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久々に「イージーライダー」を見る。ジャック・ニコルソン演じる酔いどれの弁護士の台詞「アメリカ人は自由のために平然と人を殺す」「アメリカ人は自由について話すのは好きだが、自由な奴らを見るのは嫌いだ」にすべてが集約されている。ベトナム戦争が生んだ大きなひずみはいろいろな影響を当時のアメリカに与えた。一連のアメリカニューシネマには戦闘シーンがなくてもどこかでこの戦争の影を感じる。アフガニスタン・イラクと21世紀に入ってなお戦争を続けるアメリカ。ベトナムは徴兵制でやったが、今は志願制でも兵士が集まる。そういう構造に社会を変えた。そんな今だから、この映画は自分には新鮮に感じる。 だけど時代が流れ、ベトナム戦争もヒッピームーブメントも知らない若い世代にはこの映画は理解しにくいようだ。キャプテン・アメリカ(ワイアット)とビリーはマリファナの密輸で大金をつかみ、自由になろうとした。金をつかんで金(資本?)から自由になろうとしてもそれは無理な話。周りはすべて資本主義社会なんだから。人種差別も根強かった南部で排外主義にあい、主人公達は悲惨な死を迎える。 音楽も秀逸だが、ラスト「イージーライダーのバラード」を除き、すべて既存のロックから選抜。こんなBGMの作り方も初めてだった。 今のところ、オートバイが主人公なみにものを言ったと言える大きな位置にあった映画は、この映画以外にはほとんど見当たらない。暴走族の小道具程度の軽い扱いのものがほとんど。「ワイルドセブン」なんて本当につまらなかった。あんなにわかりやすい「テロリスト」がいたらお目にかかりたいものだが。日本の映画なら「オン・ザ・ロード」くらいだな。VHSにはなったが、DVDになっていないのが残念。 |

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