オネムの映画鑑賞メモ

2019年素晴らしいドラマのような1年になりますように!

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母なる証明

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母なる証明(2009)
MOTHER

メディア 映画
上映時間 129分
製作国 韓国
ジャンル サスペンス/ミステリー/ドラマ
映倫 PG12

《永遠に失われることのない母と子の絆。
すべての“謎”の先に“人間の真実”が明かされる。》


「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」も観ていない。
ポン・ジュノが何者でありどんな作品を撮るかも知らず、世評の高さだけをたよりに観にいった。

冒頭枯れた草原に一人たたずみ、やおら踊り始める女。
中年のその女がどうしてそういう狂気にみちびかれたのか、はたまたこれから起こることが狂気なのかわからない。
しかし、その風景と踊りと音楽の美しさから、いったいなにが・・・という期待を高められる。


そのシーンから、時間は数日の過去に戻る。

彼女には、知恵遅れの息子がいて、漢方薬店を営む傍ら、違法に針治療もしている。
乾燥した漢方薬につかう草木も切りながらも、片時も目を離さず守るんだという母の締め付けにも感じる愛が画面から伝わる。

小物やちょっとした血、車の事故など、直接事件に関係のない導入部から、なにかドキドキとさせる描写が上手い。

年頃の息子には悪友もいれば、女性に対する興味もある。

そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。

唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。

しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功する。

トジュンは少し前に起こったことも覚えていられないというのに・・・

息子の無実を確信する母だったが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしない。

そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始する母だったが…。



収監されている息子は、刑務所の囚人たちに殴られたときに、5歳の頃、母親に農薬を飲まされ心中しようと母が試みたことを思い出す。

それほどに、苦しいときを過ごしてきた精神的に近親相姦的にさえ感じる親子関係において、母親の愛は美しく献身的というだけでなく、どこかわずらわしいくらいにまとわりつく、おぞましいものにもなりえるものだと想起させられる。
それが、たとえ知的障害を負ったこどもでなくても、母親というものはそうではないのか。

普遍的な母というもの自体の存在に思いが及んだ。

悪友のジンテの言葉がヒントとなり、母の独自の捜査は方向性を見出す。

そこにいたるまでの警察の捜査のずさんさなど、ありえない状況には突っ込みどころもあるのだが、
ミステリーとしての面白さが加味される中盤から、物語は勢いづく。

私が想像していたよりも、母親役は、身なりや態度は標準的で、だからこそ、更にその愛の執念が母子の絆を強調する。

母親を演じるキム・へジャの演技はいうまでもなく、存在感のあるすばらしいものであったけれど、私は、息子を演じたウォンビンも上手いと思った。なんと自然に知的障害を負った人間であり、それ以上に母一人に育てられた息子であることか!

母が行き着く結論は・・・・
母は息子にすべてをささげられる。
母は息子のためには事実も捻じ曲げられる。
母は息子のために一生自身を裏切り続けられる。
母は息子のために狂気に身を投じられる。


しかし、記憶は、思わぬ機会によみがえるのだ。
このことが終わった後に、いつか・・・という不安な気持ちを与えた。


私は、なぜだか自分でもわからなかったけれど、この作品をサスペンスとして以上に、母子物語として自分でもあずかり知らないところで感動してしまい。
同業者のバス旅行に出向くバスの中で、自身の腿裏のあるツボに針をさす母親を観たときに涙してしまった。

伏線も張られ、小物も上手く使われ、絵も素晴らしい構造で、音楽も素晴らしい。

衝撃を与えられた物語であった。



【クレジット】
監督: ポン・ジュノ
原案: ポン・ジュノ
脚本: パク・ウンギョ
ポン・ジュノ
撮影: ホン・クンピョ
音楽: イ・ビョンウ
出演: キム・ヘジャ 母親
ウォンビン 息子・トジュン
チン・グ ジンテ
ユン・ジェムン ジェムン刑事
チョン・ミソン ミソン


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よろしくお願いします。 

閉じる コメント(38)

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Swanさん☆この作品は誰もがうなるようないい作品だと思いました。劇場でぜひ楽しんで感想聞かせてください。

2010/1/3(日) 午後 8:44 オネム

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カルさん☆韓国映画おそるべし!という作品でございましたわ〜。
日本の作品にも面白いのがあるのでしょうね。今年はもっと邦画も観たいと思います。

2010/1/3(日) 午後 8:46 オネム

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ブッチさん☆ブッチさんのところの「母なる証明」のほうへ、書き込みました。単純か・・・^_^;

2010/1/3(日) 午後 8:47 オネム

韓国映画は時々物凄い映画がありますね。
「オールドボーイ」とか「オアシス」とか・・・。
好きな映画とはいいにくいですが、衝撃作。ずっと記憶に残ります。
「母なる証明」もベストに入る作品ですね。
母はここまで・・・と愕然とし、ウォンビンの演技にも驚愕でした。
TBお返ししますね。

2010/1/6(水) 午後 2:45 かりおか

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ブッチさん☆ブッチさん独自の推理で押し通してくださいね(^.^)
いろんな味方が出来ておもしろいですよね。
そういうところが作品の深みになっているのかもしれませんね。

2010/1/8(金) 午前 1:08 オネム

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かりおかさん☆韓国映画は甘々なロマンスから、残虐性の強烈な作品まで、ジャンルによって見事に雰囲気が異なりますね。奥が深そうで、嵌まってしまいそう。
TBありがとうございます。

2010/1/8(金) 午前 1:10 オネム

これにはほんとにやられてしまいました。
ポン・ジュノ作品未見だったんですね。でも私はコレが一番かも。
警察、弁護士などありえんだろ的なんだけど^^;
ミステリーとしての面白さがあってそこは、ま、いいかになりました。衝撃的だったし物凄い奥が深い気がしました。
画や音、音楽も素晴らしかったですね。最後のエンドロールの曲もこの作品にあってたような〜。キム・ヘジャさんは当たり前に上手いだろうと思ってましたがウォン・ビンにはたまげたました。TBお返ししますね。遅くなってほんとごめんなさい。(TB返すのたまりにたまってまして・・^^;イイワケ)

2010/1/11(月) 午前 0:15 LAGUNA

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らぐなさん☆ポン・ジュノはもっとさかのぼってみないといけないなと思っています。韓国映画ばかり続けてはみる体力がないので、ボチボチ観ていこうと思います。
ウォン・ビン良かったですよね。

2010/1/11(月) 午後 10:17 オネム

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いや〜凄まじかったです。
冒頭のダンスから鷲掴みにされました。音楽も独特でしたね。
私もラストの腿に鍼を刺すシーンでウルウルきてしまいました。
どこまでも子を守ろうとする母の執念・・・ヘジャさんの鬼気迫る演技に圧倒されました。
TBさせてくださいね。

2010/1/13(水) 午前 1:30 Swan

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Swanさん☆この作品には誰もが、うなったんじゃないでしょうかねー。母親の演技も息子のウォンビンの演技も大満足でした。内容も面白かったです。この手の邦画はみたことないなぁー。
TBありがとうございます。

2010/1/14(木) 午前 1:15 オネム

なかなかの作品でしたね!
ラストなんてとても印象深いです。
キム・ヘジャの演技も圧巻でした!
ぜひ「殺人の追憶」も^^
TBお願いしますね♪

2010/2/10(水) 午前 2:04 [ Golgo15 ]

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L&Pさん☆韓国のメロメロメロドラマはちょっと好みには合いませんが、こういうのでは本当にびっくりするくらい力量発揮しますね。
キム・へジャもウォンビンも演技上手かったです。
TBありがとうございます。

2010/2/10(水) 午後 10:54 オネム

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そうですね〜あの母親が自分で自分に鍼をさすところは衝撃的でもあり、何とも言えない感覚におそわれました。
この作品の持つ緊迫感は、サスペンスとしてのみならず、母親のいろいろな意味での凄さが観ている者の心に刺さるような感じですよね。
上手く感想が言葉にできない映画でした。
遅くなってすみません。TBさせてくださいね♪

2010/6/7(月) 午後 10:23 choro

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choroさん☆韓国映画は優秀なのが多いですね。この作品も評判がよいので思い切ってみてきましたが、良かったと思います。普段は洋画ばかり見ているのですが、アジアの作品にも目を向けなければと思います。この母親の息子に対する愛はすさまじかったです。
TBありがとうございます。

2010/6/9(水) 午前 2:16 オネム

私は監督の作品3本しか見てませんが、これはダントツに面白かったです。
サスペンス性もさることながら、母のあまりにも強い思い、歪んでしまった愛情の行方にも胸を打たれました。
TBお返しさせてくださいね。

2010/7/29(木) 午後 0:00 pu-ko

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pukoさん☆強烈な印象を受ける作品でしたね。
韓国映画はぼちぼち見る程度なんですが、力強さを感じます。
TBありがとうございます。

2010/7/30(金) 午後 10:44 オネム

韓国のこいうテイストの映画は好きで、ちょいちょい観るんですが・・、
これも凄い映画でした。私もこの作品が、監督もので初めてで、
その内容の衝撃、映画の出来の秀逸さに驚きました!
TB,させてください☆

2010/8/14(土) 午後 11:51 A☆co

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Acoさん☆ちょくちょく観られるんですね、こういうの。私は韓国映画は本当に初心者で観るものがすべてものめずらしいというか、新鮮な衝撃を受けます。
TBありがとうございます。

2010/8/19(木) 午後 1:39 オネム

すごい衝撃でしたね〜これ
お母さんに幸せは訪れるかと思ってしまいました
アタシもこれ韓国映画3本目ぐらいです〜
この監督も初めて〜
TBします(*´ω`)ノ

2010/11/3(水) 午後 2:47 [ 翔syow ]

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Syowさん☆
長い間放置していてリコメ遅れました、すみません。
お母さんは、一生秘密を抱えて生きていくのでしょうね。
TBありがとうございます。

2010/11/25(木) 午後 0:43 オネム

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