David Grubbs

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デヴィッド・グラブスで「ゲス・アット・ザ・リドル」。

前作からバンド編成で実験的な歌ものを作っていたグラブスですが、
これがソロ作の一つの到達点であることは確かです。
実験的なポップと言うよりはシンガー・ソング・ライターのアルバムです。

検索していたらアマゾンのレビューでロバート・ワイアットと比較している人がいましたが、
ウィスパーではないけれど、立ち位置としてはそういうシンガー・ソング・ライターに近いですね。
私は大好きですが、コアな音響好きからすると真っ当な音楽過ぎるみたいです。

これが発表された2004年というのもシカゴ音響派の仕事は一段落した感がありました。
サム・プレコップのセカンドとか、アーチャー・プレヴィットのソロとか、
充実作は多かったけれど、もう可能性の中心という感じではなくなっていましたね。

2曲目、"Cold Apple"なんて演奏、歌、歌詞と、
グラブス以外の誰が作るんだというぐらいみずみずしい感性に満ちています。

ちなみにこの曲は結婚50周年の女性が冷たいリンゴを50年前と同じようにかじるという歌。
彼女の中ではその記憶は写真のように止まっているのだが、半ば彼女中で虚構になっている……
最後にグラブスは以下のように歌います。

「虚構におめでとう、たぶん幸いにも事実が混じっている、永遠に冷たい朝……」

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ローレン・コナーズ&デヴィッド・グラブスで「アーバーヴィテー」。

タイトルは検索すると針葉樹(コニファー)みたいです。
デヴィッド・グラブスの連名ものというのは要するに歌なしの実験ものです。

全体にはブライアン・イーノがやってたアンビエント・ワークスに近い触感。
Brian Eno & Harold Budd の「鏡面世界」とか思い出します。

グラブスはピアノで簡素な和音を奏でるだけ、曲によってはギターもあり。
ローレン・コナーズはエレキで糸を引くようなフレーズを重ねていく。
非常に静謐で、なぜ音を出すのかいつも問い直すような演奏です。

実験とか苦手な人にもぜひ聴いてほしいけれど、手に入りにくいのが難。

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デヴィッド・グラブスで「リケッツ&スカーヴィー」。

ガスター・デル・ソルからソロに転じて"The Thicket", "Spectrum Between"と、
二枚の歌ものの傑作を残したグラブスですが、最もポップなのはこれと次のアルバムでしょう。

ただしポップといってもジム・オルークのようにフェイクとして作りこんでいるわけではなく、
あくまで自分のスタイルに沿った上でバンド編成を重視したというべきです。
前作までのフォーキーな弾き語りっぽさ(実際は違うけど)は後退しています。

冒頭、マトモスによるエレクトロニカっぽい電子音から始まり、
ジャーマン・ロック調のビートはたしかに実験的だけれどその上に歌が乗っていてすごくポップ。

2曲目は弾き語りっぽい曲だけれど、曲の展開に沿ってくるくると変わっていく演奏は、
実に表現力豊かで、しかも無理がない、この2曲で完全にノックアウトです。
グラブスの歌は上手くみせようとはせず、表現したい通りに歌っていて本当に気持ちいいです。

最後の曲でグラブスは以下のように歌っています。

「ここで予言しよう:
 語るべき物語があるなら
 きみはそれを語るだろう」

これはウィトゲンシュタインの沈黙の哲学を引っ繰り返したんだと思いますが、
このアルバムは語るべき物語を確かに示している傑作だと思います。

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デヴィッド・グラブスで「サーティ・ミニッツ・レイヴン」。

ミニマルものに属するインストですが、かなり聴きやすい部類に入るのでは。
特に出だしはグラブスとノエル・アクショテのギターリフと電子音、
そこにマッケンタイアの直線的なドラムが絡んでいて意外にポップです。

大雑把に言えば二部構成になってて中盤になると音の持続の中から、
抽象的な様々な音像が現れては消えていきます。
ただし30分で区切ったこともあり、全体のコンセプトはかなり明瞭です。

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デヴィッド・グラブスで「ザ・コクスコム&フレンズ」。
3曲入りの来日記念盤で、同じジャケの輸入盤だと前の2曲しか入ってません。

1. The Coxcomb
2. Avocado Orange
3. Aux Noctamblues

もともと違う形でリリースされたものを変則的に集めているので、
来歴とか面倒くさいのですが、3曲目はグラブス関連のドローンの中では屈指のできばえです。

解説の佐々木敦がグラブスのミニマル志向はジム・オルークの影響ではないかと書いてて、
たぶんそうなんでしょうが、私はグラブスの禁欲的な響きのほうが好きです。

1曲目は音楽劇というかポエトリー・リーディング? ちょっと戸惑うけれど曲の構成は面白いです。
2曲目はグラブスのソロ作の曲のリメイクだそうで、たしかにそんなタイトルになってます。
ソロ作は初心者にオススメしないと書きましたが、このリメイクはかなりいいのでオススメです。

というわけで内容的には結構満足している盤なんですが、このジャケは何なんでしょ。
一見するとアフリカとかアボリジニとかのプリミティヴ・アートみたいに見えます(たぶん違う)。
でも中身はそんなことないので。

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