9月から始まる秋サケ漁 4歳魚ほぼ皆無に近い状況 免れないでしょう。 被災地三陸は、秋サケでこれまで潤ってきました。 震災前の岩手県内の大型定置網135カ統(漁場)ありました。中型(二共同)や磯建て定置網を入れれば、この1.5倍ぐらいになると思います。 図のように、1996年をピークに、約7万トン。250億円(浜値ベース)の水揚げがあったのです。 以降、地球温暖化の為と思われますが、減少の一途を辿っています。 そして3.11の津波以降、大きな問題が浮き彫りなってきています。 岩手全部で、ついに1万トンを割り込みました。金額もたった50億円を割り込みました。
県内135カ統の定置網は大型を中心に復旧が進み稼働数は11年最盛期の79カ統( 58%)が105カ統(77%)に増加。しかし、全県漁獲量は11年度同期(7601トン)とほぼ同数で、震災前10年間の最終実績の平均(2万5409トン)の29%にとどまっています。
予想はしていましたが、震災から漁師は懸命に頑張って定置網が復旧したのに、サケは帰って来ませんでした。 そして、12年、13年も定置網は大型を中心に復旧が進みほぼ、震災前の水準まで復活しています。 しかし、肝心のサケは、やはり冴えない状況です。 3.11の津波で被災したのは、沿岸地域です。だから、水産業に携わっている人が多くいます。
主要魚種である鮭。これは、三陸復興において、かなり深刻な問題なんです。 なかなか、漁業の事は分からないとおもいますので、再度知って頂きたく、書いて見ます。 鮭の習性についてですが(説明)--- 鮭は、川で産卵します。 そして、自分の生まれた川匂いを覚えていて、海に戻り、北のオホーツク海からベーリング海へ進み、ベーリング海やアラスカ湾でエサを食べながら回遊し、約4年間かけて、約16000キロメートルを移動して、再び、自分の生まれた河川に帰って来て、産卵します。 とても、愛郷心のある魚であるのですね。 そのため、鮭のお陰で、三陸沿岸の水産業は成り立っていました。
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上の図のように、1996年をピークに、約7万トン。250億円(浜値ベース)の水揚げがあったのです。
以降、地球温暖化の為と思われますが、減少の一途を辿っています。 そして、このシーズンは岩手全部で、ついに1万トンを割り込みました。金額もたった50億円を割り込みました。 このように、岩手の被災地沿岸の場合、北海道に継ぐサケの生産拠点で、サケに依存しています。これまで、ずっと本州でトップでした。
4年目の今季秋サケ漁は皆無に近い状況になるでしょう。
津波で海に近い施設の「サケの孵化場」(鮭の卵を採取して、稚魚まで育て、海にその川から海に放流します)が岩手、宮城でほぼ全滅しています。 稚魚放流は、4月上旬です。つまり、3.11の2011年は放流寸前に津波で流失。放流出来なかった訳です。
震災の年は、岩手、宮城の河川から鮭の放流はしていません。
↓↓津波で崩壊した、サケ孵化場(岩手県田野畑村明戸 2011、4,3日撮影)
四角の縦長の孵化場のカラになった生育の池です。 すると、こういう問題が起きてきます。 これまで、ふ化場は回復はしていますが、すぐには回帰しません。
ほぼ4年後にしか回帰しません。すると、今年まで本格的な放流はしていませんから・・。 合計で7年間サケが全く来ない期間が生じます。
7年間も鮭が捕れないのでは、漁師も漁協も水産加工会社も冷凍庫業、運輸など関連した産業は、持たないのです。
「鮭孵化場の復旧工事」は大きく地盤が沈下した地域では、まだ着手出来ずいるところもあります。すると、その復旧が遅れた分。鮭の回帰は遅れる事になります。
↓↓今現在、僕の近くの明戸河川では、ふ化場が完成して稼働していますが、これは岩手で一番目に復旧したサケますふ化場です。さて、その4年目の今年からその正念場が始まります。 今度は、定置網自体を維持していけるか・・? 既にこの状況を見越して辞めてる大型定置網漁場もあるほどです。
すると、漁師に失業が出てくるのは必定です。 下の岩手日報の記事よれば
岩手県水産技術センターがまとめた秋サケの回帰予報は、本年度の回帰数量について230万〜607万匹(7千〜2万トン)と見込んでいます。 、今季秋サケは230万匹(7千トン)も漁獲されないと漁師は読んでいます。
これまで。漁獲していたのは全て「2011年3月11日の震災前に放流したサケ」を漁獲していわけです。 サケの放流は、4月〜5月にかけて放流します。つまり、震災の年以降は放流数は激減しています。サケますふ化場も完全復旧していませんし、河川そのものが、地盤沈下や泥などで激変しています。 震災前から減少していたサケの回帰 それに、震災前からサケが3〜5年かかって育つ、オホーツク海、ベーリング海の環境が激変しています。 例えば、アムール川はオホーツク海のアムール・リマンに注ぐ河川ですが、オホーツク海の流氷は、アムール川からの流水により塩分濃度が薄くなったことによって凝固点が高くなった海水が氷結して形成されのです。
しかし、年々温暖化の影響でこの環境は大きく変化しています。つまり、プランクトンを発生させるメカニズムが狂って来て、プランクトンが激減しています。 という事はサケなどの魚などの餌が減っていることを意味します。
だから、サケの魚体も年々小さくなってるし、ベーリング海までたどりついたサケも死滅してるのでしょう。
だから、漁獲量(回帰率)がこの10年ほど前から減少しています。 この間、どうやって持ちこたえるのか・・・?
岩手県は「資源維持のための種卵確保も困難になる」と危機感を募らせていますが・・。
自前での河川だけでは無理でしょう。 対策として考えられるのは、北海道から「孵化した卵」を、行政が中心とな
り、買い受ける方法しかないように想います。しかし、北海道の鮭の漁獲量
も減少してるので、難しいと思われますが。 更に、サケが4年間育つオホーツク海など北の海の温暖化で、回帰率は震災前から悪化していました。20年前は、回帰率5%だったのが、最近では1%と程度まで落ちています。そのくらい、温暖化による、海の変化はあります。
7年は長すぎますし、かなり難しい問題です。 被災地は、水産業が地域経済を引っ張って来た経緯があります。
この鮭の問題。とても、深刻な問題なのです・・。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【秋サケ回帰、半減以下か 県水産技術センター予報】 岩手日報 2014年8月12日 岩手県水産技術センターがまとめた秋サケの回帰予報は、本年度の回帰数量について230万〜607万匹(7千〜2万トン)と見込んでいる。東日本大震災の影響を考慮すると実際の数量は下限値に近づく見通しで、前年度の1万5800トンに比べ、半減する可能性も大きいという。 岩手県は「資源維持のための種卵確保も困難になる」と危機感を募らせている。 13年度も、3歳魚として震災年に育ったサケ約26万匹が回帰すると予測していたが、実際はその半数以下の10万匹しか戻らなかった。 岩手県は本年度の4歳魚も大幅減を懸念。回帰時期は11月下旬が中心とみられるが、時期が早まったり、回帰数がピーク後に急減する可能性もあるという。 同県水産振興課の五日市周三総括課長は「少なくとも将来の水産資源は確実に確保し、漁業運営の安定につなげなければならない」と語る。 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140812_10
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