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経済はだれにでも分析できる。そして、国内の政策や世界の外交・安全保障・軍事も経済を通してその真偽を見抜ける。

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【お金は知っている】国連の対北制裁強化で追い込
まれる習主席 「抜け穴」封じなければ米から制裁
の恐れ
中国の対北朝鮮貿易と国連制裁
国連安全保障理事会は先週末、11月末に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し
た北朝鮮に対する新たな制裁を決議した。石油精製製品の対北輸出上限を年間50万バ
レルに引き下げることが主な内容だ。
2018/1/1 
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本欄は国連安保理が8月に決めた上限枠200万バレルは中国の2016年の対北供
給量に匹敵することから制裁効果に疑問を呈してきたが、トランプ政権も同じ見方を持
っていたのだろう。今後の問題は、中国の習近平政権がきちんと履行するかどうかだ。
米政府は中国などの対北石油製品輸出は年間450万バレルと推定し、今回の決議で
その9割が削減されるという。50万バレルまで削減するためには、ロシアや中東など
中国以外からの石油製品の対北積み出しルートを全面封鎖するのに加えて、中国も16
年比で4分の1以下まで出荷量を抑えるしかなくなる。
北朝鮮と国境を挟んで陸ルートで結ばれている中国からは闇取引で石油製品が高い価
格で供給されてきたが、これからは習政権がそうした裏ルートを厳しく取り締まらない
限り、米国から対中制裁を受ける恐れがある。
中国は核実験やミサイル発射を繰り返す北に対し、今年春までは貿易を拡大してき
た。国連制裁そのものが「大甘」だったからだ。グラフは中国の対北石油製品輸出と、
北の最大の外貨獲得源である石炭の対北輸入の推移である。一目瞭然、オバマ米政権ま
では北京の対応はまさに馬耳東風といったところだった。
対中強硬策をちらつかせるトランプ政権になって、ようやく中国が重い腰を上げ、米
国が示す厳しい対北制裁決議案に難色を示しながらも、緩い内容の制裁案にすることで
妥協してきた。8月には北の石炭と鉄鉱石・鉄鋼製品輸出禁止に同意し、9月には米国
案を骨抜きにしたうえで原油と石油製品の対北輸出規制に応じた。
グラフは中国側が発表する税関統計が基本になっており、闇ルートは含まれないが、
正式ルート上は中国の対北石油製品輸出、石炭輸入とも、3月頃から急減傾向にある。
米フロリダでの米中首脳会談を機に、中国側の対北政策が徐々に変化したことをうかが
わせる。
トランプ大統領は習氏に対し、大統領選で公約していた対中高関税の適用を棚上げす
る見返りに対北朝鮮政策での対米協力を強く求める一方で、国連制裁破りの中国企業や
2018/1/1 印刷用ページ - zakzak
地方金融機関に対し、制裁を科してきた。口先だけで、ほとんど対中制裁しなかったオ
バマ前政権と違って、トランプ政権は強硬策を辞さない態度を鮮明にしている。
年明けの焦点は中朝国境の緊迫化だ。北がさらに核実験・ミサイル発射を繰り返すよ
うだと、トランプ氏は石油製品に続き原油の対北供給禁輸を習氏に強く迫るだろう。習
氏がそれに応じない場合や、制裁の抜け穴封じをしないときは、トランプ氏は中国の国
有大手商業銀行への金融制裁カードを切るだろう。追い込まれるのは金正恩(キム・ジ
ョンウン)労働党総書記ばかりではない。習氏もそうだ。(産経新聞特別記者・田村秀
男)
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