Smallblueの観察ノート

僕が住んでいる兵庫県を中心にした、蝶と昆虫たちの記録です。

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Smallblueのフィンランド旅行記(その8)

【かわいい町ナーンタリ】
 
 けっこう高級リゾートホテルらしい「ナーンタリスパホテル」に一泊した翌朝、僕たちはあこがれのムーミンワールドに向かった。ホテルから歩いて20分ほどの島に、ムーミンワールドはある。

 海岸へ向かうう森を抜ける道を歩くと、いろいろな小鳥の鳴き声が聞こえる。晩夏を彩る花が咲き、小さなカタツムリが葉っぱを這っている。木々はまばらで、その間に岩が露出している。ゴツゴツした岩ではない。丸くなって、とろんとした感じの岩だ。露出した岩という岩が、そんな岩なのである。これはかつて氷河に覆われていた時、長い年月をかけて氷河が岩を削ったためである。本で読んだ知識としては知っていたが、実物を目の当たりにすると、驚きと感動がこみ上げてくる。
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 氷河に浸食された岩盤 すっかりまるい 

 島へは、人が歩ける橋がかかっている。橋を渡って入り口まで行ってみると、なんと開園は正午とのこと。仕方なく、また橋を戻って、ナーンタリの町を歩くことにした。
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 ナーンタリの町

 かわいい、ちいさな町である。家々の壁や屋根の色が美しく調和し、それぞれの庭や戸口には、色とりどりの花が植えられ、また、植木鉢が並んでいる。開園まで時間があるので、僕たちは「ムーミンカフェ」に行くことにした。ムーミンカフェはほんとうにムーミンの物語一色のカフェである。所々にさまざまな絵や小物が飾られ、見ているだけで楽しくなってくる。そして飲み物も食べ物もおいしい。
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 ムーミンカフェ 天井には気球に乗ったムーミンが
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 ムーミンカフェ 壁にはムーミン一家の写真が

 そうやって開園を待つこと2時間。ようやく正午に近づいたので、ふたたび橋を渡ってムーミンワールドへ向かった。開門と同時に、ならんていた人たちが歩き出す。ここには順番待ちのアトラクションなどないから、あわてて走る必要はない。緩やかな坂を上る道を、ゆっくりと歩めばよいのである。そうして坂を上り詰めたところからは、ムーミンの家が見える。
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 ムーミンワールド
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 ムーミンの家

 この後はあまり解説をすることもない。ムーミンやパパ、ママ、リトルミイやスナフキンなど、おなじみの登場人物たちが、人々を楽しませてくれる。子供たちと抱き合い、語り合い、そして楽し気に写真に納まり、歌ったり踊ったり。耳をつんざくような音響もない。順番待ちの長い行列もない。ジェットコースターも3Dバーチャルシアターもない。何もかもが、アナログな、ゆったりとした流れである。しかしそれがとても心地よい。
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 ムーミンハウスのデッキから手を振るパパとママ
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 スナフキンとリトルミイ スナフキンがイケメンだと妻が感激していた
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 スノークも
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 スノークのお嬢さん(ノンノン)も快くサインしてくれました
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 あこがれのヘムレンさんにも(奇跡的に)会えたし
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 ヘムレンさんのコレクションも見せてもらいました
 この写真のほかにも世界各地の蝶があって、ヘムレンさんが世界中を採集旅行していることもわかりました。


 僕たちは小さな島の遊歩道を上って下りて、バルト海の海岸で冷たい海水に触れ、スナフキンのテントをながめ、ムーミンパパが若いころに乗っていた船を訪ね、遊歩道に飛び出してきたリスの姿に興じた。

 娘は少し大きめの絵葉書を持って、みんなの間を回り、登場人物すべてのサインをもらうことに成功した。僕はというと、憧れの大博物学者であるヘムレンさんに会うのが念願だったが、そのヘムレンさんも、閉園間際に娘が発見! 知己を得ることができた。娘には感謝である。

 毎日の喧騒を忘れ、自分も物語の登場人物のような気がしてくる、とても幸せな時間であった。

 ところで虫である。ムーミンワールドで、僕は2頭のチョウを見た。ひとつはベニシジミで、今一つは小型のタテハチョウである。後者はほんの一瞬、視野に入っただけだったが、その高速飛翔とサイズから、コヒオドシだっただろうと思う。どちらもあまりに早く去って行ったので、写真にも納めることは出来なかった。残念。


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Smallblueのフィンランド旅行記(その7)

【美しい街 タンペレ】
 早朝(といっても午前4時台)、タンペレ駅にすべりこんだサンタクロースエクスプレスから、眠い目をこすりながら僕たちは降り立った。朝の空気が冷たく感じる。今日はこれからムーミン美術館などをめぐる予定だが、さしあたり美術館が開くまでは待たなくてはならない。
 早朝から開いている駅のカフェでコーヒーを注文し、ミルカおばあちゃんが作ってくれたロールパンを食べながら、しばし休息。

 少しお腹もふくれたところで、町を歩いてみることにした。タンペレは18世紀に建設された町だということだが、その後、激しい内戦の戦場にもなったという過去がある。もちろん今は、そんな暗い歴史の影は微塵も感じられず、ただ美しい街並みと、ゆったり流れる川が印象的な、明るい街である。
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                                 タンペレの大聖堂
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 ヨーロッパの町に来ていつも思うのは、町全体に漂う調和である。建物の姿、彩り、たたずまい。ほどよく配置された花と緑の多い公園や古い並木道。地方都市でも、わりと大きな都市でも、なんとなくそれが心地よい。ひるがえって日本の都市を見てみると、どうもそういう感じではない。あえて比べれば、京都の町屋のたたずまいが最も近いだろうか。
 競い合うように高いビルを誇る街よりも、町全体にただよう歴史や調和を踏まえた美しさ。その方が僕は好きだ。
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 近代の工場(だったと思う)
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 マーケット おいしそうなものがいっぱいでした
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 列車の転車台は憩いのスペースとして整備され、車庫はお店に利用されています
 
 ところで、このタンペレの町で、僕はとうとうこの旅で最初のチョウに出会うことができた。ずいぶん北の国だし、虫のベストシーズンは過ぎているだろうし、もともとあんまり期待はしていなかったのだが、やはり蝶の姿を見ると嬉しい。ここではこのエゾスジグロシロチョウを数頭見ただけだが、それでもじゅうぶんに満足したのであった。
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   エゾスジグロシロチョウ (Pieris napi) 亜種は知りません・・・

 ムーミン美術館は、もちろんムーミンを主体にした美術館で、原画や、僕たちが知らない「物語のシーンに合わせて作られたジオラマ」が並んでいて、とても素敵な美術館だ。展示の配置にも工夫が凝らされていて、ムーミンを知らない人でも十分に楽しめそうである。
 驚いたのは、この美術館に2人も日本人女性が働いていたことである。それだけ日本からの来館者が多いのだろう。こういう遠い国の美術館で働くのは、それなりの苦労もあるだろうがうらやましくもある。

 ムーミン美術館を堪能した後、僕たちはふたたび列車に乗ってタンペレからトゥルク駅へ。そしてここから、ホテルの迎えの車に乗って、いよいよ「ムーミンワールド」があるナーンタリの町へと移動するのである。

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Smallblueのフィンランド旅行記(その6)

【あこがれのサンタクロース】

 ファーム滞在最終日の朝早く、娘は学校へ行くアリッサちゃんを見送り(朝7時半にバスが迎えに来る)、僕たちは朝ごはんを食べて出発の準備をした。ヤンネさんご夫妻、おばあちゃんとアートス君に、きっとまた来るからねと別れを惜しみながら、ほんとに後ろ髪をひかれる思いでサヨナラをした。
 今度はおじいちゃん(ヤンネさんのお父さん)が、車で送ってくれることに。それも、一度ロヴァニエミの駅まで行って荷物をロッカーに預け、その後、またサンタクロースオフィスまで引き返してくれるという、至れり尽くせりに、ただ感謝感謝である。
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                       ファーム滞在最終日の朝

 車を降りると、そこはサンタクロースオフィス。「本物のサンタさん」に会えるとあって、娘はもう大はしゃぎである。オフィスの中はカメラ禁止。少し暗くて、不思議な灯りが輝く通路を通り抜けると、そこがサンタさんが待つオフィスである。通路を抜けるころから、娘は猛烈に緊張してきたようで、表情は固まり、言葉も少なめに。
 オフィスの入り口で、かわいいエルフ(サンタさんの助手を務める妖精)に「どうぞ」と手招きされて、おずおずと中を覗き込むようにしながら入ると、そこには椅子に腰かけたサンタさんが!!!

 眼鏡をかけた優しい笑顔で、「こっちへおいで」と手招きされ、そろそろとサンタさんに近づくと、「どうぞ座って」とサンタさん(このあたりは全部英語)。「どこから来たの?」と尋ねられ、「日本から来ました」と答えると、なんとサンタさんは、娘に日本語で話しかけてくれました。
 サンタさんと話ができてようやく緊張がほぐれたのか、ニコニコ顔に戻った娘。とっても忙しいはずなのに、サンタさんは大きくて、優しくて、握手した手がとっても暖かでした。
 「おひげがクルクルになってたね」、「サンタさんって何歳かなぁ」と娘。妻の方は「サンタさんはダンブルドア先生に似てた」としきりに繰り返しておりました。なんだか本当に、サンタさんがいるような気がして〜いやいや、間違いなくサンタさんはいるのです〜僕もほんとうに心がほんわかしました。
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                          サンタクロースオフィス 

 サンタクロースオフィスの中には、おみやげ物屋さんや郵便局があって、そこでいろいろと買い物をしたり、ご飯を食べたり、絵葉書を選んだり。あれこれ目移りするが、あんまり買い込んでもこの先が大変である。この敷地の中には、北極圏を示す線が引いてあるので、家族全員で、「北極圏ひとまたぎ」をやったのはもちろんである。
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                      北極圏ラインをひとまたぎ!
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   サンタクロースオフィスの敷地内にあるサーモン専門のレストラン 極旨でした

【寝台特急サンタクロースエクスプレス】
 さあ、サンタクロースにサヨナラをすると、次の目的地タンペレの町まで寝台特急である。ロヴァニエミの駅から出発するこの列車は、二階建てでとても大きい。晩御飯を食べて待っていると、お目当ての列車がやってきた。僕たちが乗った座席は、2人1室のコンパートメントになっており、小さいながらトイレとシャワー室もついていた。
 ただこのシャワー室、ちゃんと熱いお湯も出るのだが、きわめて狭い。体格が貧相な日本人ですら狭いと感じるのだから、筋骨隆々の欧米人にはかなり狭いに違いない。僕も使用してみたが、ほとんど曲技のように体を使わなければ、洗ったり拭いたりすることができない。なかなかの代物であった。
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              サンタクロースエクスプレスのコンパートメント 快適です

 車窓から遅い日没をながめ、やがて空が暗くなるころに、ようやく疲れが出て眠ることにした。妻と娘は別室だから、僕一人である。寝台の下段に転がると、ちゃんとペットボトルの水がついていた。これには感激。あまり揺れも騒音も感じず、僕は眠りについたが、深く眠りこんだころに突然の電話。誰からかと思って出てみると、いつもお世話になっているN先生であった。携帯電話はほんとうに便利だが、こういう時には容赦がないなぁ。
 もうひと眠りすると列車はスピードを落とし、やがてタンペレの駅に滑り込んだ。

 この町では、ムーミン美術館を訪ねる予定である。そう、旅はこの後、二度目のハイライト、ムーミンの日々となるのである。
 

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Smallblueのフィンランド旅行記(その5)

【さわやかそのものの朝】
 翌日、朝早く起きて、ファームの周囲を少し散歩してみた。空は抜けるように青く、一点の汚れもなく澄んでいる。涼しさが肌に心地よい。北極圏のタイガの森は、ジグザグの三角形に切り取られているのだけれど、日本だと、北海道か、本州なら山岳地帯にしか見られない森の姿だろう。

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                   牧場の朝 抜けるような青空です
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     青空をジグザグに切り取る森の頂

 もっともこの森は原生林ではない。人が常に手入れをし、木を伐り、そして植えている、いわば里山林なのだ。しかしいくつかの、あるべき樹種をきちんと植えているから、全然違和感がない。日本のように、スギばかりとかヒノキばかりといった植え方ではないのだ。

 道をたどると、放牧場にいた牛たちが僕に気づいて、すごい勢いで走ってやってきた。ヤンネさんと間違えたのだろうか。人懐っこい牛たちである。梢でさえずる鳥の姿を探しながら歩くと、牛たちも柵の向こうをついて歩いてくる。道端には、夏の終わりの花たちが咲き競っている。間もなく、短い秋と、長い冬がやってくるのだろう。
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             人懐っこい牛たち
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    そう、ここは北極圏なのだ

 この日はヤンネさんのお母さんであるミルカおばあちゃんが、パンを焼いてくれるという。お家に招待してもらい、妻は一緒にパン焼きを。僕と娘は、その間、ファームの周囲で犬と遊んだり、猫と遊んだり。

 ほどなくして、おいしいパンが焼けました。ミルクといっしょにいただくと、これがまた、美味しいのなんの! たくさん焼いていただいたので、10個ばかりはお持ち帰りしました。
 
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            ほんとめっちゃ美味しかった

【魚釣りは入れ食い】
 午後には湖で魚釣りをするつもりが、ボートを出したとたんに驟雨に襲われて退散。少し小やみになってから、岸辺のサウナハウスのデッキから、釣ることにした。餌を付けてほんの岸辺に放り込む。するとすぐに、ウキがぐいっと引き込まれた。エイヤっとばかりに引き上げると、20㎝ほどのヤマメのような魚がかかっていた。あとでヤンネさんに名前を聞いたら、「パーチ」ということだった。美味しいけれど、小骨が多いそうで、あんまり食べないのかもしれない。

 娘も見よう見まねで竿を出すが、魚がスレていないせいだろう。あっという間に食いついてくれる。30分ばかりで、僕も娘も3匹づつを釣り上げた。最大で25センチほどだったから、娘は大喜びで、自分の方が僕よりも大きな魚を釣り上げたと、鼻の穴をふくらませていた。

【子供たちはもう仲良し】
 そぼ降る雨がやまないので、釣りはそこそこにして引き上げ。夕方、子供たちは家の中でお絵かきをしたり、なんだか楽しそうにはしゃぎまわったり。
 言葉がほとんど通じなくても、子供たちは何かしらコミュニケーションの手段を見つけるものだ。その点、大人はダメだなあ。
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                   娘・アリッサちゃん・エリス君 
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                いたずらっ子の末弟 アートス君

 ファームで最後の夜だから、みんなで記念撮影。
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             アートス、おむつもカッコいいぞ!

 明日はサンタクロース村だ。

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Smallblueのフィンランド旅行記(その4)

【午後はキノコ狩り】

 ベリー摘みをたっぷり楽しんだ後で、ヤンネさんが昼の軽食代わりに、パンを焼いてくれることになった。森の入り口にあるログハウスで火を焚き、柄の長いフライパンを持ってきて、パンのタネを焼くのである。

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                             子供たちは大喜び。
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            火が熱くて近寄れない娘を、ヤンネさんが手伝ってくれました。

 焼きたての、ちょっと焦げ目のついたパンをほおばり、コーヒーを飲んでしばし休憩。そしていよいよキノコ狩りに出発です。

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            森をのける小径でキノコを探します。とてもたくさん生えていて、娘は大興奮!
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                         妻も珍しく、気合が入っています。

 
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             トナカイのうんちもありました!!!

 みんなでバケツをいっぱいにして帰還。その間に、午前中に摘んだベリーで、おいしいケーキをやいていただきました。牧場で搾ったミルクも添えて。これが美味しいのなんの! もうな〜んにも考えられません。

 
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 いやもうなんて言ったらいいのか、至福の時というのは、こういうときに使う言葉なんだと思いました。

 夕方には、牛の乳しぼりも見学させていただきました。ヤンネさんとヤンネさんのお父さんとで、50頭ほどの牛を順番に搾乳するのだそうです。おとなしくて人懐っこい牛さんたちでした。
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