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ベティ・デイビスのデビュー盤。
マイルス・デイビスの元奥さんでマイルスにスライ・ストーンを教えた姐さん。
このアルバムの頃は離婚後だと思うんですが、デイビスを名乗っています。
マイルスにファンクを教えただけあって内容はどファンク。
「マイルス、アンタは結局ファンクが分かってないのよ!」と言ったのか知りませんが、
電化マイルスがファンクから少しずれてるのに対してこれは直球勝負。
実はマイルスって結局のところファンクのノリが体感できてないと思うんです。
ファンクは観客を乗せる道具で、最終的には俺のトランペットを聴け!という感じ。
彼の演奏自体がファンクだと思える瞬間はあまりない。
傑作「オン・ザ・コーナー」にしてもテオ・マセロの編集でかなりファンクになってるけど、
やっぱりどファンクとは少しズレてるところにこそその真価があるわけで。
さてデイビス姐さんですが、これがソウルど真ん中かというと実はそれも少し違ってて、
要はベイ・エリア・サウンドなんですよね。ラリー・グラハムなんかが参加してるから当然だけど。
伝統的なソウル歌唱というよりはジャニス・ジョップリンに近いのね。
白人の中では抜群に黒いノリを持っているジャニスだけど、
ソウルそのものかというとやっぱりちょっと違っててでもそこが面白い。
黒人だけどそんなジャニスに似ているベティ姐さんは果たして黒いのか白いのか?
そもそも音楽に黒さなんてあるのか、いろいろ考えさせられてしまうのです。
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