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ふと思ったこと。

Even the most self-centered people are usually forgetful of this fault.

〜もっとも自己中心的な人でさえ、普通この欠点を忘れがちなのです。〜


僕が無知なのかもしれないけれど、訳文で少し気になるところがある。

「もっとも自己中心的な人々でさえ」

もっとも=最上級を導く語句
最上級=1つだけ

なのに

人々=明らかに複数。


人々を1つの集団と見てしまえば不自然ではないが、そんなことできるの?

その集団を仮にAとすると、集団Aの中でも差異は生じるに決まっている。
だから最上級ということが前提の集団なんて形成し得ないと考えられる。

と、僕は英語を勉強していて思ったのであった・・・。

トロッコ問題

少し時間ができたので、更新します。



「トロッコ問題」というものをご存知でしょうか?
僕自身、よくわかっていないんですが、「人間の倫理の非理性的を提唱する問題」らしいです。
この問題は、カント倫理学の根本原理とも関係があり、結構複雑な問題ですが、それなりに興味も持てる問題です。



今あなたはトロッコのポイント地点に居ます。

線路は二つに分かれており、一方の線路には5人が動けない状態に居て、もう一方の線路には1人が動けない状態に居ます。

そしてこのままでは、トロッコは5人の方に進み、ポイントを切り替えなければ5人は死んでしまいます。

この状態でポイントを切り替えられるのは貴方だけ。

貴方ならどうしますか?



という問いに対して、殆どの人々は「ポイントを切り替える」という選択肢を取るそうです。

ポイントを切り替えることによって死んでしまう1人の人は何とも不条理な死を迎えることになりますが、「大多数の人々を救うには少数の犠牲は仕方ない」というのが、一般的な解釈なのでしょう。


しかしここで、ちょっと状況を変えてみます。



1本の直線状の線路があり、そこにはまたもや5人が動けない状態で居ます。

そして貴方は線路の上に架けられた橋の上に居て、貴方の横には人が1人立っています。

このままでは5人は死んでしまいます。5人を救うためには横に立っている人を線路に突き落としてトロッコの進路を変えるほかありません。(貴方自身が飛び降りるのはなしとします)

貴方ならどうしますか?



という問いに対して、殆どの人々は「傍観する」という選択肢を取るそうです。
つまり、横に居る人を突き落とさずに5人が死んでいくのを見ているということです。

しかし、考えてみてください。

この2つの状況は本質的には同じです。
「5人を救うために1人を貴方の手で犠牲にするか否か」という問いを等しく投げかけられているのです。
しかし、人々はこの2つの状況について違った答えを示します。
この事に関してはまだ社会心理学でも神経科学でも哲学でも解明されていないそうです。



ここからは僕が考えることですが、そうした選択の差異の背景には人間が社会で生きていく間に植えつけられていく、共通の意識というものの存在が大きいと思います。

世界単位で形成されていくイデオロギー的な何かのようなものなのでしょうか、言葉ではよく表現しかねますが、美的な倫理観を追求する動きが共同体の中にはあると思います。

では、そうした美的な倫理観というものはどのようにして生まれ、どのようにして伝染していくのか。
発生源の主たるものは正直言ってよくわかりませんが、伝染させる主たるものはドラマや映画などの娯楽メディアによる影響が強いのではないでしょうか。

人間は美的なものに惹かれがちです。
商業目的を担う娯楽メディアは、人間が求めるものを追求するのは当たり前のことです。
それ故に、娯楽メディアは美的なものをどんどん共同体に供給していく。
供給されたものは必ずといってもいいほど、消費されます。
その消費者こそが共同体の構成員である人間なのは言うまでもないことです。
それ故に、人間は共同体の中に存在する限り、美的な倫理観を無意識に植えつけられていくことになるのではないでしょうか。

共同体に居る限り、人間はどうしても他人の評価を気にしてしまいます。
美的な倫理観に反することをすれば、批判される。だから、しない。
まっとうな考えに見えます。

しかしながら、ここで僕が強調したいことは、人間は皆思い込みの中で生きているということです。
トロッコ問題の2つの場合のどちらが、美的であるかということを人間はきっと自らが抱く第一印象に基づいて決定するのでは無いでしょうか。
しかし、2つの場合は本質的には同じことを言っています。
冷静に考えて分析すれば、どちらが美的かなんて決定できないはずです。
それなのに、人間が後者を美的でないと判断してしまうのはやはり、人間が思い込みの中に生きているからです。

そんなことを提言する上では、そもそも「美的」という言葉を用いること自体少しずれているような気もしますが、やはり人間の本質的な思考の裏にはそういうものがあると思います。

「美的な倫理観」という言葉が適切だったか適切でなかったかはわかりませんが、もしその言葉が適切なら、この問題を解明するのは容易なことではないでしょう。

なぜなら、美的な倫理観は色々な分野に利用されるからです。

例えば、戦争。

ある国はある国を攻撃したいがために、少女を1人法廷でその攻めたい国の兵士の残忍さを涙ながらに語らせました。「その国の兵士が家に侵入してきて家族を皆殺していきました。」とか言ってね。
その映像をテレビを通して見た国民の大多数が戦争を支持し、戦争が勃発しました。
しかし、後になって調べてみるとその少女は実際にはそんな体験などしていなかったことが明らかになったのです。
どんな組織かは知りませんが、少女に涙ながらに嘘を語らせたその組織は明らかに「美的な倫理観」を利用して国民の支持を仰いだのです。


「美的な倫理観」

それって本当に美的といえるんでしょうか。
私達はいつでも冷静に物事を判断する目を養わなければなりません。
自分が見ている事の全てが真実であるとは限らない。いや、重大な問題の殆どに関しては真実は隠され、幻想だけが私達に見えているのかもしれない。
そういった幻想を見抜く力がこれからの社会で生きていくために必要となるのは言うまでもないことでしょう。



トロッコ問題。

そんな問題を本気で考えてみることも、いいのかもしれません。

「俺は死んだのか?」





「俺は今、どこにいる?」





「そもそも俺とは何だ?」





「どこへ行きたい?」





「何を望む?」





「・・・・・・・・・」





「俺は死んだのか?」





隼人は闇の中に居た。

そしてやっと目の前に世界が広がる。

「ここはどこだ?」

隼人が周りを見てみると、羽毛のかけ布団、お気に入りのマンガ、散々に叩かれて今にも壊れてしまいそうな目覚まし時計、小学校の頃の写真が目に入った。

時計は7時をさしている。

閉められたカーテンから光が漏れ出しているのを見ると、どうやら朝らしい。

「ここが天国?違う。ここは俺の部屋・・・。何故俺はここに居る?俺は死んだはずなのに・・・。」

隼人はベッドから起きて、立ち上がろうとした。

「痛っ・・・」

右手の人差し指に刺激を感じたから見てみると、第二間接あたりに傷がある。

その傷が隼人の頭にフラッシュバックを起こさせた。

「ああ・・・・。あああああああああああっ・・・・!!!!!!  ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ッ」

隼人は頭を抱えてうなだれた。

自分の記憶を思い返しながら、自分の心を締め付けながら、隼人はだんだんと生を実感し始めた。

頭痛が、体の震えが、それを実感させてくれた。


それでも隼人は立ち上がって、自分の家だと無理矢理思い込み、リビングへ向かうと誰も居なかった。

今日は日曜日。家族はまだ寝ていたのだ。

隼人は今起こっている現実を理解できぬまま、家を飛び出した。朝ごはんも食べずに、颯爽と。

そして学校まで一目散に駆けていく。

走っている途中に踏みつけた折れた木の枝が、今日はやたらと大きな音を立ててしなっていた。

しかし、何故か空は光り輝く一点を除いて青かった。

隼人は学校にたどり着くまでずっと走っていた。そう、限界に達しているはずの足で走っていったのだ。


まるで隼人を誘い込むかのように、校門は人1人通れるぶんだけあいている。

恐る恐る足を踏み入れ、校舎を見てみると普段どおりの校舎があった。

崩れてなどいない、少し外壁の黒ずんだ校舎がそこにはあった。

「なん・・・で?」

隼人は足を止めた。

「なんで・・・・」

隼人は一点だけを見つめて斜め45度の角度に顔を保ったまま昇降口に向かって歩いていった。

昇降口はまたまた何故かあいていた。

こんな時間の日曜日に学校があいていることなどありえない。しかし何故かあいている。

隼人はそんなこと考えずに、靴を下駄箱に入れて、上履きを履いて4階の自分の教室に向かって歩き出した。

破裂したはずの水道管が、何故か破裂していない。崩れたはずの階段を何の不自由も無く登ることができた。

しかし右手の人差し指には確かに傷が残っている。

その傷は隼人が歩くたびにどんどん痛くなった。

怖くなって、止まろうとしても足が言うことを聞いてくれない。

2階、3階と上がるたびに、隼人の息遣いは荒くなる。

「ここは・・・・。」

そこは大橋が死んだ場所だった。

しかし何も無い。いや、注意してみれば埃が階段の隅にあった。どうやら掃除がいきとどいていないようだ。

そして4階へとあがると、隼人の胸は苦しくなってきた。

隼人は思わず止まってしまった。ここから3メートル先にはあの教室がある。

ばらばらに散らばった勇気を集めて塊とし、隼人はまた歩き出した。

そして教室へとたどりつき、その景色を眺めると、普通の学び舎があった。

整理された机、後ろの黒板に書かれた時間割、そして黒く輝いた前の黒板。

何の授業だったのだろうか、文字定数エックスだけが薄らとその面影を残していた。

隼人はおもむろに、自分の席に着席してみる。

そして机の中に手を入れると、何かに触られた。

驚いて手を引いて、今度は目で見てみると、茶色い封筒があった。

隼人は何か悪のオーラを感じ、手にしたくなかったが、一度目を閉じて、また開いたらまたあったから、しぶしぶ手に取った。

そして恐る恐る封筒を開く。

すると真っ白なB4サイズの手紙が出てきた。


『こんにちは隼人様。私はジョーカー。非現実を望まれる貴方様に最高のプレゼントを差し上げるサンタさん。

お楽しみいただけましたか?非現実。

私は暫くの間眠らせていただくことに致します。

しかし貴方様が再びお望みになられたならば、私は速やかに参上申し上げましょう。

そして貴方様がお望みになられないならば、私は二度と貴方様の前には参上申し上げません。

私は貴方様の傍にございます。私は貴方様をいつも拝見させていただいております。

貴方様にとって、私が最高の存在でありますように。

そろそろやめましょう。

失礼致します。さようなら。

by.joker』


隼人は凍りついた。

「・・・・・・誰が?・・・・・・何のために?・・・・・・いつ?・・・・・・」

もう今居る空間が現実なのか夢なのかわからなくなっていた。

しかし右手を見れば現実だと実感できる。その傷が最後まで隼人を助けていた。


隼人は手紙を握り締めて猛ダッシュで階段を駆け下りた。

幸い、爆音は聞こえなかったが、心の中の鼓動がどうも五月蝿く、隼人を苦しめた。

そして昇降口を出て、校門に駆けて行くと、校門は入ったときよりも少し広く開いていた。

しかしそんなことには気付かずに、まっしぐらに自分の家へ駆けていった。


「隼人君、どうしたの? そんなに走って。」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。隼人の足はピタリと止まって、体はまた凍りついた。

「何その手紙? あっ、もしかしてあれ?」

声の主が近づいてくる。隼人は全身の力が抜けてしまった。

そして手紙をとられてしまう。

「ジョーカー? ハハ、何この手紙。ラブレターだと思ったのに、ハハハ^^」笑って隼人のおちょくった。

「あ・・・あいざ・・わ?」

「うん?そうだよ、私だよ。」

「な・・なんで、ここ・・に?」隼人の唇は震えていた。

「何でって、ちょっと朝の散歩だよ^^;」

隼人は取られた手紙を取り返して、また駆けていった。

「どうしたんだろ、隼人君。変なの〜。」

隼人は家にたどりつき、荒くドアを開け、鍵も閉めずに自分の部屋へ駆け込んだ。

そして布団に包まった。

今周りで起こっているあらゆる現実を頭では理解しても体が理解しない。

いや、頭でも理解できない。

「俺はどこに居た?何をしていた?何を考えてた?何を・・・・望んでた?」

「そう。これだ。俺はこれを望んでた。非現実・・・非現実を望んでたんだ!」

「でももういらない!もう望まない!消えてくれ!消えてくれよぉ!!!」

『そうですか。それが貴方様のお答えならば、私は速やかに消えましょう。しかし、貴方様が望めばいつでも差し上げます。参上申し上げます。だからその時までさようなら。失礼致します。』

「もういらねーよ!!もういいから!」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「誰だ・・・・・?今の誰だ!?」

「お前は誰なんだ!?誰なんだよ!?」

「誰だったんだよ・・・・なぁ・・・」

辺りを見回しても誰も居ない。

頭の中で響いた言霊が、静かに消えていった。

最後まで、人差し指の傷は痛かった。


現実と非現実。

たった一文字の違いだけだ。

普段過ごしている現実も、ちょっとしたことですぐに非現実となる。

そして非現実は傍にある。

それを望むなら、地球の裏側へでも行ってみるがいい。


日本人は幸せな現実の中に居る。

『”この国”では人を殺せば、悪人だ。しかし”あの国”では人を殺せば、称えられる。』

”この国”の人々は現実の中に居る。

”あの国”の人々も現実の中に居る。

非現実を望むべきはどっち?望まぬべきはどっち?


人間は皆が現実の中に生きている。

幸せか、不幸か。それだけの違いだ。しかし、そんなにも違うのだ。

















私はジョーカー















非現実の塊















私は貴方の傍に居る















私は貴方と共に居る















望めばあげる















ただし















後悔はしないでね。







-END-
                                    



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