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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000151-jij-int
ICBMを発射試験=米ミサイル防衛網の「突破可能」−ロシア 8月28日21時1分配信 時事通信 【モスクワ28日時事】ロシア軍は28日、米ミサイル防衛(MD)を突破する能力を備えたとされる大陸間弾道弾(ICBM)「トーポリ」の発射試験に成功したことを明らかにした。インタファクス通信が伝えた。 戦略ミサイル部隊当局者によると、トーポリはロシア北西部プレスツクの宇宙基地から発射され、カムチャツカ半島に設置された標的に命中した。ミサイルの飛行性能の確認とMD突破能力の仕上げが狙いという。 同当局者は「MDへの対抗手段は、ミサイルの探知や軌道予測を困難にし、MDを突破する特別の能力を装備することだ」と述べた。 通常、核ミサイルは発射されると垂直に上昇します。 少しでも燃料を節約し、重い物を運ぼうとすれば地球の大気圏を早期に離脱する事が有利だからです。 その時に風などの影響を受けて打ち上げコースが多少ずれたとしても、それらの変動は搭載しているジャイロによって検知されあとでまとめて修整されます。 大気圏外に出た核ミサイルは重力ターンを行い、ここで初めて目標に向います。 この時に打ち上げ時にずれた分も修整します。 これから先はタダ単なる放物線を描き目標に落下します。 謂わば大砲を宇宙へ打ち上げてそこから砲撃するような感じです。 重力ターン後にMD(ミサイルディフェンス)側はレーダーで観測して軌道を計算します。 そして未来位置に向けてイージス艦からSM−3という迎撃ミサイルを発射します。 SM−3は高度90kmで体当たり弾頭であるキルビークルを切り離しますが、それまではレーダーで誘導されます。 目標の弾頭に変則的な動きをされると、追従出来なくなります。 レーダーで軌道を割り出して追従していますから、その軌道計算そのものが不可能になってしまうからです。 ロシアの新型核ミサイル『トーポリM』は発射されると大気圏を出たり入ったりして最終段階には急激に軌道を変えるというMD破りの決定版です。 MD側に軌道計算をさせません。 トーポリMのような手の込んだミサイルでなくてもMDは突破可能であります。 例えば、ロシアの持っているSS−18のような重ICBMと呼ばれている物は核弾頭を10個くらいは搭載できます。 という事は推力に余裕がある事を示しています。 余裕のある推力に物を言わせて高度90km以下の低い弾道を飛ばせた場合飛翔距離は短くなり、重い物は載せられなくなりますが速度は早くなります。 高度90kmで弾頭を切り離すまではまるで木偶の坊のSM−3は何も出来ない事になります。 高度90km以上でも、対応に要する時間が短くなりますからSM−3は突破されてしまう確率が高くなります。 これを究極までに推し進めた物がロシア自慢の超音速巡航ミサイルです。 バックファイアーという爆撃機に搭載されて都市攻撃から艦隊のような移動目標まで攻撃可能なようです。 MDは巡航ミサイルには全く無力です。 巡航ミサイルはイージス艦でなくても衛星とのデータリンク機能さえあれば商船からでも発射可能なので、支那が日本に対して奇襲攻撃をかけることも出来ます。 それらに対してMDは全く無力です。 SS−18のような推力に余裕のあるミサイルを逆に高い弾道で発射する事も出来ます。 高い弾道を通るという事はSM−3と出会う時には速度が速くなっているので、打ち洩らす可能性が大きくなります。 前回の記事で、ロケットはどこの国が作っても一割弱の不良品が混ざると書きました。 SM−3も例外ではありません。 ロケットは飛んだがキルビークルが不良品という事も考えられます。 ですから1発も打ち洩らしてはならない核ミサイルの迎撃に対しては2発目、3発目と連続して打ち上げなければなりません。 打ち洩らしたら都市が灰になり、数十万人が即死するのですから当然です。 となれば、SM−3は早期に撃ち尽くしてしまうだろう事は容易に想像できる事です。 核ミサイル側には少ない費用で効果的にMD側を妨害できる手段もあります。 それがデコイ=囮弾頭を使う事です。 デコイはアルミ箔で出来た風船のような物です。 大気圏外では空気も重力もないので、鳥の羽毛も核弾頭も同じ動きをします。 アルミ箔の風船と核弾頭はレーダーで見ると識別できません。 それらに対していちいちSM−3を2発・3発と打ち上げなければなりません。 支那は1発の核ミサイルから複数の弾頭を放出できるMIRV(Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle=多弾頭個別目標誘導再突入体)開発に必死です。 1個の核ミサイルから何発弾頭が分離されるかなんて撃たれてみなければ解りません。 分離してから迎撃ミサイルを打ち上げたら間に合わない、そういう場合も考えられるでしょう。 もっと簡単な方法は海上自衛隊のイージス艦のVLSの数を数える事です。 本に載ってますからいちいち見に行く必要も無いでしょう。 それらの数よりも多いミサイルを準備すれば良い訳です。 これは何を意味するのでしょうか? MDは石破茂オタ大臣が言うように『拒否的抑止』などは成立せず、逆に核軍拡競争を誘発する事を示しています。 石破は撃っても無駄だと思わせれば抑止が成立するなどと寝言をほざきました、これが『拒否的抑止』と言うのだそうです。 イージス艦を作る費用と時間よりも核ミサイルを作る費用と時間の方が少なく済む事は子供でも解るでしょうね。 政府はSM−3とPAC−3の二段構えの体勢を整えようとしています。 しかしPAC−3は射程距離が20kmと短く、何より中距離弾道ミサイル以上の落下速度のミサイルに対する迎撃実験は一回もされていません。 東京さえ守れれば地方都市はどうなっても良いとは言えず、その東京の守りすら覚束ないかもしれません。 このようにMD破りの手段は数限りなく講じる事ができます。 MDはそれらに対していちいち対応せねばならず、開発費と時間が掛かります。 それでも100%迎撃可能という事はありえません。 どう考えても割のよい方法だとは思えません。 日本が核武装し、相互確証破壊の体勢に持ち込む(即ち核抑止が成立する)事になれば100%が達成されます。 撃たれなければ100%ですから当然ですね。 撃ち落す事よりも、まず撃たれない事が先決なのです。
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