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中村とうようが死んでもう4年近く経つんですね。

亡くなった時に記事は書いたと思うんですが、
さっき初めて当時、藤田正や小西康陽が書いた追悼を読んだりしました。
小西康陽はやっぱり文章がうまいですね。

その頃から少し音楽から離れてしまっていてと思ったけど
見直すとその後もそれなりに記事を更新してたりしますねw

私の場合、その頃すでに新しいものだと実験よりなノンミュージックっぽいものと
ジャズ〜ソウルのブラックミュージックよりのものしか聴かなくなっていて
記事はあまり書いてないけどデトロイトテクノを聴き直したりもしてたのでした。

中村とうようが死んだ頃は当時すでにもう音楽の最前線ではなかったと思うけれど
ただ私が聴かなくなっていく時期、それはCDメディアの衰退とも重なっていたと思います。
私の音盤めぐり自体もそうしたCDの流通とも関係があって
HMVでレアな輸入盤を注文して1、2か月後に届くとかそんな感じのリスニング生活でした。

それが中村とうようの自殺と重なったことに特に意味はないと思うんですが
今、かつてのロックだとかそういう音楽を語っていたような言説は
文化における何かのカウンターとして存在しているのかな、とちょっと思ったりします。

カウンターカルチャーからサブカルチャーへという流れは
反抗から棲み分けへという変化でそれは今も変わっていないとは思うし、
実際のところ音楽自体は何かへのカウンターである必要はないのだけれど、
音楽を語るというところにはやはりそうした姿勢が常にあると思います。

当時はほとんど書かなかったけれど
動画サイトを中心に普及したボーカロイド/ボカロの中には好きな曲は結構あります。
ボカロでしか存在しない表現、ボカロがあって陽の目を見たような素直な曲が特に好きでした。
昔からそうなんですが作曲技巧を凝らした表現というのはあまり好きじゃなくて
ボカロも音楽的に複雑になっていったあたりから少し興味を失っています。

ボカロ曲の歌い手も本当にうまい人も多いのだけれど
結局カラオケの延長というかカラオケ化したボカロ曲にはあまり興味が持てません。
技術や技巧はないよりはあった方がいいんですが
ただの直線的な音楽的修養になってしまうと何か新しいものを感じる確率がぐっと下がります。

技法というのは結局のところある枠でしかなくて
それを意識しすぎた芸術はその枠内での序列しか評価しなくなってしまうんですね。
受験勉強が教科書の内容をどれだけひねって出題するかに特化していくような感じで
それは技術として面白くても教科書に書かれていない知識なんていくらでもあるわけで
本当のところ知識はそこにはないわけです。

ただし、自分で音楽について語るということは
既存のそういう枠を崩しながらまた枠を作っていく行為なわけで
そこで作られた枠はまた他の視点によって崩されていく、そういう営みでもあったりします。

音楽評論なんていらないみたいな意見もいくつか目にしましたが
中村とうようの場合、やはりラテンからフォークやブルーズなどの紹介者としてあったわけで
最終的にワールドミュージックに広がりますが情報を独自に切り開いていこうとする試みは
ギブミーチョコレートなロック評論とはやっぱり一線を画していたでしょう。
(ロック評論が全部ダメだと言っているわけではありません)

ちなみに私は中村とうようのワールドミュージックという思想は
その姿勢には共感しますがやはり少し左翼的なインターナショナル感が強すぎたとも思います。
ワールドミュージックで一番好きなのはフェラ・クティ。
ユッスー・ンドールは私にとって少し中庸すぎ、
ヌスラット・ファテ・アリハーンは私にとって少し民族音楽すぎます。

アフリカの中でもっともアメリカ音楽に影響の色濃いフェラ・クティに、
ワールドミュージックという平板な分類に属さない何かを感じるのは皮肉だとも思います。
Music is Weapon = 音楽は武器
そんな風に言ってのけるミュージシャンが今後も出てくるのでしょうか。

ただし同名のアルバムはフェラ・クティの中ではあまり面白くありませんので注意してください。
映像は別です。

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やっぱりヤフーブログはステキなブログが多い!
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2015/5/3(日) 午後 10:16 [ ゆうこ ]


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