やっぱり単なる日記

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久しぶりに北杜夫の本を読んだ。
去年発売の『マンボウ家の思い出旅行』だ。
 
歳をとってからの北杜夫のエッセイは昔の思い出話ばかりなので、その思い出の部分は
知っていることばかりということは分かっていたが、この本にはちょっと驚いた。
 
現在の話も何回も繰り返されるのである。
ハワイに行ったのは妻がいないと食事を作ってくれる人がいないから。
軽井沢にいったのは妻がいないと食事を作ってくれる人がいないから。
これが3回位出てきただろうか。
 
軽井沢は年々暑くなっている。昔は夜はセーターを着たくらいなのに。
高校野球を見た。高校の校歌は陳腐なものばかりだ。
これは2回位出てきた。
 
というように現在の話でも繰り返しなのだ。
同じ本の中でこんなに同じ文章が繰り返されるというのはびっくりだ。
これは同じ年のことを繰り返し書いているのか、それとも毎年同じことをしているということなのだろうか?
 
まとめて一遍に読んでいるわけではなので、同じ文章が出てくると
間違って、読んだところをもう一回読んでしまっているのか?と勘違いしてしまうくらいである。
 
どこかの雑誌に連載していたものをまとめたもののようなのだが、同じ話を何回も連載していたのだろうか?
あと、文字数を合わせるためなのか、最後の方に2・3行唐突に別の話が入っているものもある。
 
なんだか昔の北杜夫のエッセイの面白さもなくなっている感じがしてファンとしてはちょっと寂しい。
ファンとは言っても『消え去りゆく物語』以降はほとんど読んでいない。それまでの作品は100%近く
読んでいるのだが。
 
『マンボウ老人の繰り言』という題の方がしっくりくるような本であった。
ただまだ元気(でもないか)に文章を書いているというだけでもちょっと嬉しかった。
そして、なんだか松本に行きたくなった。

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