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 総選挙の公示が終わり、いよいよ選挙戦が本格化ということだが、結局、郵政民営化以外に際立った争点が出てこない。争点が広がることを意図的に避けた、小泉自民党の思惑通りだ。「靖国問題」を争点にしたくなかったのは小泉首相自身であって、人のよい(これは政治家としてマイナス評価)岡田民主党が自民党に付き合っている。敵の弱いところをついて、攻勢に出なければ挑戦者に勝ち目はない。

 今年の春から初夏にかけて大騒ぎした、中国、韓国との関係悪化、北朝鮮核問題、国連安保常任理事国入り問題、イラク駐留問題など、小泉外交の無策ぶりを追及し、違いを際立たせることもできるはずだが、岡田党首の勝負勘はどこにあるのか。教科書どおりのこと、指示されたことだけはそつなくこなす、まじめな秀才タイプは、危機に、すなわちケンカに弱い。小泉首相のむこうを張って、「政権交代できなければ、党首を辞める」と宣言したのも、効果はどんなものか。選挙戦での劣勢がはっきりしだせば、党内での求心力が一気に失われることにもなる。

 それにしても、自民、民主党の政策的スタンスの違いはかつての自民党の派閥間のようなレベルでしかない。こうなれば、有権者はそのリーダーの力量あるいはキャラを基準に選ぶしかない。堅物岡田党首の最大の欠陥は人間味、ヒューマンな側面の出し入れができないことだ。感情が入らないから、大衆にアピールできない。現代の政治家としては重要な要件を欠いている。もはや、本人には期待できないから、嫁や家族も動員して感情に訴える選挙をするしかないのだが・・・・

 

 時節柄ということもあるんだろうけど、政治カテゴリーにはまったく登録されない。タイムリーな情報交換も不可能。コメントもうまくいかない。つかえないね。なんとかならんのかい?

10年ぶりに、上海を訪問。当時はほとんどなかった高速道路網の拡充が著しい。上海には環状道路が2重、北京では5重にもなっているという。杭州など周辺都市へ通じる道路や風景、空間的な広がりを見て、これはもうアメリカだなと思ってしまった。それにしても、高速道路建設のピッチがすざましい。「五縦七横」(南北5本、東西7本の幹線道路建設)政策などの推進により、年間3000kmを超える建設ペースで、すでに総延長は3万kmに達しているという。

 日本の高速道路が長年にわたって、莫大な資金を投入しながらも、なお貧弱な現状と比べれば、10年でこれほどのことができるのかと驚かされる。日本はすべての事業において、「用地取得」に金と時間をかけすぎた。昨年度の高速道路の完成距離は、たったの52km。これまでに、道路公団が33兆円を投入、(現在も20兆円の借金)して建設した総延長は7350kmでしかない。昨今は公益事業の負債の額ばかりが論じられているが、事業の成果そのものを厳しく見る必要がある。

 よく、無駄な道路や橋ばかり作ってという批判がなされるが、一方で、日本経済に一番活力があり、借金ができる体力があるときに、必要な道路建設ができなかったことが悔やまれる。必要な道路建設とは、1)幹線道路は、全面、最低片側3車線に。2)少なくとも、100kmごとに幹線道路を結ぶ連絡路線を設置。3)大都市圏には、2重、3重の環状高速道路(片側3〜4車線)を建設。4)有料であっても、利用者にとって「合理的な料金」で提供する・・・ことであったはずだ。

 残念ながら、日本の道路政策は、財政的にも、事業そのものの成果についても完全に破綻しているといわざるを得ない。カネよりも長年の無策が悔やまれる。政官業の癒着が、それぞれの目先の、あるいは定年後の小市民的利益を追求してきた結果がこのざまだ。おそらく、誰一人、大した罪の意識は持っていないだろう。しかし、国民経済に与えた不利益は計り知れない。まあ、おなじみのいつものパターンだな。

 ホリエモンが立候補を決めたようだ。広島6区から無所属で出るという。無所属候補が自民党本部で記者会見とは、矛盾だらけ、ぎりぎりの計算をした上での妥協の産物か。無所属では比例の救済もなく、本気で議員になる気ではなさそうだな。広島6区は県東部の尾道、三原から中国山地の山間まで広い選挙区。停滞色の強い地域で、ホリエモン向きの選挙区とはいえない。無所属だから、自民党にとってもどこまでプラス要因になるか不明だ。
 
 それにしても、上場企業の代表取締役のままで国政選挙に出馬するとはね。ライブドアでは、選挙関連の報道自粛を決めたようだが、当選して国家公務員となれば、利益追求を目標とする私企業のトップの地位とのバッティングが拡大する。実際問題として両立するのは難しそうだ。それを見極めた上での、「郵政民営化選挙」をメディアにアピールするためだけの出馬か。無所属になったことで、自民党の思惑通りにはいかず、効果も小さそうだ。小泉自民党にとっても、堀江・ライブドアにとっても、あんまり賢明な判断と言えなそうだ。

 相次ぐ著名人候補擁立による自民党の攻勢が続いている。民主党は完全に立ち遅れ状態。内乱を力で制圧、勝利した小泉自民党は士気が高く、対民主党戦線でも序盤、一方的に猛攻を仕掛けている。最近の日本人は判官びいきなどとは無縁で、勝ち馬(バンドワゴン)に乗るパターンが一般的だから、この速攻の効果は大きそうだ。なにしろ、選挙制度が変わる中、選挙期間がわずかに12日間にまで短縮されている。(あまりにも短すぎで、これは、これで大問題だ。国政選挙がこれほど短期間なのは世界に例がないのではないか)
 
 ともあれ、スタートダッシュに出遅れた野党サイドは自民優位の流れを変える、イベント、ハプニングがぜひとも必要だが、はたしてどうか。むしろ、民主党の参議院議員が綿貫・亀井新党に合流するというネガティブ要因まででている。
 
 民主党も大所帯になり、自民党以上の寄せ集めが実態。政策的にも何を主張しているのかわかららず、陳腐化が進んでいるようだ。一方、小泉首相は郵政民営化騒動を通じて「自民党をぶっ壊す」という「公約」だけは実現しそうな勢い。当否は別にしても、わかりやすさと、リーダーシップによって、小泉自民党の方が、新鮮さを演出している。これでは、野党は苦しい。

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