Gastr Del Sol

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ガスター・デル・ソルのラスト・アルバムで「カモフルーア」。

世評的に一番評価の高い一枚です。もちろん私も傑作だと思ってます。
何よりもまず全体に綿密に作りこんであるので、とりとめのない部分がない……
そういう意味ではこれを基準に他を聴くと少し散漫に聴こえるかもしれません。

今回、久々に聴き直していても相当聴き込んでいるので特に印象は変わらなかったのですが、
当時、アメリカン・ゴシックと評されていたようなフォーキーなギターリフが幅を効かせています。
その辺はジョン・フェイヒーとかに凝ってたジム・オルークの趣味かなと思いますが。

聴きものはやっぱり1曲目、Seasons Reversesでしょう。
生々しさの残るギターリフと巧みにタイミングをずらしてくるボーカル、
ついでに電子音もギャーギャー後ろで鳴ってたりして(オヴァルのマーカス・ポップかな?)、
全体はフォーキーで懐かしいようでいてどこかでも聴いたことのない感触があります。

デヴィッド・グラブスが初来日時に弾き語りしてたらしいんで、
たぶんグラブスの作曲だと思います。

ガスターはこれで解散してしまうわけですが、
理由は音楽的なものではなく個人的な関係だと言っていたような。
そういえばこの後に二人が共演したCDってないような気もします。

まあ、グラブスはニューヨークへ、オルークは東京に移ってしまうんですけどね。
最後に書き忘れてましたが、なんだかよく分からないけどポップなジャケは最高です。

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ガスター・デル・ソルで「アップグレイド&アフターライフ」。

同年のトータスのセカンドと並んでシカゴ音響派を代表する傑作です。

音響派といってもガスターの場合、どちらかというと即興の側面が強かったんですが、
たとえばこの1曲目、Our Exquisite Replica Of "Eternal"の交響曲的な展開の導入は、
サウンド・プロダクトの比重が大きくなってきたことを窺わせます。

後期の作品はお互いに録音したものを持ち寄って作っていたらしく、
特に本作で見せている構築的な側面はジム・オルークの色が強いんではないかと思っています。
もっとも2曲目以降の基本的にフォーキーな感覚はグラブスのものだと思うんで、
デヴィッド・グラブスをジム・オルークがプロデュースしている感じなのかもしれません。

構築的な側面が強くなったといってもトータスに比べればまだまだ思いつきっぽい音は多いし、
そうした瓦解スレスレの音の鮮度がガスター・デル・ソルの良さです。

最終曲はジョン・フェイヒーの曲だそうですがトニー・コンラッドも参加。
この辺の組み合わせもたぶんオルーク色だと思いますが、
このアルバムが持っている表現の広がりにはあらためて驚かされることが多いです。

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ガスター・デル・ソルで「湖畔通りの竪琴工房」、
と内ジャケ?に書いてあります。

"Mirror Repair"と同年の作ですが、こちらもEP?で1曲17分。
冒頭、オルークのドローンktkrという感じですけど、
その後はフォークっぽい展開になってみたり、無造作に続いていきます。
"Upgrade & Ufterlife"への布石になっているとも言えますがどうなんでしょうか。

ジャケ写はアマゾンから頂いてきました、といっても単色だしねえ。
アマゾンのレビュー見てたらガスターで一番の名曲、という評価もあるようですが、
初心者が手を出すべき盤ではないと言っておく必要があるでしょう。

もっともこの盤に興味を持っている人にわざわざ注意する必要もないのかもしれません。
音響というよりは音そのもの。

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ガスター・デル・ソルで「ミラー・リペアー」。

全4曲で20分程度、EP扱いのようです。
「クルックト〜」とさして変わらないといえば変わらない演奏。
音数は少なめで、リフレインしながら思いつきっぽく展開はくるくる変わる。

1曲目でピアノを弾いているのはたぶんデヴィッド・グラブスでしょう。
グラブスのピアノは生で聴いたこともありますが、とにかくシンプルなフレーズだけ。
テリー・ライリーとかの影響を受けてるんでしょうけれど。

ガスター・デル・ソルを聞いたことがない人にまずおススメはしないものですが、
以前ほどとりとめがないと思わなくなったのはこちらの心境の変化か。

最近、この辺のいわゆる「実験」はレコード音盤文化ならではのものだと思ったりします。
流通しているパッケージングの中にどれだけ雑音を混ぜることができるのか、
というところに、いわゆるノイズ的な「実験」の本領があるわけです。

ダウンロード文化へと音楽の中心が移っていく現在、
ノイズの「実験」の形態も変わっていくのではないでしょうか?

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ガスター・デル・ソルのセカンドで「クルックト、クラックト、オア・フライ」。

本作からデヴィッド・グラブスとジム・オルークの双頭プロジェクトに。
2曲目"Work From Smoke"はバストロの発掘音源にあった"Hirschenachk"の再演、名曲です。

インストは全般に激しくなっていて、フォーキーな部分がやや後退しているでしょうか。
ドローンというかノイズというか電子音がビービー言ってるのも本作から。
この辺はオルークのこだわりだったのかもしれません。

ガスター・デル・ソルの初期の3枚では一番これを聴き込んだかもしれません。
理由は単純で実験的なインストが激しく分かりやすいから。
正直なところガスターのフォークっぽい曲はいいものもあるけれど、
それだったらデヴィッド・グラブスのソロ作の方がより魅力的だとも思います。

バンド形態でバンドっぽくない演奏をする、というコンセプトがもたらす自由な作風は、
今聴いていても十分に魅力的です。

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