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昨日でた、防衛庁防衛研究所の06年版「東アジア戦略概観」での中国と台湾との軍事バランスの彼らの見解が紹介されていたのだが。
<中台軍事力「中国に有利」 防衛研究所の概観> (朝日)
2006年03月27日22時50分
防衛庁防衛研究所は27日、中国や朝鮮半島など東アジアの軍事情勢を分析した06年版「東アジア戦略概観」を発表した。中国と台湾との軍事バランスについて、昨年は「不透明になりつつある」と表現していたが、中国の軍事力増強をうけ「中国側に有利に傾きつつある」と踏み込んだ。
台湾をにらんだ中国軍の動向について「概観」では(1)独立の動きを阻止するため、核・ミサイル戦力や海空戦力の近代化を継続(2)武力による統一を念頭に各種訓練を実施、と分析している。
一方、北朝鮮が昨年2月に核兵器保有宣言をしたことを挙げて「米国への牽制(けんせい)を続けている」と指摘。「大量破壊兵器や弾道ミサイルの保有は東アジアの大きな脅威」との懸念を示した。
日米両政府が協議中の在日米軍再編では、こうした中国や北朝鮮の情勢などを踏まえ「兵力削減と抑止・緊急対処力維持という矛盾した要求を満たしていかなければならない」と記した。
⇒中国の軍事力増強をうけ「中国側に有利に傾きつつある」とあるのだが、「不透明になりつつある」がわずか一年で「中国側に有利に傾きつつある」という結論に至る理由が良くわからない。気がついていたがこれまでは黙っていたと言う事であろうか。しかし、ミサイル戦力、空軍、海軍の戦力増強は続いているが、例えば、戦闘機では、第四世代である、ロシア製SU27/30が多くても300機から400機程度で、台湾軍が保有するF16/ミラージュ2000/国産戦闘機経国を合わせた数とやっとこさ同等くらいにはなったかな?という程度である。当然、台湾を攻めるにあたっては制空権の確保が必要であるし、攻める側は守る側の三倍程度の量が必要であることを考えると、まだまだ、中国の台湾攻略は無理であり、中国側が有利になっているとは思えない。これは、水上戦闘艦でも同様だし、潜水艦においては多少中国側が有利かもしれないが、いざ有事となると「米軍」という非常に強い助っ人が台湾側にあることを忘れてはならないだろう。この分析では中国軍対台湾軍という想定をしているのだろうか?だとしたらそれは有り得ない。中台の軍事対立のシナリオとしては、中国軍対台湾軍&米軍である、だとすれば、現在、あるいは遠い将来まで含めてみても中国側が有利になるとは到底思えないのである。どうも、この研究所の結論は、中国の軍事的能力を強めに見せることで日本の有権者への防衛費の必要性を喚起する為に多少鼻薬を利かせたものであると思う。しかし、過剰に中国の力を見せてやり方が果たして正当性があるのかどうか当方としては、非常に疑問である。
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