窯ぐれ日記

こともなき世を面白く・・・

日本ミツバチ日記

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日本ミツバチ日記

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設置したY氏の巣箱
 
 
日本ミツバチを飼う・・・いやいや、この言葉は適切じゃない、
一緒に暮らす計画を立てている。
まず一年目は、知人のY氏手作りの箱を設置していただいて、
4、5月にうまく分蜂した集団がここを住処としてくれれば、
一年間彼らとのやり取りを研修することになる。
もちろん、入らなければ来年、さらにまた再来年・・・
もともとが気の長い話なのだ。
 
Y氏は、昭和30年、40年代、
日本の高度成長を根底で支えた製鉄会社のエンジニアだった。
いわば、生え抜きの企業戦士である。
そんな彼が退職するとき、「もう効率や合理性を求めない、
まったく反対のことをやってみたい」と思ったそうだ。
効率や、合理性の大切さを骨の髄まで知っている人の言葉だけに重たい。
それからの彼は、畑を耕し、地ビールや焼酎を造り、ミツバチと暮す、
なんとも豊かでスローライフな生活ぶりである。
 
そんな彼から、日本ミツバチのことを聞いた。
まず一つは、日本ミツバチは、西洋ミツバチと違って、
飼いならすことができない。
だから、いくら箱を作って待っていても、
そこが彼らにとって住みやすくなければ、巣作りすることはない。
二つに、巣を作ったとしても、何らかの障害があると、
すぐにそこから逃げ出してしまう。
まったく、家畜やペットとは大違いだ。
 
おそらく、野生と共生するとはそういうことなのだ。
こちらの思うように行かなくとも、
彼らの過ごしやすいだろうと思える環境を作って待つばかりだ。
周辺の里山がどんどん荒らされ(特に空中散布する農薬がひどいらしい)
彼らの住環境が狭められている現状では、
こんなささやかな試みも意味があるのかもしれない。
 
もちろん、彼らから受け取るものは大きい。
あっさりして上品な甘味の蜂蜜はもちろんのこと、
彼らの生活するスタイルそのものに学ぶことはあるだろう。
昨年の3.11を経て、僕が一番恐怖したのは、
自分が余りにも自然の実相に無知であったことだ。
それと比べ、被災された東北の方々の諦念にも似た冷静さ。
それは、きっと自然の懐で生きている証なのだろう。
僕も遅まきながら、日本ミツバチと暮すことで、自然の優しさ、豊かさ、
そして怖さを体験したいと思っている。
 
おーい、ミツバチ君、僕と一緒に暮さないか?
 

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