ここから本文です
経済はだれにでも分析できる。そして、国内の政策や世界の外交・安全保障・軍事も経済を通してその真偽を見抜ける。

書庫全体表示

2017.12.16 
【田村秀男のお金は知っている】家計に対する増税主義の策謀にだまされるな 97年度の増税後にデフレ不況突入、財政収支悪化の失敗

民間給与所得者の階層別人数と比率
 大方のメディアは政府・与党が合意した所得税増税容認だが、拙論は別だ。(夕刊フジ)
イメージ 1

 米国トランプ政権と議会は大規模な減税の方向で一致し、景気拡大を加速させようというのに、依然としてデフレ圧力が止まない日本が停滞する個人消費を押し下げる議論しかしないのは異様だ。どの国でも、経済成長の責務を持つ政治・政策としてはお粗末に過ぎやしないか。

 政府・与党は今週初め、年収850万円超の会社員を対象にした所得税増税で合意した。国税庁の統計によると、年収800万円超、1000万円以下の会社員は全体の4・6%、1000万円超は4・3%なのに対し、500万円以下は71%、500万円超800万円以下は20%弱だ。

 この構成比はアベノミクス開始前の2012年に比べほとんど変わらないが、数では800万円超が69万人、500万円以下は155万人それぞれ増え、格差は拡大気味だ。

 メディアがおとなしいのは、(1)増税対象は「高額所得者」に分類される(2)家計の税負担増は年間900億円で小規模(3)実際の増税対象者は公務員も含め、子育て・介護世帯を除くので、全給与所得者の5%程度-などの口実がある。建前だけは「平等」にこだわり、「金持ち」に冷たい大衆迎合メディアらしい反応だが、ちょっと待てよ。もっともらしい化けの皮を剥いでみれば、本合意の正体は家計に対する増税主義そのものではないのか。

 思い起こせば、財務省の策謀に弱い歴代の政権はことあるごとに、パブロフの犬のごとく財源すなわち増税と反応してきた。11年の東日本大震災が起きるや、民主党の菅直人政権(当時)はただちに増税し、全国の家計に負担を押し付けた。

 次の野田佳彦政権は自民、公明両党を巻き込んで消費税増税の3党合意に踏み込んだ。慢性デフレの泥沼は完全に無視し、野田氏は「増税すれば景気はよくなる」とうそぶいた。増税して社会保障財源を確保すれば、家計は将来不安が少なくなり、消費に励むという論法だが、1997年度の消費税増税後、デフレ不況に突入、肝心の財政収支が悪化した失敗を一切省みなかった。

 公正に言えば、この増税主義は自民、公明両党内にも根付いている。

 所得税増税は19年10月予定の消費税再増税実現の手段である。消費税率10%時に食料品などに軽減税率が導入されるのだが、軽減分だけ消費税増収見込み額が減る。タバコ増税をしても穴埋め必要額はおよそ6000億円と財務省は騒ぐ。その財源確保のための増税という理屈を与党は受け入れた。今回合意の小規模所得税増税は次から次へと繰り出す増税の前触れなのだ。

 19年5月には平成に代わる元号に改まる。10月には消費税増税、翌年1月が所得税増税実施、夏は東京五輪だ。各国の例から見て、五輪は終われば消費が冷える。増税主義者たちは新元号時代もデフレにしようとしている。(産経新聞特別記者・田村秀男)

  • 顔アイコン

    日本の問題は国民負担率が50%位の高負担の国である大問題があることです。一般会計に特別会計まで含めると200兆円以上と年間GDPの半分近くいくのではないですかね?

    租税と社会保障負担が消費税、ガソリン税、自動車税、年金、健康保険(若干所得比例だが非正規の国民健康は全額負担)、介護保険と逆新性の税・人頭税という貧乏人になるほど過酷になる税制負担が主であることです。
    貧乏人に対し所得税・住民税の徴収は少ないけれど

    全体として見ると富の再配分がなされない税制・社会保障負担であること。貧乏人に無縁の固定資産税まで入れると国民負担率は間違いなく50%以上行くのでは?。高速道路の料金も関所の税と見れば負担率に入ります。今回、森林税や観光税まで出来ました。

    そして社会保障が充実してないこと。国民年金で6万5千、4万円支給者がざらにいて、無年金者も多くいること。それとは別に公務員や優良企業の退職者は充分過ぎる以上の年金を貰っている人々がいる巨大な年金格差があることです。

    [ sag*hon**ou ]

    2017/12/17(日) 午後 8:29

  • 顔アイコン

    貧困層に対しての生活保護費支給が役人の運用で厳しく生活保護費以下で暮らす人多くいること、それで早く死んでしまう人もいること。たまに餓死者の報道があります。

    日本の国民皆保険の健康保険は素晴らしいけれど非正規と零細は、国民年金月16260円X2+健保X2をX2と夫婦共に納めなくてはならず,また三号年金制度という事で公務員の妻、サラリーマンの妻に年金も健康保険も支払い免除でも支給はしている優遇があります。

    厳しい制度なので非正規・零細で国民年金を納めない人も多いので健康保険無しで手遅れで早く死ぬ人もいます。

    ★何故か国民の為の社会保障制度が人頭税徴収なのでそれが貧困を助長する本末転倒が起きているます。

    ★消費税増税を社会保障に使うと言って逆進性で貧困を助長し、不況を深刻化させています。

    [ sag*hon**ou ]

    2017/12/17(日) 午後 8:30

  • 顔アイコン

    日本は

    北欧の高負担、高福祉と違って

    日本は重負担、低福祉の

    特に底辺に厳しい国であることが不況の原因なことです。

    それで中流以上の人々は益々貯蓄に励み、不況が極まりつつあることです。日本の実体は政策不況であることです。

    [ sag*hon**ou ]

    2017/12/17(日) 午後 8:31

田村秀男の国際政治経済学
田村秀男の国際政治経済学
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(1)
  • bug*nno*e
友だち一覧
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新のコメント最新のコメント

すべて表示

Yahoo!からのお知らせ

本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事