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本の紹介・書評

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百億の昼と千億の夜

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この超くそ忙しい時に何を書いているのか、と言う気もしないでもないが、まあ余暇は常に必要である。緊張が続きすぎると糸は切れてしまいます。

で、集会日程のお知らせの合間にアニメの紹介。これ原作は光瀬龍の小説。が、そちらは読んでないので萩尾望都のこのアニメ作品とどれくらい違うか、同じなのかは知らない。だが、ともかく型破りの傑作ではないか、と思う。

無限について考えたことはあるだろうか。人の命は限られている。誰もが死を恐れる。だが、逆に無限の時間、無限の生にも耐えられないだろう。生命はなぜ生まれたのか。人はどこから来てどこへ行くのか。その他のあらゆる生命も。

二億年もたてば、日本列島は移動するオーストラリア大陸とアジア大陸に挟まれて消滅する。太陽系すらいずれ消滅するときが来る。そんな無限の時間に思いをはせたとき、なにやら民族やら国家やらにこだわって妙な争いを続ける人間がむなしく思えた時はないか。

人間は自分が死ぬ、ということを知っている唯一の生物だ。多分、宗教が生まれた理由の根源にはこの「死」があるのだろう。だから来世のことを説かない宗教はない。
自分は無宗教だ。しかし、マルクス主義でいう「アヘン」という役割も確かにあるが、階級が消滅すれば宗教もすべて止揚されるという考え方には疑問も持っている。

物語はプラトン、イエス、シャカ、阿修羅などなど様々な宗教、哲学に登場する人々(神々?)が世界の生成と消滅をかけての数千億年もの旅と闘いを描いた作品だ。

ラストシーン、阿修羅のモノローグ。「無常」「輪廻」を強く感じさせるシーンだ。

「この世界の外にさらに大きな世界の変転があり
 さらにその世界の外に世界が」
「そしてまたその外にもさらに永遠に世界がつづくのなら
 私の戦いは いつ終わるのだ...?」
 すでに還る道は無い
 また新たなる百億と千億の日々が始まる...

十年以上前に読んだ作品だが、今手に取っても充分読み応えがある。これもなかなか動画にはなりにくい作品のように思われるが。

閉じる コメント(4)

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萩尾望都、よかったですよー。無限大の空間を思い浮かべる事、しばしでした。また読んでみたくなりました。宇宙の外縁にまた宇宙があるとか、想像してみたり・・

2005/6/5(日) 午前 9:48 [ mit*uy*_*pple0*09 ]

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彼女のはこれと「11人いる!」くらいしか読んでないんですけどね。

2005/6/5(日) 午後 1:59 [ BORA ]

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なつかしいですね。私は、光瀬龍の本のほうしか読んでいないのですけれど、高校時代にはまっていました。仏教では悪の化身とされる阿修羅王の闘いを通じて、何が正義か、人は何のために生きるのか、深く考えさせられました。私が、学生運動に飛び込んだ背景にはこれがあったのかもしれません。

2005/7/17(日) 午後 2:30 自由ネコ

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こんにちは。ブログ立ち上げたばかりですか。共謀罪反対闘争か。どこかの現場で会っているかな。原作の方は知りませんが、大きな改編はないらしいです。所詮有限の存在でしかない人間に「無限」はわからないのかも知れないですね。しかし、時にこういう物語もものの見方を考える上でいいかも知れないと思います。

2005/7/17(日) 午後 4:11 [ BORA ]


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