窯ぐれ日記

こともなき世を面白く・・・

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もの想う秋?

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僕、末っ子のウー。

皆から、どうも臆病者に思われてるみたいなんだ。

ほんとは、「用心深い」って言って欲しいのにね。

僕から言わせてもらえばさ、

すぐ上の兄さんは、見境なしの乱暴者だし、

一番上の兄さんは、美味しいものをたくさん食べて、

ただコロコロ喉を鳴らしているのが、

好きなだけに見える。



この間の風の強い日もそうだった。

動くものに、すぐ反応してしまうフー兄さんは、

転がってくるバケツに激突して、

大きなたんこぶをこしらえてしまった。

片や、ブー兄さんときたら、

ご主人が作ってくれたカラスよけの柵の中で、

日向ぼっこばかりしていた。

信じられるかい、一日中だぜ。



そんな日、僕が何をしてるか?・・・だって。

もちろん、外の世界はワクワクしちゃうことばかりさ。

牧草の甘い香りは、

一度だけ食べたことのあるパンみたいに美味しそうだし、

蜘蛛さんが、風に乗って上手に綱渡りしたり、

空飛ぶジュウタンみたいにヒラヒラ舞う葉っぱの上に、

ちょこんとてんとう虫がとまっているのを見つけたりできる。

それに、こんな日は木漏れ日がたまらなく綺麗なんだ。

キラキラキラキラが、行ったり来たりする。

トカゲの切れた尻尾のように、尺取虫が歩くように・・・

そいつを捕まえたくて、僕は猫パンチを繰り出すけれど、

捕まえられたためしがない。

どうしたら爪に引っ掛けられるのか、

今度、ジィ母さんに尋ねてみようと思ってるんだ。



もう皆は、分かってくれたよね。

そう、僕は、

僕の周りを取り囲んでいる

不思議なもの達の匂いをかいだり、

ジッと眺めていたりするのが好きなんだ。

だってそうだろ、よーく観察してるとさ、

何だかドキドキしちゃうお話が、

心の中にモクモク、モクモクと湧いて来る。

そういう経験したことないかな?

それはそれは、時間を忘れちゃうくらい楽しいことだぜ。



あっ、この写真もそんなときの一枚。

ご主人が、「ゴミ燃やし」ってのを、やっていたときのこと。

僕らは、その時初めて火という物をみた。

兄さん達は、余り興味が無かったみたいだけどさ、

僕は違う。

あんな、在るんだか無いんだか分からないものを見たのは、

初めてさ。

だって、向こうが透けて見えたりするんだぜ。

それに、フワフワっとして、

つかみ所がない。

それなのに近づいてみたら、

ホンワリと、暖かいんだ。

母さんの胸みたいにね。

で、思わずウットリしてしまった。



ご主人は、

「変な猫だな、おまえは」

なんて言うけどさ、

僕はその時、どんどん猫王の身体の中に入って行く

冒険物語を作っていた。

きっと猫王の身体の中は、

この火みたいに、

めらめらと燃え盛っているに違いない。



兄さん達が、なんでこんなに面白い火に、

興味ないいんだか分からないよ。

まぁもっとも、

フー兄さんなら、ゆらゆら動く炎に、

すぐ突撃しちゃうだろうし、

ブー兄さんなら、日向ぼっこのつもりで、

火床に寝転がるかも知れない。

危ない、危ない。

興味ないくらいが、一番いいのかも知れない。



とにかく、僕は臆病者じゃないからね。

目の前に登場したもの達が、

どんな仕草をして、どこへ行ってしまうのか、

つい慎重に眺めてしまったりする。

それがちょっと、びくびくしてるように

見えるのかな。

まっ、どんな風に思われようと、

僕には「お話」がある分、

なんだか得したみたいに思えるんだけどね。

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