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リコメしなくてすみません。
突然ですが、短編小説なんか書いちゃいますねo(^-^)o
男の名はベル
ある日突然その能力は開花した。
眼で見たもの全てを溶かすという神にも似た能力。
彼は戦争に連れていかれた。
大いなる功績をあげた。
どんなに鉄壁な要塞だって、ベルの眼に映ればただの鉄。
眼で見て溶かしてはいオシマイ。
たくさんの人から讃えられた。
「英雄だ」「救世主だ」「神様だ」
でも口じゃなく、機械から。
暗く眼を閉ざされた空間で音だけが輝いていた。
やがてあらゆる戦争に戦いに、ベル達は勝利した。
国は平和で豊かになった。
人々は言った。
「お前のおかげだ」「ありがとう」
しかし段々と
「近寄よるな」
「人間じゃない」
そしてついには
「バケモノ」
「邪魔だ」
「消えろ」
ベルは悲しかった。
ベルは虚しかった。
そしてベルは死んだ。
死なされたのではない。死んだのだ。
ベルは゛兵器゛としての役割を終えたあと、自らの存在意義を見いだせなかった。
家族も友人も恋人も。
誰も見えない。
誰も近寄らない。
誰からも必要とされない。
だから彼は死を選んだ。
何も悪いことはしていないのに、最後でさえも暗闇の中で。
その眼から流れ出たのは硫酸ではなく、少しだけショッパイ一滴の雫だった。
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