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日経新聞を読んで

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○この本のテーマは、「他者との交わりが生む創造力」である。

今日、都市は情報の加工と意思決定の場となった。
いまや、人が交わる都市が生みだしているのは、有形のものではなく、
無形のアイデアやデザインである。

そのことには大きな意味がある。

有形物を使えば減るが、無形のアイデアはそうではない。
むしろ使うほど多くのアイデアを生む。

かって、有形物は誰かが引いた設計図や管理された生産ラインからうまれるが、
無形のアイデアはそうではなく、むしろコミュニケーションな中から予期せぬ形で生み出される。

つまり、無形のアイデアは、所有や管理と云う考えにそぐわない性格であるのだ。

本書の鍵概念である<共>(コモン)とは、このような所有にも管理にもそぐわないコミュニケーション的な生産性を指している。

○そして、この本では、一貫して云っている
「人が他者と交わりに開ける」ことで、

開花させる創造力の楽観主義に根差している。

そしてそのことによって、
《知的創造が唯一の富の源泉》なって、

個人と世界の「あるべき姿」についての、

刺激的な思考実験を提供している。

その意味で、
その左翼的言辞と哲学的な修辞にも関わらず、
むしろビジネスの最前線でこそ読まれ手褒しいと思う。
(書評:立命館大学教授 山下範久)

◇どんきほ〜て:しましかけた新聞のなから、読み残したこの書評を偶然にみつけた。著者が書いた本で、ベストセラーとなった『<帝国>』、『マルチチュード』から一貫して、ひとが他者との交わりが創造力を生むという概念を主張しているようだが、面白い。主体(自分)と客体(世のなか)の関係性に深い興味を持っているので、是非、読んでみたいものだ!

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