ペンシルバニアでの再出発

今年は裏庭畑を拡大。裏庭の芝剥しに励んでいます

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次期米大統領オバマが、ノーベル物理学賞授賞者をエネルギー長官に指名し、
地球温暖化対策を担当するポストを新設し、アメリカがとうとう重い腰を上げて、
石油依存症から脱出する方向に動き出そうとしているように感じられる。

それにしても、随分時間がかかったもんだ。
多くの国が、気候変動に関して様々な取り組みを行っているのに、
アメリカでは、草の根運動は近年盛んになったとはいえ、
トップにいる政治が動かなかったから
他の国にずいぶん出遅れてしまっている。

ところで、アメリカの国としての取り組みがいかに大きな問題であるかを示す
環境対策取り組みランキングを見つけたので紹介しようと思う。

カナダのスウェーデン大使館のHPで見つけたスライド
(http://www.swedenabroad.com/SelectImageX/72988/sustainable_sweden_II_080422_earth_day.ppt#313,20,Environment )
[https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/8c/e9/skog06/folder/514184/img_514184_27055697_0?1229463734


ちょっと読みにくいが、これは最近行われた3つの環境対策取り組みランキングの結果である。
スウェーデンが見事に上位、米国がかなり下のほうにランキングされている。

一番左は、GermanwatchというドイツのNGOのもので、
温室効果ガス排出量の多い国を56国比較したもの。

表のランキングは、2008年版のものでスウェーデンが第一位、
米国が55位 になっている。

Germanwatchのランキングは、各国の温室効果ガスの排出量、
その傾向、政府の対策などを基にしたもので、
バリのサミットで最初に発表されて以来、多くの国から注目されている。

先週のポツナムで開かれたサミットでは2009年のランキングが発表された。
スウェーデンはまた一番高得点を得たが、
それでも不十分だとして第四位に位置付けられている(第一位から第三位までは空席)。
日本は特に政策が不十分だとして、59カ国中43位と手厳しい。
米国はビリから2番目の58位。

詳しくは、
http://www.germanwatch.org/klima/ccpi09.pdf
(これは地図やグラフがたくさん使ってあり、読みやすいので興味のある人は是非どうぞ)

真ん中のランキングは米国のイェール大学とコロンビア大学が共同で発表した
「環境パフォーマンス・インデックス」からのもので
149国を25のインデックスを使って比較したもの。
温室効果ガス削減だけでなく環境保護に対する大きな取り組みをも含めたものだが、
これもスウェーデンはスイスに次いで第2位。
アメリカはこのランキングでは、39位となっている。


一番右側のランキングは、Newsweekのもの。
原典の記事を見つけることができなかったけど、
これでもスウェーデンは一番目にランク。日本はここでは6位になっており「
津波などに対する警告制度が優れている」と高く評価。


何を測定基準にするかによって、ランキングは変わってくるのだが、
どの調査でもスウェーデンが健闘しているが目立つ。

それで自国のPRを含めて、カナダのスウェーデン大使館はこのようなスライドを準備したのだろうが、
もう少し北欧の環境に対する取り組み(特に政策)が北米で報道されてもよいと思う。

日本では最近スウェーデンに関する情報は増えているようだが、
アメリカにいるとスウェーデン情報は皆無と言ってよい。

世界で初めて二酸化炭素税を導入(1991年)したとか、
原発は1980年の国民投票で増設を否決されている(注:拘束力はないが)とか、
国民一人当たりの温室ガス排出量が約7tで、
日本の10.7t、アメリカの24.3tと比べてかなり低いなど、
もっと注目されてよい情報が全く入ってこない。

もちろんスウェーデンはたかが人口9百万ほどの小国だけど、
IPCCの初代議長を送り出したり、国連の数々の環境会議をリードしたりと、
存在感は大きい。

というわけで、スウェーデンからアメリカに引越ししたときは、
「こんなことが許されていいの??」と驚きと怒りでいっぱいだったのだが、
最近は、ここに住みながら何ができるか考えている。
幸いにも志を同じくする地元の知り合いも増えてきた。
でも先はうーんと長いぞ、アメリカ。




果たしてどれだけの規模で、どれぐらいのスピードで
エネルギー改革ができるのかな

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日本でもようやく少し前からメディアでも環境問題が取り上げられるようになりましたが、それでも遅いなと思いました。私もchiharuさんの記事を読んでなければ、まだまだ疎いほうだったかもしれません^^;。
今は不況のニュースばかりで、環境問題がおざなりになっているような気もします。。それにしても、スウェーデン、さすがですね!

2008/12/17(水) 午後 1:15 tamamim

日本ではスウェーデンやドイツの取り組みはよくメディアで流されるけれど、アメリカだと聞きませんよね!
ディスカバリーチャンネルとかでも、ハイテクソリューションばっかりだし!
オバマ氏の政策は、スウェーデンみたいな社会、教育、経済の改革になるのか、はたまた、ディスカバリー的なハイテク産業推進で、いつもの、後先のインパクト考えず突っ走り方式なのか?

2008/12/17(水) 午後 1:27 Chee

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北欧ってやるべきことをやっているし、社会保障もしっかりしているし、大人の国って感じですね。ちょっと、話題はそれますが、北欧の老人ホームの映像を見ると、日本の安っぽい施設が乳母捨て山に見えてしまいます。

2008/12/17(水) 午後 7:44 Blackmore

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Tamamimさん、日本は根本的な社会の仕組みを変えずに、技術で対応しようとしているので、小手先の対策になっているように気がします。スウェーデンでは、過去18年間の間、環境に取り組みながら、経済成長(4割増)してきました。この不況は、グリーンビジネスのチャンスなんだけどなあ。

2008/12/18(木) 午前 0:53 sko*06

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Cheeさん、アメリカとスウェーデンの政治文化はかなり違うので、同じような改革はしないと思いますが、オバマ氏の政策がハイテク対策だけではなく、全体をみながら、整合性のある改革であることを望みます。例えば、医療制度だって、今のような治療中心よりも予防に力を入れたらずっと財政削減できるし、ハイテクを使わなくてもエネルギー効率を高めるだけでも3割の節電ができるといわれているし、教育(とくに生態学)などに力をいれたら、国民の間で むちゃな経済成長でなくsustainability"に対する世論が高まるだろうし。。。でも、短期的なものの考えしかできないアメリカ文化をどう長期的な視点で物をみるように変革するかは、チャレンジだと思います。

2008/12/18(木) 午前 1:03 sko*06

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Blackmoreさん、日本の施設はそんなに安っぽいのですか?それは老人ホームだけでなく、現代の建築物すべてに関していえることですね。日本は、建築物をストックでなくフローと考えているのが問題だと思います。寿命が短い建築物(それもでっかい)をどんどん建てて、壊しているのは、ものすごい環境負荷だと思います。

2008/12/18(木) 午前 1:06 sko*06

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日本の田舎に居て、じいさん、ばあさんの生活ぶりをみていると、環境ランキング上位を競いそうなツワモノが多い。竹、ワラ、麦、籾殻、皮、色々な素材を無駄なく使う術もすごい。
家は築160年、冷暖房無し、コタツくらいしか使わないというのは
普通のこと。移動も自転車かカブ、あとは歩き。

アフリカ人の生活とかも、普通に環境負荷は少ないのではないだろうか。

何でもそうだが、ランキングなるものは、胡散臭く感じてしまう。
先進国的な暮らし方・・・を前提としているところが、特に。

金融工学と金融危機と同様に、環境破壊と環境保護は先進国の自作自演じゃないだろうか。

何らかの尺度を作り、そこでの優劣を競う、なんていう考え方は
世界の多様性を歪めてきた。それこそが、本当の意味の環境破壊であるような気がします。

2008/12/18(木) 午後 1:43 [ P&B ]

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P&Bさん、お久しぶりです。そしていつもながら考えさせられるコメントありがとうございます。私は、最初のドイツのランキングは、アメリカに国際世論の圧力をかけるためにも悪くないのではと思っています。世界の4分の1の温室ガスを排出しておきながら、今まで大きな対策をとってこなかったのですから。でも2番目と3番目のランキングは、途上国も対象にしているので、解釈はもっと複雑ですね。一人当たりの環境負荷は例えばアフリカの国では小さいと思います。一方で先進国からやってきた企業が途上国で環境破壊をしている場合、その負荷は途上国のものになってしまう。これはおかしいですね。(続き)

2008/12/18(木) 午後 2:18 sko*06

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でもアジア諸国の大都市における環境破壊などを考えると、何とか対策をたてないと犠牲者は増えるばかりだと思います。日本の田舎のお年寄りの生き方、途上国に住んでいる環境負荷の小さい人たちを認める”多様性’は必要だけど、アメリカ式生活を一つの生活様式として、”多様性”のもとに認めてもいいのか?という疑問は残ります。一つしかない地球に66億の人間がひしめき合って暮らしているのですから、多様性を認めつつ、ルール作りは必要だと思います。誰がルールを作るか?結局、金と力を持ったものがルールを作ってしまうので、「自作自演」という批判もよくわかります。書きながら自分の意見があいまいになってきました。問題は複雑です。人間の欲、先進国の作った経済制度、人間という動物の環境負荷、力の政治...でもあまりにもアメリカの現政権に腹を立てていたので、「アメリカよ、何とかしろ!」という意味で記事を書きました。

2008/12/18(木) 午後 3:00 sko*06

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あともう一ついい忘れたのは、日本に昔ながらの暮らしをしているおじいさんおばあさんがいるのと同様に、アメリカにもアーミッシュのように昔ながらの環境負荷の少ない暮らしをしている人がいる。途上国にも質素に暮らしている人もいれば、反対に資源を浪費している人もたくさんいる。国際比較をしてしまうと、そのような多様な生活は見えてこないという欠点もありますね。

2008/12/18(木) 午後 3:10 sko*06

僕が住んでいる市が温暖化効果ガス排出削減をするといって、その取り組みが広報に掲載されていました。ところが、やっていることと言えば市内で排出されるCO2を計算したりしているだけだったりして、かなり疑問に感じました。しかも、郊外型の車で行く商業施設を誘致しておいたりして「車に乗らない生活をしろ」と行政が先導をきって言うことは明らかな矛盾があると思います。日本がやっていることなんかせいぜいそんなレベルかと・・・

2008/12/20(土) 午前 7:19 [ boeing787 ]

追加コメントですみませんが、もっとヒドイのは僕が働いている空港でも「ひとり1日1キログラム削減」という標語が貼ってあります。エコエアポートを標榜しているので空港勤務者に対してそういうことを言っているのでしょうが、化石燃料を燃やすためのような施設で「焼け石に水の削減をやれ」と言われても・・・と思っちゃうのは僕だけでしょうか? 温暖化による気候変動が人類に危機をもたらしていることは承知の事実なのでそれに対する個人的な取り組みは必要なんでしょうが、化石燃料を使わないでも済むような街と生活スタイルをつくる事を日本やアメリカでも早急に検討しないのは何故なんでしょうね。

2008/12/20(土) 午前 7:28 [ boeing787 ]

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Winterさん、矛盾がある行政は、全体を見ずにパッチワーク的な発想で部分的に対処しているからではないでしょうか。また、日本の対策は技術的なものが多く、社会全体を変えるとか、エコロジーの視点が入っていないように思います。また、日本の環境政策は省益に左右されているのもネックではないでしょうか。

2008/12/20(土) 午前 8:01 sko*06

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Winterさん、追加レスですが、ストックホルムのアーランダ空港では、このような取り組みをしています。http://www.arlanda.se/en/Environmental2/
もちろん空港だから、「飛行機に乗らないようにしよう」という取り組みはやっていませんが、かなりたくさんの努力をしているようです。私も飛行機に乗らない生活が一番だと思います。でもそれができない生活をしているから、良心の呵責が。。。

2008/12/20(土) 午前 8:09 sko*06


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