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起きられず...
哲学的な何か,あと科学とか,飲茶 相対論や量子力学の現代物理,チューリングテストなどの認識の話,クオリア,哲学的ゾンビなど意識や脳科学の問題をブログの連載をもとに軽快に解説した本.もともとの連載がブログなので一つ一つのコラムが短くまとまっていて,しかも,かなり洒脱に書いているので取りつきやすく,それでいて本質は外していない.量子論が相対論などは比較的類型のほんがあるが,クオリアや認知科学と哲学の狭間は比較的類例がないテーマではなかろうか. 行かずに死ねるか! 世界9万5000km自転車ひとり旅,石田ゆうすけ 自転車による世界一周紀行本.ハウツー的な要素はなく,強盗に襲われ,仲間は死ぬ.旅で向き合ったものとは何か.自分探しの旅でかたづけるにはあまりに過酷な,宗教的な恍惚感さえ漂わせる青春の書.気軽に読めます.歩き遍路日記に同じような感じの本がありますね. 解明される意識,ダニエル・C・デネット 哲学・科学の隙間においていまだにそれをどのようにとらえたらよいのか分からず孤高の難問として立ちはだかる「意識」.哲学,科学を駆使して,意識をどのように取り扱うべきかについて述べた哲学書.ほぼ,専門書の内容ながら,一般読者にもかろうじてついていける内容.本編のみで540頁におよび,細かい活字で2段組み.意識とは何ぞや,という議論に興味があり,本格的な書物を読むにはこれが最適な気がする. トリビアとして「ホヤの脳」の話が出ている.ホヤは生まれた後に海水中を漂い,サンゴに着床するとそれに取りつく.この判断が終わると脳は必要ないため,脳を食べてしまう.これは永久在職権を得た大学教授と同じである,というアナロジー. 意識する心,デイヴィッド・J・チャーマーズ 上の『解明される意識』は多少,一般の読者を対象に書かれている感じがあるが,こちらはもろ哲学書の趣で相当に読みごたえがある.最初,心とはどのような概念であるかについて述べ,それを議論するべき論理哲学の道具について説明している.これはほぼ数学という感じ.ついで,意識は従来の科学で用いられている還元論的な方法論の限界の範囲の外にあり,それを取り扱うための道具立ての開発はどうあるべきかについて論考されている.『解明される意識』に引き続いて読んだのあまりの活字数につかれてだいぶはしょって読みました.有名な「哲学的ゾンビ」についての論考も含まれています. |

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