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西伊豆の松崎に「山光荘」という宿がある。松崎もツーリングで一泊するのは4回目になるが、桜の葉の生産でも知られるひなびた温泉。若い人はもしかしたら知らない人もいるかもだが、自分の世代で知らない人はまずいないだろうの劇画家つげ義春。彼が泊まり、「長八の宿」という作品にした旅館だ(作品中では海風荘)。1968年の作品だから今からもう半世紀近く前の話。長八とは松崎で数々の作品を残した鏝絵の名手で、この宿にも作品を残す。市内に美術館もある。
元造り酒屋で、独特の構造。階段急で手洗いも外。この「なまこの間」は6畳であまり広くはない。でも昔の日本旅館はみなこうだったし、一人で泊まるには十分。ちなみに朝夕ともにここでは部屋食。作品中に出てくるマリちゃんが偶然にも部屋に案内してくれた。今でも充分チャーミングな方だった。普段は東京在住で、繁忙期だけここに手伝いに来ているらしい。東京の大学の英文科卒業のインテリ。
高度経済成長などと呼ばれたあの時代をふと思う。今でもつげ義春から年賀状が来ていて一階にはその展示コーナーもある。つげ自身はもう年金生活で隠居状態のようだ。独特の作風で「ねじ式」のようにかなりシュールで難解な作品もあるが「長八の宿」はホッとしてしまう安心さにあふれた佳作だ。
ちなみに夕食はこんな感じ。ほぼいっぺんに出てくるのでやや冷めてるものもあるが、すべておいしかった。
オマケ写真。例の13まで刻まれた松崎の時計台。この辺はなまこ壁の建物が多く残り、松崎らしいところ。 オマケ写真2。行く途中でよった伊豆高原・カフェカプリ(プチホテル・イゾラディカプリに併設)でいただいたカフェラテ。今回も見事なできばえでした。 |
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