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1999年8月1日
菅谷 昭 講演録 「チェルノブイリで子供たちに何が起きたのか」 小児甲状腺がんの現状 http://www.kisnet.or.jp/net/sugenoya.htm 抜粋 そういう中でですね、実は先程お見せしました、ベラルーシの西隣がポーランドでございまして、ポーランドの国がそのチェルノブイリの事故の時にとった初期対策っていうのが大変素晴らしいことをしてくれたんですね。 これは私達日本でもたくさん原発ありますけれども万が一の時のそういう対策としてはぜひともやっぱり参考にすべきと思うんですけれども、ポーランドの政府はですね、チェルノブイリの原発事故が86年の4月ですけれども起こりまして、その時の翌日の夜はじめて大気の放射能汚染を確認しまして、 特にベラルーシの国境沿いでは高度に汚染されましてその大気汚染につきまして分析しますとその80%が先程から申し上げてる、放射性ヨードであることがわかった、最初に揮発性の放射性ヨードが出ちゃったんですね、 28日の午前10時までにポーランド全土で大気、土壌、水の汚染を確認しまして、その時点でポーランド政府は、24時間の非常事態体制を発布、これは国で国家で24時間非常時体制をしきまして、 28日の夕刻には初めてタス通信がチェルノブイリ原発で事故が起こった、これは非常に小さく報道されたのですね、状況はわからないわけですね、政府は緊急対策委員会を設置しまして、その時にもう既に国立の放射線予防センターでは18 例の子供の甲状腺被ばく量をチェックしております。しかしモスクワからの信頼できる情報が全く無い訳ですから、 そこで政府はですね最悪の事態を想定して初期予防対策を検討、ここらへんがたいしたものですよね、最悪の事態を想定したんですね。 29日、事故より4日目なんですけども、もう遅いんですけどもね、本当は。正午に厚生省は中央薬剤協会に無機の、無機のヨードカリですね、ヨードの溶液剤の準備を指示しまして、その午後3時には薬剤の配布を指示しまして、すべての病院、保健所、学校、幼稚園等を通して入手できる。これ良かったらしいですね、みんなボランティアとしてものすごい迅速にこれをやったんですね、 協力して。そして実はこういうことは世界で初めて起こったんですから、無機のヨードをどれだけ投与していいかっていうことも、実は我々専門家でもわからないんですね。で彼等はいろいろな資料をもとに専門家と相談して生まれたばかりの子供は15ミリ、5歳までの小児は50ミリ、6歳から大人までは70ミリと決めてですね、その中で投与して特に妊娠授乳中の女性には強制的ですけども内服するよう指示しまして、 5月の2日までには一千万人の子ってことで、ポーランド小児人口の90%以上と700万人の成人が内服しました。一回投与ですね。その後大気汚染の状況が改善したので、再投与はしておりません。 それから、ヨード剤っていうのは、即時性のショックを起こしたりすることがあってアレルギー反応が強い子供さんあるいは大人もいるもんですから、それに対する副作用がどうかということでしたのが、結局重篤な副作用はなくてアレルギー性の皮膚反応ですよね、かゆいものができたり、そういうことがあったんですけれども、あとは重篤な副作用はなかったということでございます。こういうことでですね、ポーランド政府の緊急対策としてヨード、無機のヨードをですね、事故4日目ですけども、子供を中心に投与した。これは本当良かったですよ。 ポーランドはまだ通貨がズロチのままで欧州危機の影響も受けていないし、 放射線被害の対応もボランティアを中心に迅速に行うという素晴らしい国。 あの国には、神様が住んでいるのではないだろうか。 日本政府も、この事例は勿論承知していたことだろう。 もう一つですね、対策として、これも本当、その被害の放射線に対する汚染予防対策ですけれども、5月の15日までは、乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止するっていうことで、結局この牧草の中に放射性のヨードが舞い降りてますからそれを食べた乳牛のお乳の中に放射性ヨードが含まれるから、そういう意味でもって牧草を与えることを禁止したってことですね。 それから 1000ベクレル/リットル以上の汚染ミルクを子供や妊娠授乳中の女性が飲むことを禁止。事故当時国境沿いのポーランドでも数億ベクレル/リットルのミルクがあったそうですから、かなりポーランドでも汚染されたわけですね。 こういう中でもって子供はもちろんのこと、授乳中の場合でもお母さんが汚染ミルクを飲みますと、お乳から口から子供にいくわけですから、そういう意味で禁止して。4歳以下の子供には乳牛のお乳がなくて粉ミルクを飲ませると、まずいですけどもねでも粉ミルクを飲ませて、これも良かったですね、 子供や妊娠授乳中新鮮な葉菜類、葉物の野菜を採らないように。 こういうことを初期に対策したもんですから、もちろん4日目ですけども、遅れてるんですけれども、結果としては現在ポーランドでは小児の甲状腺ガンが増えてないということで、初期にきちんと対策すれば甲状腺のガンに関しては対策がなされると発生しませんけれども、 もちろんそれ以外のセシウム、ストロンチウムそういうものに関しては、まったく別の問題でありまして、ひとつ事故が起きた場合には、そこに住めないわけですから全部退去ですからこの場合はあくまでも、子供の甲状腺のガンの発生に関してはこういう対策をしたら防げるということであります。 まあ、原発のあるような近くのところでは、こういうことしてもしょうがいないでしょうし、逃げるしかないと思います。基本的にはこれはあくまでも離れた地域の問題でして、当地のような場合はどのような対策を立てるのでしょうか、皆さんお考え下さい。 ポーランドでは徹底して放射性物質を含んだ食物を摂取しないように抑え込んだ。 日本では、率先して、「被災地の野菜を食べよう!」と、キャンペーンを実施して、 汚染野菜を各地に撒き散らした。 |
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1986 年以来25 年が過ぎました。公衆衛生上のどのような損害がチェルノブイリ事故によって引き起こされたか。
損害のほとんどが、1986年5 月に、汚染された地域で生成された、放射性ヨウ素を含んだミルクを飲んだ子どもの高い甲状腺癌発生率に帰着しました。
不運にも、当局と専門家は、この内部被ばくの危険から、適時、十分に彼らを保護することに失敗しました。
福島では、子どもが2011 年3 月から4 月にかけて、放射性物質を含むミルクを飲まなかったことにより、この種の放射線被ばくは非常に小さかったといえます。
このため、近い将来あるいは、遠い将来、どんな甲状腺疾患の増加も予想できません。
2012/2/18(土) 午前 7:04 [ 中国韓国の原発リスク ]
コメントが遅くなり申し訳ございません。しばらくブログを放置しておりました。
コメントありがとうございます。参考になります。
「子どもが2011 年3 月から4 月にかけて、放射性物質を含むミルクを飲まなかった」という根拠がよくわかりませんが。。
疾患の増加が無いといいですね。
2012/5/3(木) 午前 0:20