窯ぐれ日記

こともなき世を面白く・・・

歳時記

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

晩冬の詩(2015年―2)

★ 視覚的罠?(笑)
 
一筆に書きて打尽の網代かな
 
* 網代・・・主に鮎の稚魚である氷魚を捕るために用いられた。
読んで字のごとく網の代わりに
柴、竹などを編んで端に簀を設け魚を捕る漁法である。
 
 
 
★ 大人たちの小ずるいエゴが、
心ある若者の命を奪ってゆく。
いつの時代も・・・
 
忘るるな我が咎(とが)なりと虎落笛(もがりぶえ)
 
 
 
★ 陶土の柔軟性は、
時に作りづらく、時に易い。
 
どべ塗って取っ手付けたり春隣
 
 
 
★ 子供のころ、父の大声が怖かったのか、
気配のある闇が怖かったのか・・・
 
鬼やらひ去りゆく方に目を凝らし
 

晩冬の詩(2015年―1)

イメージ 1


小寒から節分まで     *太字はの季語
                (Face Book 「一日一句」から)
 
 
★ 暖かい寒の入り。
 
雨ざんざんの流れて入りにけり
 
 
 
★ 予感のように訪れる。
 
風花や思ひがけづのメールあり
 
 
 
★ 一番コントロールできないもの。
 
寒月や色なき鬼の荒ぶまま
 
 
 
★ ちょっと風邪気味。
 
咳しても空気重たき寒の内
 
 
 
★ ただ寒い!
 
切っ先の吹き飛ばされし冬の波
 
 
 
★ 京王線で日野へ向かうとき
分倍河原という古戦場がある。
多摩川が黒々と流れて・・・
 
冬河や矢玉尽きたる古戦場
 
 
 
★ 心に花を!(笑)
 
工房の往き帰り見ゆ寒の梅
 
 
 
★ 僕らは身近に無限を引きずっている。
 
あな寒し薬缶の湯気の消ゆる先
 
 
 
★ 姪っ子(といっても従姉の娘)が急逝して一月ほどたった。
思えば彼女とも不思議な縁だった。
まっ、近くに住んでいたのだから、あたり前と言えばあたり前なのだけど。
傍に越してくるまで
彼女の母親とは会ったことがない唯一のいとこだったことを思えば、
不思議といってもおかしくない。
中学生になって、彼女はFBに集まってきている
僕の最初の教え子たちと同学年・同級生になった。
それもまた、珍しいことの一つではある。
決定的なのは、僕が長柄町に越してきたことだ。
ここは『田舎ぐらしの本』に紹介されていた幾つかの物件
・・・といっても紹介物件が全てダメで、
最後の不動産屋に、ちょっと訳ありですがと連れてこられた場所だった。
移り住んで二、三年たった頃、
家族と初めて遊びに来た彼女が、妙なことを聞いてきた
「お兄ちゃん(えっと、オレもその頃は若かった―笑)は、
どうしてここに決めたの」
で、オレはそれまでのいきさつを話してやった。
彼女は「なーんだ、あたしの結婚式のとき見つけたのかと思った」
って・・・?
たしかに彼女の結婚式には仮装「お兄ちゃん」として出席させてもらった。
ただ知り合いの車で行ったので、詳し...い場所は知らなかったし、
千葉県であった事すら忘却していた。
「結婚式場、この傍だよ」えっ?
「それに、家のだんなの実家、この町内」えっ、えっ?
・・・思い残すことは一杯あっただろうけれど、
あと少ししたら全てを拭って、天上に帰ってください。
 
軒氷柱(つらら)雫ほどけて地をうてり
 
 
 
★ 餌は雨?
 
ひよどりの無心に啄ばむ寒の雨
 
 
 
★ 何となくね。
 
一角獣の憂ひ雲間の冬入日
 
 
 
★ この快感はたまらない。
 
寒晴や槍のかんなで陶土(つち)を削ぎ
 
 
 
★ 酔っ払いのおっさんみたいだ(笑)
 
冬うらら路地に尿(ばり)する迷ひ犬
 
 
 
★ 今日は大寒。
頻尿の爺さんにはこたえる(笑)
 
冷たさにつま先立ちする夜更けかな
 
 
 
★ 面と向かわなくてもね・・・
 
背を向けて話し弾むや落ち葉焚
 
 
 
★ 自然界は・・・
 
大波も小波もなしの浮寝鳥
 
* 浮寝鳥・・・鴨・雁・鳰・鴛鴦・白鳥などが、
水面に浮かんで眠るさまをいう。
おおかたは羽根に首を突っ込みまるまった姿で浮
いている。
 
 
 
★ 決意とは、簡単なんです(笑)
 
ばりばりと沢庵噛みて外に出づ
 
 
 
★ 長柄町の冬景色
 
枯れ蓮や睦みて子らの走りゆく
 
 
 
★ 悪意としか思えない。
 
肩口に寒さ這ひ入る寝床かな
 
こんな爺さんが、毎日美味い酒が飲めるのも、
勝手気ままに粘土細工が出来るのも、
スポーツ観戦に一喜一憂できるのも、
時には可愛い姉ちゃんたちの唄に鼻の下を伸ばせるのも、
みーんな、みんな地球のおかげです。
どんぱちしているお方たち!
どんな想いがあろうとも、あなたたちのやり方は、
この地球を壊すことにつながっている。
だから、爺さんは怒っているんだぞ、
腹の底の底の方から怒っているんだぞ。
人間は猿とは違うんだから、任せられた地球ぐらい
ちゃんと守れよ。ばか者め!!
 
 
 
★ ドラマの始まり?
 
ひと揺れの笹の向かふの枯野かな
 
 
 
★ えっと、妄想の世界(笑)
 
寒紅を差して障子を開にけり
 
 
 
★ はーるよ来い。
 
朝時雨ぬばたま色にテラスかな
 
 
 
★ 豪華な輝き・・・だったなぁ。
 
懐炉とはロイド眼鏡に黒マント
 
 
 
★ 今年初めての淡雪。
 
舞ふの髪にとまりて消へにけり
 
 
 
★ 茶の世界では松籟(松風)と言うらしい。
 
ストーブにかけし鉄瓶しんしろと
                     (つづく)

仲冬の詩(2015年)

イメージ 1
 
 
 
大雪か小寒の前日まで     *太字はの季語
                Face Book 「一日一句」から)
 
 
 
★ 風花とはちょっと違う。
 
迷ひ来て袖に止まるや白ばんば
 
* ばんば・・・晩秋から初冬にかけて、
空中を青白く光りながら浮遊する。
物に当たると付着する。
初雪の頃出現することから、雪虫とよぶ地方もある。
冬の季語。
 
 
 
★ 風が吹くたび濃淡が変わる。
 
田も畠もだんだら模様に時雨かな
 
 
 
★ 都心で飲み会をしたときは、
たいてい津田沼のカプセルホテル泊まり(笑)
翌朝二日酔いのていたらくで、駅前のコーヒーショップに入る。
カフェラテなる普段飲みつけない物を注文し、小一時間を過ごす。
この店は、いつもBGMにスタンダード・ナンバーが流れている。
『この素晴らしき世界』とか『アンジー』とか『ノルウェイの森』とか・・・
『ノルウェイの森』がかかるたび、町の装いにぴったりだと思う。
うらぶれた華やぎ? いや違うな、モダンな寂しさ。
北欧の森が家具になっちゃったってこと?
そして、この町のどこかに直子(『ノルウェイの森』――村上春樹著のヒロイン)が、
ひっそり暮らしているような気がする。
 
ノルウェイの森流るる街の師走かな
 
 
 
★ 夜毎、月の出が遅くなり・・・
 
差し入るや厨(くりや)の床の冬の月
 
 
 
★ あっという間に風景が覆われる。
 
雨止みて湧くるるままや冬の霧
 
 
 
★ 終日降っていた雨が上がり、
西の空に覗いた晴れ間。
 
黒々と山野抱(いだ)きて冬茜
 
 
 
★ 衣装を脱ぎ捨てたよう・・・
 
地の散華(さんげ)裸銀杏となりにけり
 
* 散華・・・花をまいて仏に供養すること。
 
 
 
★ ジイのやつは、時々狩をしては
獲物を見せにやってくる。
 
くだら野(にへ)になりてふ百舌のあり
 
* くだら野・・・枯野のことであるが、
枯野よりも草木の枯れ朽ちた様が
より強調される季語である。
 
 
 
★ 一朶(いちだ)の雲も、一瞬の出会い。
 
冬雲の流れ来たりて流れ去(い)ぬ
 
 
 
★ 息づいている空間は・・・
ログハウスの最大の欠点?
いや、味わい?(笑)
 
塞ぎても塞ぎてもなほすき間風
 
 
 
★ 学生運動の終焉したキャンパスに、
取り残されたような者たち数人が集まり、
同人誌を出したことがあった。
 
埋火(うづみび)と名付けし冊子ありにけり
 
* 埋火・・・灰の中に埋めた炭火のこと。
いけ火、いけ炭ともいう。
灰のなかで火を持続し続けることから、
秘めたる恋にたとえられて歌にも詠まれた。
 
 
 
★ 瞬間に込められた永遠。
 
悠久の一日(いちじつ)やピアノ弾く
 
(注)・・・むろん弾いているのは僕ではありません(笑)
 
 
 
★ 一人で大風呂に浸かっていると、
音するものはただ・・・(長柄温泉にて)
 
ちろちろといで湯流るる冬日陰
 
 
 
★ 前線が通過すると、裏側には寒波が・・・
 
雲の壁冬将軍の迫り来し
 
 
 
★ 命の始まりは茫洋としている。
 
そこばかり鈍角となり冬芽立
 
 
 
★ 寒さのせいか、烏も無口?(笑)
 
東雲(しののめ)にひと声だけの寒烏
 
 
 
★ メリー・クリスマス。
薄くてもだめ、厚くてもだめ、
ちょうど聖母?
マリア・ソフィアという言葉を思い出す。
 
セーターの程よく包む乳房かな
 
 
 
★ 寒い朝。地球の息吹が・・・
 
湯気立ててこほと湧きたり冬泉
 
 
 
★ 漆黒の天に一等星の輝き。
 
天狼や野を駆け抜けし風の音
 
* 天狼・・・シリウスのこと。
       冬の季語。
 
 
 
★ この土は400万年前、
古琵琶湖の底に・・・
 
凍つる夜を太古の陶土揉みて過ぐ
 
 
 
★ 今日で町営長柄温泉も年終い。
 
年暮れてほうと息吐く湯船かな
 
 
 
★ 水を使う仕事なので、
この時期、指や爪にささくれが・・・
 
ささくれに紐をとられつ注連飾る
 
 
 
★ だんだん、そんなお年頃に・・・
 
年の湯や子孫(こまご)の声を遠く聴き
 
 
 
★ 2015年の幕開け。
 
若水を汲みて一位のへら洗ひ
 
 
 
★ 今年は、どんな一年になるだろう?
 
初凧やあんぐり開くる口ばかり
 
 
 
★ 屠蘇を飲みすぎちまったか(笑)
 
汐汲み女(め)初松籟(はつしょうらい)を聞きて来よ
 
* 初松籟・・・新年になってはじめての松籟。
松の梢に吹く風は正月のめでたさを一段と深めてくれる。
 
 
 
★ 正月も四日となると・・・ 
 
静かなりあたら万(よろづ)の四日かな
 
 
 
★ つい剥きたくなっちゃう(笑)
 
かさぶたの崩れて痒き初昔
 
* 初昔・・・新年になってから旧年を指す言葉。
 

初冬の詩(2014年)

イメージ 1
 
 
立冬から大雪の前日まで     *太字はの季語
                Face Book 「一日一句」から)
 
 
 
★ 今日は立冬。人間模様やなぁ(笑)
 
ターミナル廻(めぐ)るバスあり冬始
 
 
 
★ 昨夜は恒例になっている
高校の友人たちとの下町散策&飲み会。
で、夜の部の前かなり時間をもてあましたので上野の森に出向き
「国宝展」(予想通り、余りめぼしいものはなかった)を観覧する、
なんともアートてんこ盛りの一日だった。
冬晴れの上野の森で二句。
 
側溝に鳩水浴びる小春かな
 
フォルクローレ流るる苑(その)や冬日向
 
 
 
★ 影が生きているような季節。
 
月冴ゆや影の動かす手と足と
 
 
 
★ 執着なのだろうか?
 
一片(ひとひら)に散り初めきれぬ枯葉かな
 
 
 
★ 昭和30年代後半、東京郊外多摩地区の中学校には
まだ木造の校舎が残されていた。
掃除当番で雑巾がけの最中だったり、
しとど降る雨の日、教室で団欒に興じているときなど、
微かに樹の香りのすることがあった。
 
学び舎の匂ひ立ちたり冬木立
 
 
 
★ 寝床で聴く雨音は格別。
 
明けぬれど目覚めて近き初時雨
 
 
 
★ 猫もひと時のくつろぎ?
 
冬凪や猫顔洗ふ河岸の裏
 
 
 
★ 長柄町の最高峰?は権現の森で、
標高150mぐらいだろうか。
房総半島には珍しいタブ(照葉樹)に覆われている。
 
の果ては故山のたぶの森
 
* 故山・・・故里の山のこと。
 
 
 
★ えっと、決してオレの事じゃありません(笑)
 
メドゥーサの執念深き木の葉髪
 
* 木の葉髪・・・晩秋から初冬にかけて抜け毛が多くなる。
それを木の葉が落ちるのにたとえていう。初冬の季語。
 
 
 
★ 昨日1115日は、僕にとって特別な日だ。
(旧暦になるが坂本龍馬の生誕、死亡日)
時代を先取りしてしまった精神は、
実にこの世が住みづらかっただろう。
 
少しくは早く生まれし帰り花
 
* 帰り花・・・初冬、小春日のころに返り咲く花をいう。
桜・桃・梨・山吹・つつじなどに多く見られる現象。
 
 
 
★ 院号とは・・・
 
墓石に院と書かれし冬うらら
 
 
 
★ 雲間から突然光が漏れる。
 
冬の雷夜間飛行の燈火出(い)で
 
 
 
★ 「もっと光を」by ゲーテ
 
陽だまりに枯蟷螂(かれとうろう)の長き影
 
 
 
★ 町営温泉は八代亜紀風――ぬるめ(笑)の湯なのに、
熱く感じられる今日この頃。
 
湯治湯の人肌熱く冬に入る
 
 
 
★ とかくこの世はそんなもの・・・(笑)
 
ワイン通御託の後の根深汁
 
* 根深汁・・・葱をぶつ切りに入れた汁。
        冬の季語。
 
 
 
★ こんな風景の中に・・・
 
赤き実の一つこぼれて冬座敷
 
 
 
★ 窯焚きも二日目となった。
午前二時、快晴。
土の香りがする風が微かに吹いて、
満天の星々。
 
窯鳴るやオリオンもはや天頂に
 
 
 
★ とにかく一杯(笑)
 
湯豆腐の隅やはらかに灯したり
 
 
 
★ あの衝撃的事件から、
半世紀がたとうとしている。
 
三島忌を一汁一菜にて過ごし
 
 
 
★ 仏教で輪廻を業としたことが、
何となく分かる年齢になった。
 
鬼火立つ青き血潮の腐れるや
 
* 鬼火・・・冬の暗夜、山野に見える怪しい火。
 
 
 
★ 子供のころ、障子は一つの結界だった。
 
夢うつつ破れ障子の影揺れつ
 
 
 
★ 昔の銭湯帰りとはずいぶん違うシチュエーション。
 
スマートフォンの立ち話する湯冷めかな
 
 
 
★ まっ、そういうこと。
 
お日さまはこんな味かと干菜汁
 
 
 
★ よっこらしょと、身体を起こせば・・・
 
ひと畝の土寄せ済むや枇杷の花
 
 
 
★ 近頃のトムは、野良魂を失いつつある?(笑)
 
枯芝に野良犬見せる裏の腹
 
 
 
★ 「人肌」なんていや。
腹に沁みるほど熱い方が・・・
 
熱燗はちよいと摘んで注(つ)ぐが良ひ
 
 
 
★ 森羅万象との距離感。
 
両の手にココア包みて冬ざるる
 
 
 
★ 何だか自然現象なんだよね。
 
べつとうやけふもあしたもろくろ挽く
 
* べつとう・・・東京湾、東海道にかけて吹く
冬の強い季節風のこと。
 
 
 
★ 早くあったまりたい(笑)
 
足裏で湯婆(とうば)の面(つら)を撫でにけり
 
* 湯婆・・・湯たんぽのこと。
 
 
 
★ 蜂も寒かろ、寂しかろ。
 
人肌にまとわりつくや冬の蜂

晩秋の詩(2014年)

イメージ 1
残念ながら昨夜は月見ができず。これは十三夜(後の月)です。
 
 
寒露から立冬の前日まで     *太字はの季語
                Face Book 「一日一句」から)
 
 
 
 
★ まっ、居心地悪くはないな。
工房にて(笑)
 
泥中も終の棲家鯊(はぜ)の秋
 
 
 
★ 一日中繰り返していた。
完璧を求めて?・・・
 
草原にCM撮るや秋の声
 
 
 
★ 江戸っ子の血が流れていても、
根は忸怩たるもの(笑)
 
捨てられぬ古上布(じょうふ)木犀匂ひけり
 
* 上布・・・細い麻糸で織り上げた着物のこと。
 
 
 
★ 孫たちの運動会の様子がメールで送られてきた。
爺バカ、恐るべし(笑)
 
孫ばかりズームに欲しき運動会
 
 
 
★ 漂う煙の彼方に・・・
 
稲屑火(いなしび)や連山すでに青味たる
 
* 稲屑火・・・稲刈りした後の稲屑を燃やす。
 
 
 
★ 昨夜も秋の虫に誘われて一杯。
今回もカプセルホテル泊まり(笑)
 
酔眼に愁思くゆらす八重洲かな
 
 
 
★ 思わずね。
 
鶺鴒(せきれい)のタクト振る尾や独りごつ
 
 
 
★ 思わぬご褒美?
 
蔓たぐり忘れかぼちやの出でにけり
 
* 蔓たぐり・・・収穫を終えた瓜や豆類の枯蔓を取り除くこと
 
 
 
★ 先日、巣鴨・駒込を訪れたときのこと・・・
 
紅差すや地蔵通りの秋祭
 
 
 
★ 何に感謝してるのだろう・・・
 
田ごとにや深々辞儀の捨て案山子
 
 
 
★ 幼稚園児ぐらいの子供もたちが牧草の道をよぎってゆく。
 
花野道小(ち)さき帽子のしやがみをり
 
 
 
★ えっと、純白でありたい(笑)
 
衣被(きぬかつぎ)つるりと出でし素の顔
 
 
 
★ 学校の帰り道によく店開きしていた。
おじさんのオリジナルなのか、口上が浪曲師のようだった。
 
虫売りの浪花節まね呻るなり
 
 
 
★ 年には勝てない。
 
老眼に燈火親しむ程やなし
 
 
 
★ 昨夜から、七五三の祝いで次男坊家族が来訪。
相変わらず、爺さんでれでれ(笑)
雨は森羅万象の表情を濃くするなぁ。
 
竹林に人と見えたり秋時雨
 
 
 
★ 涼しさのせいか、身体のエンジンかからねぇ(笑)
 
黙然と座りしままや秋の蝿
 
 
 
★ 自家製の干し柿を頂いたことから
付き合いが始まった。
毎年今頃、一回だけ我が家を訪問する。
そして、スズメバチの焼酎漬けを下さる。
 
柿紅葉染めて訪(おとな)ふ人のあり
 
 
 
★ 石ころの中に、小さな秋みーつけた。
 
踏み切りの石しらじらと秋澄めり
 
 
 
★ 覗きこめない深さ・・・
 
淵のまた奥に淵あり龍潜む
 
* 龍淵に潜む・・・秋の沈潜した気配を現す。
想像上の季語。
 
 
 
★ 一瞬、田は緑に染まり、
たちまち冬枯れの季節が来る。
 
穭田(ひつじだ)は悲しからずや死出の青
 
* ひつじ田・・・稲刈りのすんだあとの切り株に、
また新しい茎が一面に生じた田
 
 
 
★ あの遥かさは何だろう?
 
幾山河(さんが)越えて伝ふる添水(そうず)かな
 
* 添水・・・竹筒に水を引き入れ、たまった水の重みで、
傾いだ竹が石などを打ち音を立てるようにした装置。
秋の季語。
 
 
 
★ 夜の音には、色彩がある?
 
がちやがちやの途絶へて深き闇一つ
 
* がちやがちや・・・くつわ虫のこと。
 
 
 
★ 男ですもの(笑)
 
濁り酒飲みたき夜のあるものよ
 
 
 
★ 響きあう智慧。
 
樹の下(もと)に聖人おはし烏瓜
 
* 御座す(おはす)・・・いらっしゃる。
おいでになる。
 
 
 
★ 秋がこぼれる?・・・
 
物干のシャツはためきて秋惜しむ
 
 
 
★ 気付かぬ出合い。
 
そぞろにや踏みしだかれし草紅葉
 
 
 
★ FBに参加し、
「一日一句」を始めてから
今日で1000句目となる。
ジュンコさんをはじめ皆さんの「いいね」に
励まされてどうにか続けられた。多謝。
 
橋の上(え)の行き交ふ人や秋の暮
 
 
 
★ 夜なべ仕事の役者は揃った。
トム&ジー(笑)
 
猫まろみ犬の伸びする夜なべかな
 
 
 
★ 夜中、車を奔らせていると、
闇の中に灯りが・・・
 
露けしや終電過ぎたる無人駅
 
 
 
★ 思わぬ風景。
 
クレーンの高きにありて秋暮るる
 
* 秋暮るる・・・秋も終わり近い頃をいう。秋の夕暮ではない。
 
 


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事