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 投票日とはいえ、すでに800万もの「期日前投票」があるから、結果待ちだけの有権者も多いようだ。各メディアは、投票行動に影響を与えるとして、予測の掲載を控えているが、小泉自民党サイドは、思惑どおりの展開に、手ごたえを感じているだろう。「郵政民営化への国民投票」「改革yesかnoか?」という、シングル・イシュー戦に持ち込み、これを民主党が覆せなかったからだ。

 その中身はともかく、「郵政改革ができないで、他の改革ができるのか?」という問いかけは、シンプルで強力だ。選挙戦術としては、分かりやすい主張の方が効果的だ。対する民主党は、改革そのものには賛成だが、「自民党提出の法案には問題がある」という分かりにくさが難点だ。これでは、自民党造反派の、「自民党への忠誠心はあるが、小泉手法には異議あり」との立場と同列視される。小泉首相は、「自民党法案に反対したやつは出て行け」と分かりやすさを徹底した。

 民主党は、「政権交代」を叫んではみたが、相変わらずの岡田党首の「鮮度なき青臭さ」で空回りした。もともと、前任の「管・鳩山」あるいは「小沢」ほどの知名度もなく、親近感をもたれにくい人柄だが、分かりにくさが加われば、支持を集めることも容易ではない。結局、見せ場も、何のモーメンタムも、もたらすことができなかった。前回総選挙において、若手候補がフレッシュさだけを武器に古参の自民党候補者を圧倒した選挙区が多かっただけに、今回は苦戦が予想される。明暗がはっきりする小選挙区では惨敗もある。

 自民党が改革を叫び、候補者の若返りを図ってしまえば、民主党の存在感が急速に失せたということか。選挙後は、民主党がぶっ壊れる番かもしれない。それにしても、小泉自民党が勝っても、政権はあと一年と本人が明言しているから、明確な政権選択にもなっていない。新政権が組閣すると同時に、一年後のポスト小泉をめぐった党内抗争が始まる。もちろん小泉首相本人が最大のキングメーカーに違いないが。


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