Jim O'Rourke

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実は最近入手したファウストの「リエン」。

謎が謎を呼んで好事家の注目を集めたジャーマン・ロックの雄、90年代に活発化した頃の作です。
インタビューによればファウストはほとんど制作には関与してないらしく、
使い物にならないデモ・テープを元にジム・オルークが切り貼りして作ったフェイクとのこと。

なんだかそれもまたファウスト伝説に寄与しているだけのような気もしますがw
フェイクっぽいのもオルークの持ち味だとは思いますが、これはあまりフェイクっぽくないかな。
そもそもファウスト自体がフェイクみたいな存在ですしね。

持続する電子音ぽいノイズが全体に低いテンションを保っていて覚醒感があります。
実験的なアンビエントというところでしょうか。聞き流していると結構いいです。
ガスター・デル・ソルの「アフターライフ&アップグレイド」に通ずるところもあります。

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シカゴ音響派なんてそういえばあったなぁ。
と久々にブログタイトルを見て思ったりしたのですが、去年出ていたジム・オルークのソロです。

「インフィグニシカンス」以来、実に8年ぶりなんだそうですが、
全然そんな気がしないのは、ジム・オルークが仕事しまくっているからですね。

ジャケ写にミラーボール、っていうのは10年くらい前の「バッド・タイミング」を思い出すけれど、
まあ中身もそんな感じです。1曲40分ぐらい。
「バッド・タイミング」に比べると音の変化が多いんで、初心者向きかもしれない。
でも一体何の初心者がこの音を聞くというのでしょう。

デヴィッド・グラブス辺りに比べるとオタクでフェイク臭いと思っていたオルークですが、
こうやって聞いているとあんまりそういうことを思わなくなったのはオルークが変わったのか、
それとも聞き手が変わったのかはよく分からない。

なんとなくアメリカの田舎でずーっと流れているようなオシャレでもないような音。
もちろん巧みに編集されているし、実際にはこんな音は流れていないんだろうけし、
今でも琴線に触れるのだけれど、こういうのもアメリカン・ゴシックっていうんでしょうか??

10年前はこういう音が最先端だと思ったりもしてましたが、
十年一日の如く……、そんな言葉が浮かんでくる音楽でした。

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オリジナル・サイレンスのセカンド。
ロックとフリー・ジャズの間を繋ぐ?、パワフルな即興演奏ユニットです。
メンバーはファーストと同じく以下の通り。

Mats Gustafsson (baritone & slide saxophone, live electronics)
Massimo Pupillo (electric bass)
Terrie Ex (electric guitar)
Thuston Moore (electric guitar)
Jim O’Rourke (electronics)
Paal Nilssen-Love (drums & percussion)

ベースのマッシモ・ピュピッロは正直なところよく知らんのですが、
あとはだいたい一度くらい触れたことはあるメンツです。
マッツ・グスタフソン、サーストン・ムーア、ジム・オルーク、ポール・ニールセン・ラヴ、
と聴き手によっては超豪華に見えてくるメンツですね。

ライヴ録音は2005年にされていたそうで、
基本の即興ドンガシャピーピーなサウンドがファーストとそう変わるわけでもないんですが、
最大22分で1曲と、曲の区切りが短いので(そうか?)、ファーストより聴きやすいです。
ファーストは1曲46分とか、聴きとおす体力がなかった…

曲が短くなったせいか、構成もよりパンキッシュになった気がする。
1曲の中での振幅の激しさが少なくなった分、過激さが一定しているというか。
ファーストがキング・クリムゾンなら、こっちはポップ・グループとでも思ってください。
比喩が適当かは保証しませんが。

とにかく激烈な音が聴きたいという人はぜひどうぞ。
でもこれってジャズ、なのかな?
ブラックでないフリー・ジャズの位置づけがいま一つ自分の中で定まらないんですよね。

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レッド・クレイオラで「フィンガーペインティング」と「フィンガーポインティング」。
10年ほど前に出た上のアルバムをジム・オルークがリミックスしたものが下の新譜です。
実は私、前者を聴いてなかったものでこの度購入して始めて聴きました。
シカゴ音響派とかさんざんいっといてこの始末……

一応言い訳をしておくと、当時このCD高かったんです。三千円くらいだったけど。
輸入版なら安いけど、国内盤には限定のオマケのCDが付いてるし……とかね。
でもこれ最高ですね。

レッド・クレイオラはメイヨ・トンプソン率いるサイケデリック・バンドとして60年代に出現。
ただし、愛と平和を説くヒッピーなフラワー・ムーヴメントは一線を画していて、
自分の音源をずたずたに切り裂く実験音楽的なアプローチが異彩を放っています。

メイヨは70年代末にはイギリスに渡り、パンク〜ニューウェイヴと連携、ドイツ時代を経て、
90年代半ばにロック解体を試みていたシカゴ音響派と連携して周囲を驚かせます。
半年ぐらい関西に住んでたこともあるらしいですが…

本作はシカゴ勢と組んでからのフル・アルバムとしては3枚目。
ただ前2作と比べるとジム・オルーク、ジョン・マッケンタイアと多忙な二人が抜けてます。
でも私淑するデビッド・グラヴスも参加しているし(出た当時はそうでもなかった)、
60年代のオリジナル・メンバー(スティーヴ・カニンガムとフレデリック・バーセレム)も参加、
これで悪いわけないっての。

サイケと電子音響が時間軸を超えて交錯していく点で前二作を超える傑作と断言します。
オルーク、マッケンタイアといったコンポーザーが抜けたせいか、
奔放に空間を形成していくバンドの特質が際立ったような気がします。


「フィンガーポインティング」はその音源をオルークが1曲につないでしまったもの。
素材をシャッフルして再生しているような気分にもなりますが、
ポイントを圧縮して全体をつなげることで、サイケデリックな音響成分が増幅されています。
演奏には参加していなかったオルークによる演奏でもあるわけですね。

ついでにマッケンタイアがリミックスとかしてくれないかな。

ちなみに今回、「フィンガーペインティング」は結局オマケCD付きの国内盤を購入。
でもシングルを集めた「シングルズ」に入ってる音源でした……
今、レッドクレイオラの音源はいつになく手に入りやすいです。

Jim O'Rourke / Eureka (1999)

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正しい?公共図書館の使い方。(前回から微妙に続いてます)

1.図書館に通って定期的にCDを借りている。
2.借りたいCDがなかったら無造作にCDを借りてみる。
3.気に入ったCDがあったらライナーでメンバーや類似バンドをチェックする。(邦楽だとライナーがないのだが)
4.1に戻る。

これを繰り返していけば1、2年で確実に音楽ジャンキーです。
図書館は在庫の枚数は限られているので、次第に関心のなかったジャンルにも詳しくなっきます。
さらに、なぜ図書館にこれが??、というようなレア盤(笑)を漁る楽しみも加わってきます。

そういえばジム・オルークもこういう図書館系リスナーだったらしい。
道理であんなにヲタクな……、失礼。
彼は当時、1日10枚は新しいアルバムを聞くと言ってたはずです。

というわけで今日はジム・オルークで「ユリイカ」。
トータス「TNT」と並んでシカゴ音響派を代表する傑作です。
実験音楽からポップに接近したことで注目を集めましたが、私もこの頃にオルークを知りました。
ただし個人的にはトータスほどのインパクトはありませんでした。

本作はヴァン・ダイク・パークスやソフト・ロック的な管弦を駆使した最高の室内楽ポップなんですが、
なんというか再現に重きが置かれている分、フェイクっぽい気がしたんです。
表題曲の「ユリイカ」なんかはエレクトロニクスや音響も駆使されていて少し感触は違うのですが。

ただしフェイクっぽいというのは良くも悪くもオルークの本質的な部分だとも思っています。
その辺がガスター・デル・ソルの片割れのデヴィッド・グラブスとの違いでもあります。
肝が見えないのが肝みたいな、その辺がオルークらしさだし、現代的と言えば現代的です。
そういう意味ではバカラックのカバーをしている"Something Big"の前後の流れが一番好きです。

それにしても友沢ミミヨによるジャケは改めてみてもやっぱりサイテー、笑。
でもこの表情が微妙にオルークに似てないこともないと思うと愛おしく…、見えないか。
まあ歌詞も訳詞を読むと、ヴァン・ダイク・パークス「ソング・サイクル」のパロディなんだけど、
結構ジャケット通り本家よりはちょっと下品な感じ。(音楽だけ聴くとそうは思えないんだけれど)

これ1枚でジム・オルークを語れはしないが、オルークやシカゴ音響派の入り口としては最適の傑作。
あの少年たちも正しく図書館系リスナーに成長してほしい、と願わずにはいられません。

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