
羊山公園の後は、太田部楢尾へと向かう。えらい山深いところで、途中から舗装林道になる。間違えて一回群馬県に入ってしまったのだ。NHKのドキュメンタリー「秩父山中 花のあとさき」というシリーズをご存じだろうか。この過疎に悩む楢尾の集落に暮らすムツばあさん達の生活を追ったドキュメンタリーだ。かつては養蚕でにぎわい、700名が暮らす集落だった楢尾だが、ダムができ、下の道路にバスが通るようになり人口はじりじり減っていった。

そんな中で老夫婦の小林さん達(ムツばあさん)は「畑には世話になったから山に返すんだ」ともう使われない段々畑に花の咲く木を植林していったのだ。食うに困らないだけの収入があればいいと言うこの集落の人たちの生き方をウォール街で働く連中はどう思う?

番組の反響は大きく、今でもこのように各地から亡くなったムツばあさん達の暮らしていた家を訪ねる人が大勢いる。

とんでもない急斜面に今でも段々畑がある。

番組にも出てきた新井さんからしばらくお話を伺いました。ここでこんにゃくを育てるのだそうです。相当の高齢のはずだが、ラインを引っ張りながら性格にうねを作っていく作業ぶりに感心しました。

今でもムツばあさん直筆の石版が家の前には残されている。平均年齢が70代を越え、数名しか残らないこの集落そのものが山に返るのもそう遠くないのだろう。だけど思う、ここに暮らす人たちより都会に暮らす我々は本当に幸せなのか?

あちこちからムツばあさんの家を訪ねる車が来ていました。

行き帰りの「カイドウ街道」です。もう盛りは過ぎていたようですがきれいでした。

宿は暮れに続き美人の若女将さんが仕切る小鹿野の須崎旅館にお世話になりました。この時期に一泊8000円、部屋食とはリーズナブルな宿です。女将さんたちの家族経営ですが、民宿に泊まるならここの方がいいのでは?貸し切り露天風呂もあります。じゃらんで予約できますが、口コミの評価も高いです。
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