 
勿論お金が払えないファンにも大切な役割がある。
対価は労力で貢献すれば良いのだ。
例えばファイトマネーはチケット販売代金である場合が大半だから、
必ず定額で購入する。
更にありがたいのは、
選手のチケットを預かり、購入者との窓口になる、
それだけでも選手は練習に集中でき大変に助かる。
または、サイトやブログの更新者を買って出る。
メールの連絡先となり、選手の指示で選り分ける。
 
最悪のパターンは、
ジムに知らせず、
選手を飲みに連れ歩いて、自分のいきつけの飲み屋に顔だし、挨拶をさせ、飲み代しか負担しない。
祝勝会と称して、選手にただ酒を飲ませるだけ。
選手に個人的な付き合いを求める、などだ。
 
選手はちゃんと必要な時は、個人的に息抜きをしている。
だが、座敷がかかれば、顔を出さざるをえない。
そこでただ単に、飲み食いさせられれば、
コンディション作りの弊害にしかならない。
そればかりを重ねれば、お座敷は選手に不健康と悪癖をもたらし
良い結果につながらない。
 
私は、選手に求められない限り、
自分からは誘わない。
せいぜい
“美味い寿司屋があるから、飲みたくなったら遠慮なく言って”
ぐらい。
選手が貴方と飲みたくなれば、ほおっておいても選手から、連絡はくる。
プロと飲むということは、相応の金銭が掛かる、負担する、ということだ。
それが出来なければプロと飲む資格はない。
例えば芸能人は、金にならない宴席など、出ない。
それと同じことだ。
始末に負えないのは、月額・年額会費制もひかず選手にも還元しないファン・クラブや私設応援団だ。
これは選手にプラスにならない。
 
繰り返すが、プロの選手と付き合う時には、
対価を必ず負担して当たり前だ。
家族や友だち以外には、特別な関係など存在しない。
対価を負担することが、プロに対する礼儀だ。
 
一番良い貢献は、ジムの理解の元、
選手をスポンサードすることだ。
それが最も選手が喜び、選手を強く育てる方法だ。
将来的にはボクシング界にも“たにまち”文化が育まれれば、
ボクサーも救われると感じている。
 
 
 
 
 
 
 
 
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7月27日(土)アメリカ テキサス州 サン・アントニオ AT&Tセンターで行われるWBC世界ライト級王座決定戦に、同級1位荒川 仁人(八王子中屋)が出場する。

対戦相手は同級3位の無敗のホーブ、オマール・フィゲロア(メキシコ)。
現ライト級タイトルホルダーのスーパースター エイドリアン・ブロナー(アメリカ)を擁するゴールデンプロモーションの、次世代を担う期待を一身に受けたスーパースター候補だ。

エイドリアン・ブロナーは今月22日、WBAのウェルター級タイトルホルダー ポール・マリナッジと、ライト級タイトルを保持したまま対戦する。

エイドリアン・ブロナーがこのビッグマッチを征する公算は高く、ライト級タイトルを返上後の座を保持するべくゴールデンプロモーションは、自分の選手である33位のオマール・フィゲロアを3位にジャンプアップさせた。

したがって前回のエストラダ戦同様、判定で荒川 仁人が勝利する期待は薄く、ソリッドなパンチで切り裂いても、肘による加撃と裁定される可能性は十二分にある。

だが、フィゲロアに3位の実力がないか?というと決してそういう訳ではない。

これまで荒川 仁人のように、世界上位ランカーと対戦してきた経験はフィゲロアにはないが、デラホーヤのように、最大限に成長する相手をチョイスしてレコードを積み上げてきた中、用意された対戦相手を倒すことで結果を出してきた、勢いがある。

特に3ラウンドまでの、スイッチによる怒涛の連打には定評があり、怖いものなしの自信に後押しされた思い切りは、観る者を魅力する魅力十分だ。

一方でリーチが長くパンチ力に秀でている荒川 仁人は、背が高い外国の選手には滅法強く、当時世界ランカーであったランディ・スイコに分良く引き分けた以降、ウェルター級までの名だたるナショナル王者を壊してきた実績がある。
フィゲロアと同サイズのエストラダは眼窩底骨折に鼻骨骨折と、荒川 仁人に煮え湯を飲まされた。

当日アタックに防戦一方にならず、パンチの交換に乗じて強いパンチをしっかり当ててフィゲロアの前進を止めれば、凱歌は荒川 仁人に揚がることになるだろう。

ただし序盤のアタックに巻き込まれれば、逆のパターンも十分にあり得る。

鍵は
“打ちにいく”
こと。


試合のツアーが八王子中屋ジムから発表されている。
渡邊は仕事との兼ね合いで参加が難しいが、ぜひ本番の豪華なメイン3試合を生で、ご堪能いただきたい。
WOWOWでの放映も決定された。
アメリカの会場に掲げられる日の丸に、期待したい。
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東洋・太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦は、ボクシングの殿堂後楽園ホールで行われ、
2ラウンド、スマッシュ一閃。
ワンパンチKOで、
椎野大輝選手がデニス・トゥビエロン選手を下し、見事タイトル奪取に成功。

新たなニューヒーロー、ワンパンチフィニッシャーの誕生となった。
どんなボクサーでも12ラウンドだらだらと闘うことはできるが、
実力伯仲の勝負で、1.2.3ラウンドの内にKOで勝負を決めることのできる選手は稀有。
 
日本の選手は
「短くてすみません」
などというが、とんでもない。
ジャラルド “G−man”マクラーレン、“プエルトリカンバズーガ”ウィルフレッド・ゴメスに代表される
超短期速攻型のワンパンチ・フィニッシャーは誰よりも会場を熱狂と興奮のるつぼと化し、
他のどんなタイプのボクサーよりも数多くのファンを獲得するのだ。
 
これはボクシングという競技の、本質的な一面を捉えていると考えられる。
ノックアウト。
ボクシングが持つさまざまなエレメントの中で、
最もファンを引きつける大きな魅力を宿した要素こそこの、ノックアウトにほかならない。
 
あと2戦。
椎野選手が勝ち続けることが出来れば、彼は村田選手と同様に、
新なボクシング界におけるメディアの寵児として迎えられることであろう。
 
今後の動向が注目される。
今年も
゛選挙"
が各紙トップを飾った。
 
昨年のこの月も、やはりこのネタを記事にした。
と題して、仕掛け人の意図・・・未分化な児童を人形化して儲けること
の児童と社会に及ぼす弊害を書いたが、
一年という時間を経て、
延命措置としての仕掛けは、更に巧妙で狡猾になった。
 
この選挙では、本来当選するはずの本命は、
絶対に通らない。
判り切ったことだ。
仕掛けとしては、万人にとって意外で、喧々諤々とメディアが沸騰する
結論を誘導する。
それは本命が勝利するよりも、
延命措置としては確かで、一年間長続きし、
ドラマという筋書きを生産することが出来る。
仕掛け人は、結論を悲観する・・・この上ない仕掛けではないか。
 
ネタとしては申し分ない。
だが、人形の役割を与えられた生物が、
生きることに必要な試行錯誤を体感せず、
レールとしての試行錯誤を踊らされる未分化だけが、
進化してしまった。
 
熟年層がようやく本物嗜好の文化・・・自然と都市の共存と融合
に目覚めたというのに、
若年層へ与える夢は、更に人形化を加速させている。
もう一度言おう。
罪作り的には、
悪しき見本として子どもたちに、
あやつられるつたない人形であることを、
無上の価値と刷り込み、更に若年齢化を加速させ洗脳する秋元氏が一番だ。
予備軍、
その奥にいる更に膨大な予備軍。
引退し業界から去る多数の子どもたちには、
長きに渡るカウンセリングが必要となる。
虚飾にのめり込むことで、成熟にむけた貴重な土台作りの時やキッカケを無駄にしてしまう。
老いは実は、成熟そのものだ。
充実した様が、外見から内面にシフトするだけのことである。
それがまた、主体の外面を、味わい深いものにする。
そんな老いという成長が、老いそのものをも享受できるような、土壌をはぐくむ。
繰り返し言おう、目指すべきは、成熟なのだ。
 
電車の中で聞いた高校生の女子のコトバが印象的だった。
「高校生なんて終わってるよね、オバサンだよ。現役から見ると」
こんなコトバを吐かせる日本の文化的土壌こそ、
稀有だ。
その罪は大人にあって、子どもには、ない。
 
コツコツと積み上げること。
学び、努力し、教養を豊かに成長させオリジナルなものにすること。
それが君たち子どもの成すべきことだ。
変わるべきは大人。

そして男も女も社会も、
成熟こそ価値であると、
今また提唱したい。
 
 
 

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