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"都市も郊外も 周辺を住まいの延長に"

●地域特性から生まれる 住まいの違い

交通や道路網の整備発展に伴い 郊外には急激に数多くの住まいが建てられるようになりました


なかでも 広大な宅地開発は 周辺の自然との共存を大切にし
また 今後の地域の発展を視野に入れた 理想的な住居環境を目指して進められてきました


そんなニュータウン開発が一段落した現在 果たして都市型の住宅と郊外型の住宅は
各々のあるべき姿を 見せているのでしょうか


外観を見た印象では 比較するのが難しいくらい似通っていますが
地域特性から考えてみると 本来あるべき両者の違いを浮き彫りにする事ができそうです


私は東京都心に生まれ 今日までずっとほぼ同じ地域で生活してきました
近くには宮家の跡地だった公園があり その池は 子供の頃から慣れ親しんだものでした


その後 園内に図書館ができてからは そこが勉強部屋のようになりました
周辺の大きな屋敷は 時代とともにマンションや細分化され 宅地に姿を変え
現在は大多数が 小さな住居空間で生活をしています


そうした人たちは 日常 公園や周辺の商業施設といったパブリックな場を 住まいの延長空間として
活用しています


また 美術館や映画館が集中し 先端の文化にも触れられることはもとより
国際化を肌で感じられるのも都心部ならではです


都市の住居で生活する人たちは 住まいの狭さをこうした外部要素によって 補っているといえます


これに対し 郊外のなかでも大規模な開発によって計画された住居地域は
インフラとしての 道路の整備やそれに伴う街路樹など 街並としての統一感があるのが利点です


また 計画された区分による快適な居住環境は都心部には望めないものです
家づくりには まずその地域特性をしっかりと認識してから 取り組むことが必要でしょう


●都市型住宅ー都市が住まいの延長

都市の住まいでは 一般的に敷地が狭小であるという前提がある以上 各々の部屋のバランスが
重要になります


私は 個室を優先的に確保し パブリックスペースは機能を満たす広さがあればいいと考えます
たとえば お客様のおもてなしに近所のレストラン 家族のだんらんにカフェを使ったり


家で音楽を楽しむ感覚で ミニシアターに足を運ぶといった 都市ならではの空間 機能が身近にある
住まいに 広いLDKは必要ありません


●郊外型住宅ー住まいのなかにさまざまな機能を取り込む

郊外型でも世帯主が代わり 敷地が分割され 狭くなっているケースもあるようですが
都市型に比べれば やはり余裕があるようです


そこで できるだけ開放的な設計にし 日差しや風 緑を取り入れるとよいでしょう
リビングの延長に広いウッドデッキを設けたり 浴室に夕涼みのできるバスコートを隣接したりと


リゾート感覚あふれる空間づくりを 考えたいものです
つまり "家にいながら" 楽しめること


ペットを飼う 趣味を中心とした部屋や 遮音性が高いオーディオルームを設けることなども
敷地のゆとりがあってこそ 実現します


外観についても 地域性を積極的に反映すべきです 都市型住宅ではプライバシーの保護のため
大きな開口部は設けられませんが 郊外型住宅では 自然との一体感を楽しむ窓やテラスが
そのまま外観の個性につながるものです

イメージ 1

(プラスアルファの部屋づくりが可能な郊外型住宅の例)



                               創建築アトリエ [今井 均]


住まいと暮らしの百科 マイホームプラン
「建築家3人は語る」  2001.01掲載
(金財マイホームプラン社 発行)

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