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昨日は雨で休み.それを見越して,金曜に献血.
本日は午前に,湘南国際村ルートで40kmほど.路面はやや濡れ気味.距離が短いので,高速ケイデンスで回していると,いつの間にか後ろに連結車両が...横須賀まで高速巡航で,その後,国際村方面へ. 来週から海外出張です. 明日もなんとか出走して,出張中は自転車のメンテ予定. |
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バスの常識と秘密,谷川 一巳 バスマニアのための本.バスの製造に関する一般的な話から各県のバス会社の状況についてまとめている.どちらかというとバスの車体に愛着があって,どこの会社でどんなバスが走っているというような系統の内容が充実している.逆に,個人的には期待していた,徳島を例に挙げると,神山町営バスなんかのローカルな針の穴を通すようなうんちくはあまりない.例えば,那賀町のバスは高の瀬峡で終わっていて,微妙に高知県側のべふ峡に繋がっていないのだが,何とかならんのか,というような話題でだれか本を書いてくれないだろうか. 古代の道 完全踏査 畿内・東海道・東山道・北陸道,武部健一 古代の道 完全踏査 続,武部健一 全長6300キロに及ぶ古代官道を正確に比定,トレースすることにのみ集中した本.一般向けのようだが,ほぼ専門書に近い感じで,その他のうんちく的な話はすくなく,ほぼ正確性に固執した記述がすがすがしいぐらいに満載.それにしてもある程度の道の位置は分かっている方が多いのではないかと思っていたが,これほどまでに道の位置は失われているのかと愕然とした.宮城で多賀城を訪れたときに地元のボランティアの方が2時間ほど案内してくれたが,あのときに教えていただいた古代官道の位置も確かに現地では分からなくなっていた.道マニアには堪えられないが,道マニアでなければハードすぎる内容.それにしても神奈川の駅が「町谷原」にあったのは意外.学生の頃,ここの近くのパチンコ屋に通ったが,古代の道という雰囲気は全くないもんな. 神山プロジェクト,篠原 徳島県神山町は徳島在住時にかなり頻繁に通ったので思入れのある街.IT関連企業の誘致を積極的に行ているのは知っていたが,それに加えて,アートの町を混ぜて,近年,人口増までこぎつけている,神山の現状とそこに暮らすことを決意した若者の移住に至る過程をおった半ドキュメンタリー. 動的平衡ダイアローグ,福岡伸一 気が付かずに読んだ同名タイトルの書の第三作となる対談集.それなりに面白いが,かなりチープなつくりで,売れたと思われる第一部のどじょうにあやかったイメージが強い |

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一応,トレラン.
走っているとき,自転車に乗っているときは,悩みがあると悶々と考え込んでしまうが,ある瞬間に突き抜けて,ちょっと考えがまとまったり,苦しさが緩和されるので,走り始めは苦しいけど,突き抜けられる感覚を期待して出走していることが多いようにも思える. はからずも,今日,「夜寝ようとすると頭が冴えて眠れない」という相談を受けたが,「朝起きて走れ,」とアドバスしたもののたぶん通じていないだろうな.うまく応えられない,無常観にさいなまれるとともに,相談されることに喜びを感じて,自己嫌悪に陥る. シュレーデンガーの猫,量子コンピュータになる.,ジョン・グリビン 量子コンピュータとはどのようなものかについて書かれた一般向けの本.第一部はチューリングのフォン・ノイマンの古典的なコンピュータについて書かれているが,視点を量子コンピュータにあわせていて目新しい.第二部はファインマンやベルを中心とした80年代以降の量子論における新展開.コペンハーゲン解釈の限界という話題をかなりわかりやすく記述している.第三部は本格的に量子コンピュータついて最新のトピックスを交えて書かれており,世界が『実在するが非局所的』であるか『局所的だが実在ではない』のいったいどっちなんだという話をシュレーデンガーの猫を例題としてマルチバース解釈を説明している. 例えば日本人の成果としてはこんな感じ.↓ http://news.mynavi.jp/news/2011/04/16/017/ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/27/news029.html |

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宇宙の始まりと終わりはなぜおなじなのか,ロジャー・ペンローズ
ホーキングとのブラックホールに対する特異点定理の証明という紹介の仕方をすると失礼に値するようにも感じる20世紀の天才的,数学者,数理物理学者.『皇帝の新しい心』では,量子力学に基づいた「意識」に関する問題を論じたことでも有名.正直なところ結構な御歳なので過去の焼き直し的な著作ではないかと思っていたが,全くもって杞憂というか,失礼極まりない先入観であった.最初の数章では熱力学の第二法則(いわゆるエントロピー増大の法則)についてボルツマン統計を数式を使わず説明しながら,宇宙論との関係について議論している.個人的にはその中で,第二法則との折り合いの説明が難しいと感じていた2つのトピックス,つまり,粘性せん断流で色素が散逸せず,もとに戻る過程↓,核磁気共鳴での基本的なシーケンスになる90度バルスを打った後にエコーがかえってくる現象についてペンローズの見解が明らかにされいる.この見解は結構驚く.しかしよく考えてみると,『皇帝の新しい心』では,確かニュートン力学,熱力学,量子力学,相対論の適用できる時間・空間スケールについて非常に詳細な論考を行っており,なぜこんなことを議論するんだろうと思っていたが,ペンローズはこれらの理論があやふやになってくる限界について憂慮していて,言われてみると確かにブラックホールや宇宙の始まりの瞬間にこれが本当に成り立ったのかというのは考察する必要性を感じさせる.この本の最初の方では,宇宙の最初の状態のエントロピーの低さと熱力学平衡状態の異様さについて生々しく論じている. https://www.youtube.com/watch?v=X4zd4Qpsbs8 この本で述べられていることは宇宙論に関するペンローズの新しい洞察だ.最初,熱力学の第二法則を導入すると,ビックバン当初の宇宙のエントロピーについて考察を行う.宇宙背景放射からは熱力学的平衡状態が達成されているように見える,つまりエントロピーが増大しきっているようにみえるのは宇宙の始まりとして矛盾があるのではないかという問いが投げかけられる.ついで,ヌル円錐の概念が導入され,一般相対性理論で出てくるような計量構造(ではないらしい),共形構造が導入される.ここでの幾何学的相似性(このあたりが,ペンローズらしい真骨頂とも言うべき考察に感じる,)からスケール変化量が導入される.今度は,これを用いてブラックホールがどのように理解されるかの記述が続く.最終的に未来の果てとビックバンを同一視し,この一つのターム(イーオンと呼ぶ)をつなぎ合わせて(マンガ絵が挿入されているが,たぶん位相空間での概念的な図),共形サイクリック宇宙論を主張している.これは当然一つの仮説であるのだが,この宇宙の性質ついてさまざまな考察を述べている.本文中に挿入されている図は幾何学でも圧倒的な天才性を見せるペンローズらしい図版に満ちている.本文は多少,数式を抑えているが,アペンディックスの数式はもはや学術論文の領域. 共形サイクリック宇宙論の初出の論文は以下で,本書はこれを一般向けに解説した本.ペンローズの宇宙観が炸裂している. http://accelconf.web.cern.ch/AccelConf/e06/PAPERS/THESPA01.PDF R. Penrose, Before the big bang: an outrageous new perspective and its implications for particle physics, in EPAC 2006, Proceedings, Edinburgh, Scotland, edited by C.R. Prior (European Physical Society Accelerator Group, EPS-AG) pp. 2759 |

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