|
内容(「BOOK」データベースより)
沖縄の46の有人島を、あるときは歩き、あるときは自転車、またあるときは通りがかりのオジィのクルマに拾われて…。その空気を呼吸し、食べ、飲み、人と触れ合う。島の毎日は、どうでもいい事件がいっぱい。
という本なのだが、時間つぶしに立ち寄った本屋で偶然手に取った。まだ全部は読んでいなくて拾い読み中だが、実に面白い。昨今殺人事件のニュースだけは事欠かない報道にうんざりしている人が読むと、何だかほっとしたりするかも知れない本なのだ。科学技術の発達だの、生産力の上昇だのってのは本当に人間を幸せにしているのだろうか。そんな疑問もますます強くなってしまうかも知れないが。
南の島はのんびりしている。バス停なんて、地面に描いた枠だけだったり、壁にぺたんと貼った平面表示だけだったり。乗ってくる人はみんな運転手と顔見知りだから、どこで降りるか知っていていちいちブザーも鳴らさない。鳴らす人はよそ者だから一斉に注目を浴びてしまう。
与那国島では台風接近でフェリーが出なくなるかと思えば、なんと島内放送で翌日出るはずのフェリーを夜の内に出航させてしまう。また別の島ではフェリーに乗せる料金が豚だの牛だのタマネギだの、やけに細かく記載されている。ここ日本なのか(本当に違うのかも知れない)と思えるようなエピソード満載だ。こういう話は一般のガイドブックに載っていないのだ。
それでも渡嘉敷島では戦跡碑に偶然行き会い、作者はこの島でおきた戦争に直面してしまう。あくまで一般旅行記で、戦跡めぐりの本ではないから記載は少ないが、現実に引き戻される瞬間でもある。南の島にこの夏行く予定がある人は、読んでみるといいかも知れない。
|