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「日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ」を昨夜ようやく見切った。なかなか、一気にドラマを見る時間が作れないのだよ。録画してあるのを細切れにして見たりする。太宰治物語もまだ見切っていないし。 それはともかく、反戦運動をやっている人間なら彼の名前くらい知っていると思う。日本政府の命令に背いて2000通を越えるビザを作り、6000人以上のユダヤ人難民の命を救ったと言われる外交官だ。番組の方は事実を元にしたフィクションとあるから実際にはなかった脚色が行われているはずだ。だが、それでも彼が国家の命令に背き、人道的な観点からビザを発給し続けたという事実そのものははっきりしている。誰にでもできることではないかも知れないが、今、イラク戦争の時代に日本の官僚機構の中で日本政府に彼のようなスタンスでたてつける人間はどれくらいいるだろう。 疑問に思うのは杉原氏がなぜすぐ処罰されなかったか。命令に背いて出したビザをなぜ無効にしなかったのか。戦後、なぜようやく彼を解雇したのか、という点だ。対ソ交渉などでも実績のあった杉原氏を戦時中は日本政府としては手放したくはなかった。その利用価値を認めていた、という推測は充分考え得る。戦後はもう体制が切り替わり、必要なくなった杉原氏をお払い箱に、という流れだったのではないだろうか。 ただ、この話を思うとき、やはり当時日本が中国大陸・朝鮮半島などアジアで行った侵略行為との対比を考えざるをえない。ユダヤ人に対してはこうした人道的な措置が執られても、アジア人民に対しては逆の仕打ちが太平洋戦争では行われている。
パレスチナでイスラエル政府が行っている抑圧も考えてしまう。杉原氏自身、イスラエル政府から勲章を戦後もらっているが、これらのことをどう考えていたのだろう。彼に聞くのも酷な話なのかも知れないが、人権や人道主義というものには例外があってはならないと思う。すでに故人だし、このドラマにはそうしたことは一切出てこない。少し彼に関する本を読んでみたいとは思う。 |

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