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2010年のF1グランプリ開幕まで残すところ約1ヶ月。
シートもほぼ埋まり,残るシートは参戦に不安の残るカンポスとUS GPにそれぞれひとつずつ。
確認の意味も含めて決定しているシートを眺めてみると、
かつてない程エキサイティングな素晴らしいシーズンになる予感と期待に胸が躍る。
昨年のチャンピオンチーム ブラウンGPはシーズン直前突如撤退を決定したHONDAを買い取りF1に参戦した新興チームだったが、蓋をあけてビックリ。
(HONDAには皮肉な事に)そのマシンは驚異的な速さを誇り、いきなり開幕戦で優勝。
その勢いはとどまる事を知らずなんと開幕から7戦中6勝。
そしてデビューイヤーにドライバー&コンストラクターともに年間チャンピオンに輝くという偉業を成し遂げた。60年に渡るF1グランプリの歴史の中で、初の快挙である。
これがどれほど難しい事かF1ファンならおわかりだろう。
この偉業に対する驚愕と感動のうちにシーズンは終わった。
しかし,シーズン閉幕後ファンは更に驚く事となる。
なんと偉業を達成したばかりのブラウンGPがいきなりメルセデスへと売却されたのだ。
さらにドライバーチャンピオンに輝いたジェンソン・バトンもマクラーレンへ移籍するなど驚きは続いた。
だが驚愕の連鎖はまだ終わりではなかった。
なんと同チームからドライバーとして皇帝ミハエル・シューマッハが完全復活したのだ。
いくらかつて皇帝とよばれた男とはいえ引退して3年以上とブランクは長い。
さらに年齢も41歳と不安要素は多い。
いきなり優勝等常識的にはあり得ないはずだが、
“いや、もしかすると!ひょっとしたらひょっとして、あるかもよ!!”
とついつい期待感をもたずにいられない。
そんな期待感と高揚感でファンの心を満たしてくれるドライバーはミハエル・シューマッハ以外にはいないだろう。
かつて皇帝とよばれた男がいったいどんなレースを見せてくれるのか。
そして、今年もうひとつ大注目なのが
このチームのもうひとつのシートに座るニコ・ロズベルグだ。
デビュー戦でいきなりファステストラップを記録する等、
速さには定評のある彼がようやく手にした勝てる可能性のあるシート。
その可能性というプレーッシャーの中、彼がどんな走りを見せるか注目したいと思っていたが,
なんとチームメイトが皇帝ミハエルに決まり、そのプレッシャーは更に大きいものとなった。
彼は今シーズンミハエル・シューマッハに何が何でも勝たなくてはならない。
同じマシンに乗っている彼がミハエルに勝てるか否かでドライバーとしての今後の評価は完全に決まってしまう。
不慣れなチームとマシンにいかに素早く適応し結果を残せるか、
まさにこの一年、
いや一戦一戦がニコにとっての正念場である。
しかしそれはミハエルにも言える事。
シーズンを通してニコに負けるような事があればどんな酷評にさらされる事か。
今年はこのチームから目が離せそうにない。
他にもジェンソンが移籍したマクラーレンにも注目だ。
2008年、2009年のワールドチャンピオンが在籍する事となる同チーム。
完全なイコール待遇でしられる同チームで新旧のチャンピオンがどんなレースを見せてくれるのか非常に楽しみだ。
マシンも一見する限り他チームに見受けられるようなレッドブルのコピーマシンになっておらずかなり攻め込んだ姿勢が見える点が嬉しい。
そして,昨年後半最も速かったレッドブルはトップチームで唯一体制に大きな変化がない。
これはかなり有利なポイントだ。
安定した体制の中エイドリアン・ニューイが今回どれくらい攻めたマシン造りをしてくるか。
彼のマシンはこれまでがそうだったように、速かったマシンの進化系で更なる速さを見せてきている。
かつて彼が手がけたウイリアムズFW14Bのような圧倒的な速さを期待せずにはいられない。
ベッテルが今年チャンピオンになれるかどうかはマシンの出来次第。
チャンピオン候補本命は彼だろう。
そしてベッテルのチャンピオン獲得を阻止する可能性が最も高いドライバーとして注目なのが、
2005、2006年二年連続でチャンピオンに輝き、ミハエルを引退に追い込んだドライバー、フェルナンド・アロンソだ。
ついにフェラーリに移籍した彼が元来の驚異的“強さ”を見せてくれるのは間違いないだろう。
この2年間ルノーで苦労した彼が再びトップ争いに戻ってくるのは楽しみでしかたがない。
チームメイトのフェリペ・マッサもここ数年安定した速さを見せてきていてあのキミ・ライコネンにもしばしば勝っていたので対アロンソでどんな結果が見せられるかも興味深い。
昨年シーズン途中から今年のマシンにリソースのすべてを振り向け作り上げてきたF10は今年の初テスト中連日トップタイムをマークしてみせた事から見ても素性そのものは良いようだ。
チャンピオン争いはおそらくここまでに紹介した4チームにしぼられるだろうが,我々日本人のみならず世界中が注目するドライバーがもう一人いる。
そう、我らが小林可夢偉だ。
これまでの日本人ドライバーはメーカーのバックアップを受けての参戦という形ばかりだった。
たしかに敷居の高いF1に日本人ドライバーを送り込むためには仕方のない事だったとは思うが、
それこそが日本人ドライバーが世界的に通用しない原因でもあったと思う。
可夢偉も昨年まではTOYOTAのバックアップを受けていたが突然の撤退でいきなりその後ろ盾は消えてしまった。しかし、その撤退以前に彼が見せた走りに世界は驚愕した。
突然舞い込んだ2回のチャンス。
そのチャンスの最中,彼にさらなる絶好の機会が訪れる。
なんとその2レースで彼はジェンソン・バトンを相手にバトルするチャンスを手にしたのだ。
そして驚く事にその2戦で彼はなんとワールドチャンピオンを相手に競り勝ってみせたのだ。
1度目のブラジルでは初コースでの初レースにも関わらず18周に渡りバトンをブロック。
無茶はせず,ミスもせずきっちりとバトンを押さえ込んだ。
世界は可夢偉人の新人らしからぬディフェンス能力の高さを見た。
そして、おとずれた2度目のチャンス。
次戦最終戦アブダビではピットアウトしてきたバトンをズばりとオーバーテイクしてみせた。
バトンのマシンがピットアウト直後でタイヤが冷えていたとはいえあまりに見事な抜きっぷり。
その後もレース中チームからの指令をきちっとこなし、ペースを落とす事なくタイヤを上手く使い切った可夢偉は6位入賞を果たす(2戦ともチーム名とのヤルノより前でフィニッシュしている)。
世界は日本から突然現れた新人に再び驚愕した。
そして、彼は2010年日本人で初めて実力のみでそのシートを手にした。
しかも,チームはあのザウバー。
マッサもライコネンもクビカもこのチームからスタートしてトップチームへと登り詰めていったのだ,
かつてない程強豪ドライバーがひしめく今シーズン彼がどこまでやれるのか。
2010年F1グランプリシーズン最も大きな注目ポイントだ。
今回はあまりに文章が長くなったのでここまでにしておくが本当に見所の尽きないシーズンになりそうだ。
かつてない程の才能がひとつの時代に集結した2010シーズン。
いよいよ、その開幕まであと1ヶ月あまり。
果たしてどんなドラマがまっているのか今から楽しみでしかたがない。
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期待と夢と妄想が膨らむ今シーズンを今から楽しみにしています。
琢磨もどこかで、何かのレースで走ってくれないかなぁ。
まだ、力は残っていると信じております。
2010/2/10(水) 午後 7:18
ライコネンが去った時には、失望感が大きかったのですが、
時間が経つにつれて期待が大きくなってきました。
個人的には久しぶりの4人チャンピオンシーズン。
買収ではない新チームの参戦
二人チャンピオンのマクラーレン
そしてなんといっても、カムイくん。
しかもチームがザウバーってとこがポイントですね。
2010/2/10(水) 午後 10:43
ぴいすけ様
琢磨が他のカテゴリーを走る可能性がどれくらいあるのかわかりませんが、ドライバーとして最高の時期にチーム消失という形でシートを失ったことが今でも残念でなりません。
その後もずっと不器用なくらい頑にF1にこだわる姿勢に胸打たれます。
2010/2/11(木) 午前 0:59 [ SLC_KEY_BO ]
HAL様
確かに最初は残念でしたが、
レース関連雑誌なんかでラリーカーの前で笑うライコネンの晴々とした顔を見てるうちに“まあ、今年は気入れてラリー見るか”という気持ちになっちゃってます(笑)
本当に見所満載のシーズン。
楽しみすぎて久々にF1関連の雑誌買いまくってます。
2010/2/11(木) 午前 1:05 [ SLC_KEY_BO ]
こんばんは〜。
日本勢が軒並み撤退してどうかと思っていました。
が、どうしてどうして話題満載で自分も楽しみです!
やはり、可夢偉選手に注目したいですね〜。
コレまでの日本人ドライバーと違ったカタチでシートを獲得したと思っていますから〜。
2010/2/11(木) 午前 1:08
A50様
可夢偉君はシートの獲得の仕方だけでなく、
インタビューなんか読んでてもちょっと今までにいなかったタイプだなあと思います。
なんか天然なとこもあるけど,
非常にシンプルに物事を見る事ができる明晰さも持ち合わせてて。
ズバッとしてて
愛嬌もあって、
若さの良い部分がたくさん見えるのが良いと思います。
本当今年は彼の活躍をたっぷり楽しみたいですね(^^)
2010/2/11(木) 午前 11:09 [ SLC_KEY_BO ]