|
本日は仕事を早引けして、テント村通信の原稿の手直しなどをしている。一休みしようとコーヒーを入れに台所に行ったら、UCCの携帯コーヒーキットが一つ残っているのに気がついた。75日間獄中の終盤戦、八王子拘置所で差し入れてもらったものの最後の一個だ。よし飲んじゃえ。拘置所では重宝したが、外で飲むとそんなにうまいものではないのだが。ついでに中の生活を思い出してしまった。 と言うわけで本の紹介。この本は九州のメル友が差し入れように送ってくれたものだが、一度に入る本の冊数は限られているので後回しになった。よって読んだのは保釈後であった。 花輪和一のマンガであるが、実にリアルだ。どうもセンセーショナルで絵空事じみてるドラマや映画の中の刑務所は、どこか実態とずれている。むしろ淡々と刑務所生活を描写した本作品の方が正しく、資料的な価値が高い。社会運動をになうものは、救援ノート(救援センター発行)と本作品を読んでおくこと。何しろ学校の校門前でのビラまきが「建造物侵入」で捕まる時代である。あなたも明日は獄中かも。弁護士立ち会いでビラをまいたところもあるそうだ。もうどこぞの軍事独裁政権国家とあんまり変わらないかも知れないなあ。 留置場・拘置所の中では、北朝鮮や韓国、ミャンマー、中国、イスラエルなどで獄中生活を送る多くの政治犯に思いを馳せた。命がけの闘いを行った彼らに比べれば自分はまだまだかも知れない。ただ、ちょっとだけ彼らに近い位置に行けたのかも知れないな、と思った。 本作品は崔洋一監督により映画化もされてる。名優山崎努の演技力もあって、こちらも面白い。ご覧あれ。
|
本の紹介・書評
[ リスト ]





