オネムの映画鑑賞メモ

2019年素晴らしいドラマのような1年になりますように!

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)

THE IMITATION GAME

メディア映画
上映時間115分
製作国イギリス/アメリカ
公開情報劇場公開(ギャガ)
初公開年月2015/03/13
ジャンルサスペンス/戦争/伝記
映倫G
挑むのは、世界最強の暗号――。

英国政府が50年以上隠し続けた、天才アラン・チューリングの真実の物語。

【解説】
 第二次大戦時にドイツ軍が誇る史上最高の暗号機“エニグマ”の解読に挑み、連合軍の勝利とコンピュータの発明に貢献した実在の天才数学者アラン・チューリングの時代に翻弄された過酷な人生を映画化した感動の伝記ドラマ。
天才でありながら社会性に乏しく、周囲から孤立してしまうチューリングが、彼の理解者となる女性と出会い心を通わせていく様を、エニグマ解読作業チームの奮闘を軸に、スリリングかつ感動的に描き出す。
主演はTV「SHERLOCK(シャーロック)」、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のベネディクト・カンバーバッチ、共演に「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ。
監督は「ヘッドハンター」で世界的に注目されたノルウェーの俊英、モルテン・ティルドゥム。
1939年。ドイツ軍と戦う連合軍にとって、敵の暗号機“エニグマ”の解読は勝利のために欠かせない最重要課題だった。
しかしエニグマは、天文学的な組み合わせパターンを有しており、解読は事実上不可能といわれる史上最強の暗号機だった。
そんな中、イギリスではMI6のもとにチェスのチャンピオンをはじめ様々な分野の精鋭が集められ、解読チームが組織される。
その中に天才数学者アラン・チューリングの姿もあった。
しかし彼は、共同作業に加わろうとせず、勝手に奇妙なマシンを作り始めてしまう。
次第に孤立を深めていくチューリングだったが、クロスワードパズルの天才ジョーンがチームに加わると、彼女がチューリングの良き理解者となり、周囲との溝を埋めていく。
やがて解読チームはまとまりを見せ始め、エニグマ解読まであと一歩のところまで迫っていくチューリングだったが…。
<allcinema>


感想
「エニグマ」(2001)という映画があったのですが、内容はうろ覚えです。
この作品は今回のアラン・チューリングをモデルとしてトム・ジェリコという架空の人物を主人公とし、女性とのロマンスも絡めてのフィクションだったと思います。

本作は、50年間も秘密にされていた暗号解読作戦とアラン・チューリング自身の秘密をも明らかにする実話に基づいた作品で、第二次大戦中に行われていた情報戦争の一部を垣間見られる興味深い内容となっていました。

社会性のないチューリング役をカンバーバッチが繊細に演じ上げていて、解読チームとの軋轢が、クロスワードパズルの達人女性ジョーン・クラークを仲間に迎えることで、
氷解していく過程も自然で違和感がなかったです。

社会性がないとはいいながら、自分の信念を貫き、直接の上司であるデニストン中佐(チャールズ・ダンス)を飛び越えて、MI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)を通じ、チャーチル直々の許可を得て、チームのリーダーとなっていく様は、ある意味小気味よくも感じました。

チューリングの過去と時間が前後しながらの展開もうまく、
彼が作り上げたマシン『クリストファ』の名前の由来を知るところでは彼の愛する者に対する切ない思いが感じられました。
私はそこが一番のツボだったりするわけですが・・・

チューリングは同性愛者であったのが、それを承知で結婚してもいいとさえ言ったジョーン・クラークの存在は大きかったです。
ジョーンの友達の一言から、暗号解読の検索範囲を狭めるキーワードを見つけて、ついに解読成功するあたりは、サスペンスフルで、ワクワク感もあり、映画としての盛り上げ方も良かったのではないかと思います。

しかし、暗号解読したことを伏せて、ドイツを追い詰めていくために、あえて犠牲にしなければならなかった味方の戦死者たちのことを思うとき、彼らの倫理的苦悩は計り知れないものがあっただろうと思われます。
国家としてもそこは国民に伏せておかなければならず、この事実が、戦後50年経ったときにどのように英国民にとらえられたのかというところが描かれていなかったのが少し残念です。

終盤は、チューリングの個人的末路を描くにとどまります。
イギリスでの同性愛禁止は1967年まで続いたということで、もっと早くに偏見がなくなり彼らの権利が認められ、チューリングがさらに研究に邁進できたら、
コンピュータの進化ももっと早かったのでしょう。

現実に解読マシンというのがどんな構造だったのかということにとても興味があるのですが、これは科学ドキュメンタリーではないので、もちろん、詳細は分からないまま形を見るのみだったのですが、いつも、こういう内容やSFを見るときに歯がゆい思いをします。

アラン・チューリングは、大戦の終結を早めたという偉業をなしとげながらも、生存中に大きな注目を浴びて日の目をみることはなかったわけで、非業の死をとげてしまったことが悲しい結末でした。

情報戦争というのに、日本は遅れているなぁと思わずにはいられませんが、
確かMI6をモデルにして、日本でも情報機関をつくることになったのですよね。
実際に機能するようになるのにどれくらい時間がかかるのでしょうか・・・

*
【クレジット】
監督:モルテン・ティルドゥム
製作:ノラ・グロスマン
イドー・オストロウスキー
テディ・シュウォーツマン
製作総指揮:グレアム・ムーア
原作:アンドリュー・ホッジェズ
脚本:グレアム・ムーア
撮影:オスカル・ファウラ
プロダクションデ
ザイン:
マリア・ジャーコヴィク
衣装デザイン:サミー・シェルドン・ディファー
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ベネディクト・カンバーバッチアラン・チューリング
キーラ・ナイトレイジョーン・クラーク
マシュー・グードヒュー・アレグザンダー
ロリー・キニアロバート・ノック刑事
アレン・リーチジョン・ケアンクロス
マシュー・ビアードピーター・ヒルトン
チャールズ・ダンスデニストン中佐
マーク・ストロングスチュアート・ミンギス
ジェームズ・ノースコート
トム・グッドマン=ヒル
スティーヴン・ウォディントン
アレックス・ロウザー
ジャック・バノン
タペンス・ミドルトン



閉じる コメント(28)

前情報を入れずに観たので、結末が切なくて悲しくて泣けてきちゃいました。
同じく、『クリストファ』の名前の由来を知った時にも切なくなってしまいました。
ストーリー展開も面白く、作品としても素晴らしかったですね。
こちらからもトラバさせていただきますね〜

2015/3/17(火) 午後 10:46 じゅり 返信する

> じゅりさん

私も涙は流しませんでしたが、かなり胸に迫るものがありました。
アランチューリングには、生きている間に、報われて欲しかったです。
コメント&TBありがとうございました。

2015/3/18(水) 午前 8:51 オネム 返信する

哀しい天才の末路でしたねぇ.50年後の名誉回復って言ってもねぇ….この作品の方がよっぽど名誉挽回です.
カンバーパッチの抜群の集中力のなせる演技でした.
トラバさせて下さいね.

2015/3/19(木) 午後 9:20 チャコティ副長 返信する

> チャコティ副長さん

胸が痛むようなエンディングでしたね。
歴史は人に非情だわー
TBありがとうございます。

2015/3/20(金) 午後 5:54 オネム 返信する

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チューリングの遺族の方々がこの映画を喜んだと聞いて、それだけでもこの映画を作る意義はあったのではないかと思います。
サスペンスなところもあり、ドラマもありでエンタメとしても上手く出来ていました。
ダンス様の出番は少なかったですが、つよしさんの曲者具合も良かったし、ベネディクトに関しては今までで最高の出来かと思います。
TBさせてくださいね。

2015/3/21(土) 午後 10:24 木蓮 返信する

> 木蓮さん

>チューリングの遺族の方々がこの映画を喜んだと聞いて

そうだったんですね!
遅ればせながらでも、名誉挽回できたのは意味のあることです。
なんか、ず〜っと観ていたいような気持ちになりました。
TBありがとうございます。

2015/3/21(土) 午後 11:42 オネム 返信する

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戦争に勝つために、自国に見捨てられた人がいると思うと、戦争ってのはやっぱりやってはいけないことだと思い知らされる映画でした。戦争を早く終わらせるための犠牲になった人のことを思うと苦い勝利なのでしょうけど、その苦さが忘れられがちなんだなあってことに気付かされる映画でした。TBさせてください。

2015/3/25(水) 午後 10:03 [ einhorn2233 ] 返信する

> einhorn2233さん

コメント&トラバありがとうございます。
そうなんですよねぇ、戦争を早く終わらせるために犠牲になった人たちのことを忘れてはいけないし、みすみす命を落とした人たちはたまったものじゃないですよね。
戦争は勝っても負けても罪悪でしかありませんね。

2015/3/25(水) 午後 10:11 オネム 返信する

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>チューリングがさらに研究に邁進できたら、コンピュータの進化ももっと早かったのでしょう。
同じことを思いました。
功績が機密になっていたのは、見捨てられた人々の遺族に責められるからかな、と思いました。
TBありがとうございます。お返しさせてくださいね。

2015/3/26(木) 午後 8:23 spooky1999 返信する

> spooky1999さん

>見捨てられた人々の遺族に責められるからかな

そうですよね。50年たてば、ことが明らかになっでももう文句を言う人がいなくなってますものね。
コメント&TBありがとうございます。

2015/3/26(木) 午後 9:17 オネム 返信する

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エンタメとしては成功作だと思いますが、もう少し時間を取って突っ込んでも面白かったかと思いました。
ちょっと個人的に消化不良感があります。
でも、それは贅沢と云うもので、まとまったいい映画だと思います。
演技陣もよかったですね。
マシュー・グードがいかにも英国的な感じでしたねw
TBさせてくださいね。

2015/3/26(木) 午後 10:28 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

> miskatonic_mgs_bさん

消化不良感というのはわかります。私も良い作品だし、このテーマと史実を突き合わせて作った作品としては、ドキュメンタリーではないので、エンタメとして上出来なんだろなと思うんですが、ちょっともやもやは残っています。
カンバーバッチについてですが、「スタータレック」のような娯楽エンタメより、こういうのとか、もっとインディーズ系の作品なんかでも観てみたい気がします。
TBありがとうございます。

2015/3/26(木) 午後 11:11 オネム 返信する

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天才ってせつないですよね。
しかし、我々がお世話になっているPCのルーツにこんなことがあったのかと驚きましたが、いろいろな意味で皮肉なものですね。
キャストもよかったし、面白く観れました。
遅くなってすみません。TBさせてくださいね。

2015/4/1(水) 午後 8:35 choro 返信する

> choroさん

胸が締め付けられるような話でした(´;ω;`)
生きている間に日の目を見てほしかったですぅ。
キャストは素晴らしかったですね。
TBありがとうございます。

2015/4/1(水) 午後 9:22 オネム 返信する

カンバーバッチさん目当てで観に行ったんですけど、いろんな知識がなくても引き込まれる作品でした。
チューリングが生きていれば、歴史はまた変っていたのかな、なんて思ったりもしました。
TBさせて下さいね☆

2015/4/21(火) 午後 9:12 なぎ 返信する

> なぎさん

歴史的な功績のある人なのに、私もこの映画を見るまで全く知りませんでした。
本作によって、世界的に彼の偉業が知られることになってよかったと思います。
TBありがとうございます。

2015/4/22(水) 午後 9:51 オネム 返信する

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こういう話があったなんて知りませんでした。
当時のイギリスは厳しかったから彼が受けた不遇な扱いもすごく納得ですが憤りを感じます。
最近になって彼の功績がようやく認められたのがよかったです。
TBお願いします!

2015/7/1(水) 午前 8:19 かず 返信する

> かずさん

もっと知っておくべきお話のような気がしますねぇ。
まだ歴史的には、そんなに昔というほど遠いことではないのに、ああいう偏見が強かったというのは、今の世の中から考えると恐ろしくなりますし、チューリングは本当に悲運の人だったと思います。
TBありがとうございます。

2015/7/1(水) 午後 10:53 オネム 返信する

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オネムさん、TBさせてくださいね!

2016/4/19(火) 午前 7:47 メタリング 返信する

> メタリングさん

TBありがとうございます。

2016/4/19(火) 午後 1:20 オネム 返信する

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