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8月7日午前6時20分から行われた、
ロンドン五輪ボクシングミドル級に登場した世界選手権銀メダリストの村田諒太選手は判定で勝利、 バンタム級の清水聡選手と共に準決勝に進出。メダルを確定した。 試合は2ラウンドまで1ポイント先行を許す我慢の展開。 しかし脚でかわす相手に打ったボディが効き動きが鈍った3ラウンド、 強烈なプレスから上下にパンチをまとめ、 相手を戦闘不能寸前に相手を追い込む見事な勝利。 次の準決勝で世界選手権の再現を演じれば、 銀以上が確定する。 いよいよ日本の大砲が金奪取に向けて正念場を迎えた。 |
ボクシング
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ロンドン五輪ボクシング、
ミドル級準々決勝に、
日本が誇るハードヒッター、
先の世界選手権銀メダリスト、
村田諒太が登場。
テレビの放映は、
明朝6時15分からライブ、
NHKBS1で!
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2007年11月18日、
アマチュアボクシング全日本選手権の
決勝が大分県津久見市で行われた。
この試合は、北京五輪アジア一次・二次予選の 代表選考会を兼ねていた。
当時、八王子連盟の会長として、
日野・八王子アマチュアボクシング教室の立ち上げに参加し、
その特別会員であり、国体成年をも征した
萬田竜也選手(東京農大)を応援するために、
前日羽田から飛行機に飛び乗った。
搭乗直前、準決勝の結果連絡が来た。
現プロバンタム級日本チャンピオンの岩佐選手を竜也は、
私が確信していたとおり、大差の判定で下し決勝に進出を決めた。
私はこの結果を信じて疑わなかった。
現Sバンタム東洋・太平洋の覇者小国選手もトーナメントに参加していたが、
竜也のスピードは当時、群を抜いて突出していた。
竜也は全日本の決勝の舞台で、RSCで優勝を決め、
北京オリンピック選考会に駒を進めた。
この決勝を征したメンバーは実にタレント揃いであった。
中でも傑出したセンスとパンチで、
RSCで優勝&選考会進出を決めた選手に、
フライ級の須佐勝明選手(自体校)とフェザー級の清水聡選手(駒沢大)
そしてミドル級の村田諒太選手(東洋大)がいた。
当時はタッチゲーム趨勢の時代であったが、
彼等は相手を戦闘不能に追い込むポテンシャルを発揮していた。
国際舞台の経験も申し分ない。
私は勝手に、須佐選手と村田選手は北京五輪当確と判断していた。
ムラのある清水選手と、国際舞台初の竜也は、五分五分か。
ところがバンコクで行われたアジア一次予選で清水選手が早々に北京出場を決めたのに対し、
須佐、村田、竜也はあと一歩のところで出場権を獲得できなかった。
竜也はまだしも、須佐、村田の両人については、暗雲が立ち込めた。
五輪当確とみられながら、あと一歩のところで涙を飲んだ選手達、
内山選手(現WBA世界Sフェザー級チャンプ)や佐藤幸治選手(元東洋・太平洋ミドルチャンプ)
の惜敗にオーバーラップしてしまったのだ。
そしてカザフの2次予選。
メールが入らず相当にヤキモキさせられ続けた。
結果は三人とも敗れ、出場権を獲得することは出来なかった。
竜也はその後、きっぱりと現役の道をあきらめる。
だが、傑出したタレントを誇る須佐選手と村田選手を世界の舞台で世界に披瀝できない
無念さに私は、気が重い日々をおくっていた。
案の定彼等は現役を続行しないとの一方が入る。
だがご承知のとおり彼等は、再びグローブを手にした。
そしてこの4年間、社会人として彼等は
このロンドンの舞台だけを見据えて、
これに標準をあわせ、研磨し続けた。
ボクシングをやり、ボクシングに関わり続けた者として、
その四年間という長きに渡る過酷な研鑽の作業に、
それをやり通し、切符を手にしたという偉業に、
敬意を払わずにはいられない。
4年前は優秀なボクサーだった彼等が、
4年前に味わった悔しさを糧に今や、
その類稀なポテンシャルを怖ろしいまでに引き出し
“凄み”
をその身に宿した。
さあ、
今度こそ宣言したい。
世界よ、
刮目せよ。
日本が誇るアマチュアボクシングトップアスリート達、
特に須佐勝明、村田諒太のボクシングを!
清水選手、鈴木選手のタレントを!
そして願わくばその結実として彼等の胸に、
メダルが輝きますよう。
祈りを込めて応援したいと思う。
いざ、ロンドン五輪へ!
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20日にWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦
が大阪で行われる。
WBCチャンピオン 井岡 一翔(井岡)
対
WBAチャンピオン 八重樫 東(大橋)
の闘い。
井岡選手はリードでプレスを止め、ストレートや返しとステップで距離を取れる選手だ。
対する八重樫選手は日本人には珍しく身体の回転で連打を打てるパワーヒッター。
どうも長く二人の試合を見てきた者としては、
レンジの支配が試合の支配に直結すると思えてならない。
井岡選手の悪いクセは、冷静さを欠くとリーチを生かさず、
ショートレンジの打ち合いに身を晒すこと。
反対に八重樫選手は距離を支配されると回転が空転する悪癖がある。
つまりは双方自分の得手を生かすためにも、
クールさとテーマが必要になろう。
井岡選手は自分の打点を脚とリードで維持できるか。
八重樫選手は自分の距離まで近づいて回転に巻き込めるか。
果たして、如何にそれを成すか、がテーマになるわけだが。
想像すれば想像するだけスリリングな攻防が見えてくる。
クレバーに自分の距離を創り出した選手が、
この試合の覇者、
統一王者の栄誉を受けることになるだろう。
技術的にも高度な試合が期待できるだけに、
ゴングが待ち遠しい。
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リードは昔も今も、
試合におけるリズムをつける意味で、
次には試合における組み立てを、
さらに距離をコントロールし試合を支配するために、
重要な要素だ。
しかしそこにリードを打つ上でのテーマをもたないと、 逆に餌食になるきっかけを対峙する相手に与えることとなる
リードの引き際に合わせられる、 カウンターだ。
そのカウンターをとられないためにも、
リードにおける引きの早さと、リード自体の強さが求められた。
フリッカージャブはその見えづらい軌道から、
理想的なリードの典型だ。
一方でリードは使い手が勝利を積み重ねれば積み重ねる程、 はぶかれやすい。
打ち急ぐ心理からか、
リード使いがリードをおざなりにして、
勝ち急ぐ傾向にある。
一世を風靡したマイクタイソンはその典型だった。
手数を省く。 結果リードを省略する。
すると手数そのものが出なくなる。
マイクタイソンの全盛期、 それは早く強いリードを刺し、
プレスと強固なガードにウィーヴ&ヘッドスリップで弾幕の間を分け入り、
苦し紛れに出させた打ち終わりを取ってしっかりと効かせ、 まとめるという必勝パターンがあった。
それはパターン成立に必要な攻防の、 それら幾つかの要素が有機的に結合し昇華の中でなし得た故のスタイルであった。
だからそのバランスが崩れたあとの凋落も、
瓦解に似た脆さを露呈した。
しかし彼の出現はボクシングというパフォーマンスを、 より洗練しエキサイトなものに進化させ仕立てたと感じている。
早く強いリードに続くフェイントやプレスで、 苦し紛れのパンチに出させ、
その打ち終わりにドンピシャカウンターを合わせて効かせ、まとめてレフリーストップを呼び込む。 これはワンパンチフィニッシャーたちと比肩し遜色のない熱狂と賛辞をリング狭しと呼び込んだ。 そこが今のボクシングの立脚点だ。
その上に立って、
さらなるテーマの進化を期待した。
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