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 ともあれ6カ国協議が再開。北朝鮮の核放棄をめぐって、米朝のジャブの応酬が始まった。「まず核の全面放棄を」「半島における米軍の核の脅威解消と米朝関係正常化実現が先」と原則論が交換された。もちろん、双方とも相手がこれを呑むとは思っていない。あとは、落としどころだが、現実的に考えて、キムジョンイルが、本当に核を全面放棄するとは考えにくい。北朝鮮でなくとも、一度手にした高度に、軍事的、政治的に意味のある兵器を援助欲しさに自ら捨てる選択肢があるのか。難しいところだ。
 
 北朝鮮としては、段階的に譲歩、あるいはそのポーズをすることで、時間稼ぎをしつつ見返りを引き出したい。たとえアメリカが交渉を打ち切り、強硬策にでようとしても、韓・中との良好な関係をベースに、アメリカによる軍事作戦を阻止できればいいと考えているかもしれない。核抜きになったら、それこそ交渉カードがなくなってしまう。

 アメリカとしては食い逃げされないための担保が必要なわけだが、軍事作戦の可能性が薄れてしまっては、強制力が効かない。相変わらず、最大の利害関係国日本はカヤの外。それにしても、拉致問題では威勢がいい勢力も、より重大な核の脅威の問題には音なし。覚悟のない掛け声だけでは全く解決にはつながらないことだけは確かだ。この件では、5月の時点となんら変わっていない。

http://blogs.yahoo.co.jp/sohapotan/2486815.html
http://blogs.yahoo.co.jp/sohapotan/2534432.html

今朝の朝日新聞(実際にはアサヒコム)によれば、「事実上凍結されていた東京都世田谷区〜大田区間の約20キロについて、国土交通省が建設の検討を始める方針」という。どこまで本気か分からないが、日本でもっとも必要な道路であることは確かだ。なにしろ、外環道の都市計画決定は1966年。前回指摘した、成田空港と同様、決定されたことも実現できない、日本型民主政治手法の陥穽に落ちてしまった。
 道路公団については、談合問題がまた浮上しているが、これとは別に、建設が必要かどうかではなく、用地買収が容易で、建設が手がけやすいところばかり整備が進んでいるという問題がある。結果として、首都圏の外周道路など最も必要性の高いと思われる道路建設は遅々として進まず、今や日本の高速道路網は、料金だけが法外に高いだけで、利便性などでは世界的にも後進的なネットワークといわなければならない状態だ。どこへ行くにも、東京都心を横切らないと行けない不便・不合理さは何十年も前からほとんど改善していない。日本のドライバーはコストばかり負担させられ、リターンが極めて少ない現状に甘んじている。。
 莫大な負債を作ってまで建設した高速道路網の現状がこのありさま。40年前に決定された外環道の完成は、一体いつになるのか。というより、果たして実現できるのかはなはだ疑問だ。

 これほど、ゆがんだ「民主的」で、お粗末な結論はない。40年かけた用地買収交渉の末、得た決着が、わずか7戸の農地所有者の反対を回避するため、暫定滑走路の北側延伸だという。成田問題には、すったもんだの末に場所が選定されたいきさつ、左翼過激派が革命拠点として、激しい抵抗を示し、強硬と妥協を繰り返した歴史的経緯もある。しかし、40年たってもまともな滑走路が1本しかない空港が、経済大国日本の玄関空港という事実。北側延伸によって2500メートルとなる第2滑走路も誘導路の取り付けにも無理があり、極めて不自然、無様な姿を残すことになる。一体、何をやってきたのか。

 そもそも、あらゆる政策、プロジェクトには反対が存在する。これは、当たり前。一部の人間は強硬に物理的に反対する。これも想定の範囲だ。トラブルは当然生じるがこれを最小限にするのが、知恵でもあり、行政の能力でもある。しかし、最初からトラブルを恐れ、怯んで、これを迂回する策をとったのではお話にならない。当局は、正当に付与されている権限を適切に行使しなければ、義務を全うしたといえないのだ。

 民主政治の本質は、権力創造の形態とプロセスに存在する。民主的であることが非権力的であるとか、エンドレスな「話し合い」を続けることだというのは大変な無理解でしかない。民主政治は正しい権力の遂行を要求しているのである。住民も農民も反対する権利はもっている。一番効果的な方法で阻止運動を展開するのも合理的だ。一方、多数(公共)の利益のために農地を収用する権限を与えられた当局が、これを行使するのも、職務上の義務であり合理的な行為である。適切な手続きの下に粛々と行えばよいだけだ。冷酷なのも民主政治の一側面といえる。しかし、現実には、その場の状況対応に終始し、強硬姿勢を示したかと思えば、一転して謝罪するなど、迷走が続いた末の今回の臆病な結論だ。採点するなら、0点以外にはない。

 これは、成田だけの問題ではないが、必要な権限を使わない、使えない人間、言い換えれば悪人になりたくない人間は権力・権限を持つポストを求めるべきでない。権限と責任があいまいになるだけだ。権力・権限を使わないことが民主的などということはあり得ない。そもそも民主政治が、他の体制と比べて、ソフトで甘い政治体制だと考えたら大間違いだ。
 
 

イメージ 1

 6カ国協議が一年ぶりに再開。どう見ても、北朝鮮にようやくお戻りいただいたということだな。もちろん、この後の進展は全く予断を許さない。はっきりしていることは、北朝鮮問題は一義的に「核問題」であるということが、あらためて確認されたということだ。もともと、核問題で最大の利害関係国である日本がこれを直視せず、「拉致」に振り回され、結果的に北朝鮮に時間稼ぎを許しているようでは、全く国益に沿わない。
 しかし、この先も前途多難。過去にも懸念したとおり、核実験なき核保有を認めることにならなければいいが。これも繰りかえしになるが、自国の安全保障上の最大関心事すら、他国任せの日本が、国連安保理常任理事国入りを狙うのはパロディーでしかない。

 写真は横浜新港埠頭の海上保安庁施設で展示されている「領海侵犯し撃沈された不審船」

 自民党の有力者、鈴木宗男議員との関連で、「背任」「偽計業務妨害」容疑で逮捕された外交官、佐藤優著「国家の罠」を読んだ。この著者は、現在控訴中の身。検察とのやりとりが興味深い。もちろん、この種の著作で容疑者側の記述をそのまま鵜呑みすることはできないが、それにしても、外交官の逮捕容疑が小額の「背任」「偽計業務妨害」とはね。普通じゃない。これが国策捜査といわれても、ずいぶん無理がある。まあこの辺は、この本を読んでもらうのがいい。

 さて、対ロシア外交。著者はロシア問題のエキスパートで、外務省の中でも際立ったロシア通であることは、要人との接触度合いでも間違いがなさそうだ。橋本、小渕、森と続く内閣の対露戦略である北方領土の解決に向けた枠組みで合意し、平和条約の締結を急ぐ考えが示されている。その過程における、著者と鈴木宗男議員の奮闘・活躍ぶりは、多少割り引く必要があるだろうが。

 しかし、実際のところ、この本にもでてくる外務省による北方領土問題の解決シナリオは、ロシア側により柔軟性を期待する以外には、特に秘策があるわけもなく、実現は容易でない。両国とも領土ではナショナリズムが妥協を許さない。政治家も政治生命のリスクもあり原則論に終始する。アメリカも要所、要所でかかわってくるだろうから、複雑だ。

 一方、隣国の大国間に、戦争終結から60年たっても戦争状態の最終的終結となる平和条約が締結されていないのも異常。誰と誰が、いつ劇的、あるいは創造的な解決策を見出すのか。両国リーダーとも相当な政治力と決断が必要でタイミングも大事。もちろん、実現できれば、即、歴史的人物だが。

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