全体表示

[ リスト ]

[夫婦の寝室を考える]

"主寝室模様替えのススメ"

「今ちょっと散らかしているので・・・」


住宅の打合せをする際 設計者として施主がどんな暮らしぶりなのか
知っておく必要があるわけですが


冒頭のような台詞で 見ることができない部屋がいくつかあります
そのひとつが寝室です


寝室はもっともプライバシーが高いことは
洋の東西を問わず 共通していることかもしれませんが


日本ではとくに 寝室に他人を入れることは考えられないことです


そういえば 映像の分野においても アメリカのドラマなどによくベッドルームが登場しますが
日本ではあまり記憶に残るような寝室のシーンは見かけません


60年代のアメリカ映画 「逢うときはいつも他人」 では
ホームパーティーのシーンがあり 三々五々 近隣の夫婦がパーティー会場に訪れます


結構な人数ですが そこはアメリカのお話
一般の家でもスペースはかなりあって 十分パーティーが楽しめます


2階にある寝室が その時 ホテルのクローク替わりになって ベッドの上は客のコート類が
ズラリと並んでいる といった状況です


当然 寝室のすべてが客の目に入ります
夫婦別々のドレッサーや隣接した専用のバスルームまで・・・


日本の住宅も20〜30年前くらいからでしょうか ベッドが寝室に持ち込まれることが
一般的になりました


当然 その頃には椅子式の生活が当たり前となり 畳の茶の間はフローリングやカーペットの
リビングとなっていました


現代では 住宅の外観のスタイルまでも
アメリカの住宅 そのままかと思われるものも建っています


しかし 姿は限りなくアメリカ的(?)に近づいていても 日本人の多くの人たちにとって
はたして自分のライフスタイルに合ったものとなっているのでしょうか


このように寝室を考えてみるとどうも さまざまな意味での寝室の使われ方を
空間づくりとともにもう一度 考えてみる必要がありそうです


子供室は子供が成人に近づくにつれ 部屋の模様替えが行われるのに
寝室はそういったことを聞きません


夫婦も20年も経てば "アバタもえくぼ" といったことはなくなり
できれば一人でゆっくり休みたい と思っているのはお互い様ではないでしょうか

イメージ 1


私の知人の奥さまは大変な美人ですが
ご主人は「年齢とともに寝顔が最近美しくなくなったんだ!」と笑っていました


家は家族の成長や変化とともに増改築をしますが
夫婦が年月とともにそのさまざまな関係に変化を感じた時期に


寝室も思い切って模様替えすることをすすめます
「朝 目覚めたらこれまでと違っている何かが・・・」ーーー。


マンネリ化した寝室を できればスペースを拡大して2つのベッドに距離をとり
かつ 互いのベッドの方向さえも 変えて個人としての空間をつくると


本来のやすらぎと同時に互いの存在を客観的に感じ取ることができ
夫婦間に鮮明なイメージが生まれてくると思うのですが


もちろん片方のベッドはセミダブル以上にしておくことが肝要です


ところでわが家のベッドルームといえば
狭いマンション暮らしのためベッドを入れただけでいっぱいのスペース


リビングに隣接し 間仕切りは高さ180cmの家具と扉だけです
その上は オープンで天井面が両方のスペースにつながっています


リビングは 11時過ぎると誰もいなくなり 寝室の前室となります


このためプライバシーも高く ちょっとビールでもというときにも
スイートルームの気分でと思っていたのですが 最近では


「早く寝てちょうだいね!」と
いつも妻に家具越しに小言を言われる始末


ああ また模様替えを考えたくなってきました


                               創建築アトリエ [今井 均]


住まいと暮らしの百科 マイホームプラン
「建築家3人は語る」  1999.11掲載
(金財マイホームプラン社 発行)

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事