|
NHKスペシャルの番組だが今夜遅く再放送だ。郵政民営化問題が選挙争点としてクローズアップされる中、この水道民営化問題は無縁ではない。なかなか面白いと思うので未見の方は是非どうぞ。2回に別れていて、それぞれ飲料水、農業用水の問題を扱う。 一回目だけ述べると、フィリピンでは水道が民営化されてフランスの企業が入った。しかし、リゾートホテルや電力会社を買収するなどしているうちにアジア通貨危機へ。事業は失敗する。結果、水道料金は4倍にもなり、盗水が相次いで起きている。米国では長い間地元の企業が水事業を担当してきたが、遙か離れた企業にそれが買収されてしまう。だが、かつて地元密着型で地元利益優先の活動を行った企業とは全く違い、様々な問題が起きる。結局、住民投票で長期間の経済負担をしながらも、地元に買い戻す道を選択することになる。 その他、ボリビアの民営化が抵抗する住民の暴動で阻止されてしまう話や、イギリスでも分割民営化がサッチャー時代に強行された話など各国の状況が出てくる。イギリスでも企業買収の問題があり、ウェールズではNPO法人により住民も参加してコントロールしていくという方法がとられている。 企業にまかせれば、利潤追求・合理化のシステムでうまく行くというのが民営化の論理だろう。しかしここで見るのは本来大幅な利潤を追求してはいけない、第一に安定した供給が求められる事業にそれを当てはめたらどうなるか、という現実だ。いろいろ考えさせられる番組である。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- テレビ
- >
- その他テレビ





