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政治デビューとは、大げさだが、 3月から地元の町役場で、Environmental Advisory Council (環境審議会)のメンバーになって 月1回の会議に参加している。 この環境審議会は、ボランティアの市民で構成されており、 市町村 (Township)に関するいろいろな案件を話し合い、 市議会にアドバイスをする仕事を行っている。 8人ぐらいのメンバーで、2人が市議会委員、あとはいろんなバックグラウンドを持つ市民。 退職したおじさん、環境会社に勤めているおじさん、環境問題に興味のあるおばさん(私を含む)、 口が達者なロビイストのおじさん、市議会がいろんなプロジェクトを委託しているエンジニア会社の お兄ちゃん、庭師の経験を持つおじさん、などが主なメンバーだ。 先月の会議ではこんなことが話し合われた。 1)スーパーマーケットの駐車場にガソリンスタンドを追加するプロジェクトについて 近くを流れる川の汚染が懸念されるだけでなく、必要な手続きを踏んで申請していないという理由で 反対。 2)市が管理する公園のメンテナンスについて 有害な殺虫剤、および除草剤をつかわない「有機芝生メンテナンス」計画について話し合い。 エンジニア会社のお兄ちゃんが、草案を作ることで合意。 化学薬品を使わない芝生のメンテがどれだけできるかに注目。 3)雨水を再利用する庭を作るワークショップの準備について ペンシルバニアは降水量が比較的多いが、せっかくの雨水が、芝生の表面を流れて 近くの川に流れてしまう。雨水管理の一環として芝生を剥して、Rain Gardenを作れば、 化学薬品に汚染された水が川に流れ込むのを防ぐだけでなく、芝生の水遣りの量も減らすことができる。 4)ごみ埋立地の環境チェックに関して。 最近わが町のごみ埋立地にメタンガスの小発電所ができた。その排気ガスの定期的検査にかんして。 などなど、2時間にわたりわが町の問題を検討するのである。 まだ3回しか参加していないが、 非常に勉強になっている。 今の町に引っ越してかれこれ9年になるが、環境問題に詳しく、 わが町の環境を守ろうと頑張っている人が地元にもいること を知ってうれしくなった。 雄弁な人が多く、今のところ私はもっぱら聞き役で、 あまり発言できていないのが心苦しいのだが、 そのうち慣れてくるだろう。 地球規模で考えて、地元で行動を (Think globally and act locally) ということがよく言われるが、ちょっと実践してみようというのが動機である。 今まで知らなかったアメリカの町政治が見えてくるかもしれない。
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地元の市民活動
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私がボランティア兼働いている地元の環境団体の最年長者、78歳の |
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地元で、60年以上前から有機農業の研究および実践をしているRodale Instituteというところがある。 環境プロジェクトで協力してもらいたかったので、アポをとって見学に行ってきた。 外国産だが、ペンシルバニアの気候でも育つ作物の畑。これはアジアの畑。何の野菜かわかるかな? 日本の秀明という団体が始めたという自然農法プロジェクト。日本人が派遣されていた。 この自然栽培法は、自然堆肥以外の些かの不純物も混ぜることなく、土を清浄化し、土自体の力を発揮させる農法だそうだ。有機農法の野菜とはまた違う味だという。竹のフェンスがあり、ちょっと日本ぽい。 建築中の屋根は、グリーンルーフとなり、一年中作物を育てられるソーラー最新グリーンハウスも建築されるという。 その他、二酸化炭素を吸収する菌類の研究、畑を耕さないで栽培する農法(No till)の研究などなど、興味深いプロジェクトを行っていた。 見学後の会議では、ワークショップやセミナーなどをする場合は、喜んで協力しましょうという嬉しい言葉をもらった。いい空気、気持ちのよい環境、土に触れるのが大好きな人たちと知り合いになり、 充実した見学だった。 |
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地元の市民団体で、先月初めてプレゼンテーションをやった。 スウェーデンと日本での見学の発表だ。 若いときは、他人のプレゼンを数多く通訳したものだが、そのときは 他人の言葉を訳すだけでよかったし、 脳も若かったので、リテンション(人の言ったことを覚えている秒数)もよかった。 今度は、自分で原稿を書き、 写真やグラフ準備し、 人前で、堂々と発表しなければいけない。 内容はちょっと詳しい見聞録のようなものだが、 人前で話すとなると、準備がいる。 不思議なことに、発表の場になると けっこう大声がでるもんだ。 ただ、目線の動かし方が難しいなと思った。 聞いている人の中で、視線の合わせやすい人とそうでない人がいる。 ついつい、優しそうで、うなずきながら聞いている人のほうばっかり見てしまう。 また、あんまり人の顔ばっかり見ていると、何をしゃべっているか忘れてしまう。 それと、言葉を捜すときに「あー」とか「えー」とかの声が入ってしまう。 これらは昔、通訳訓練で、聞きづらい発表としてなるべくコントロールしなければいけないと習ったが、 原稿をしっかり覚えていない私は、ついついよどんでしまう。 スライドが多かったので、最後はほんとに駆け足。 時間配分もちょっとまずかった。 などなど反省する点はいっぱいあったが、完全に満足いく出来ではなかったが、 「よかったよ」という言葉をもらってほっとしている。 発表の内容が目新しかったからかもしれない。 その翌週、生物燃料の会議があり、色々な人のプレゼンを聞く機会があった。 まずは、PA州の政治家のスピーチ。 自分で書いたものではないかもしれないが、内容も説得力があり 何といってもパフォーマンスが見事である。 スピーチは演技力がいるなと思った。 次は、地元の小学校の校長先生の話。 この人も、人前で話し慣れていて、視線の合わせ方が見事だ。 大きい目でじっと見つめられると、話をきかなければという気になる。 その次は、エンジニアの発表。 うまい人とそうでない人がいた。 同じスライドを使いながら説明するのだが、 プレゼンのうまい人は説得力がある。 どこかで、プレゼンの印象は、 内容3割、その他(声、視線、ジェスチャーなど)7割とかいうことを読んだこととがあるが 人間は、どうでもよいことで影響を受けるんだなと思った。 テレビをつけると大統領選の民主党大会をやっていた。 政治家のスピーチは、国によって随分違う。 アメリカの党大会のスピーチなどは、完全なショーである。 陶酔したような聴衆の顔が大写しされる。 この国で、説得力のあるスピーチをするには
まず演技力かしら.. と思ってしまった次第である。 |







