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多分、夏休みの間に見られる最後の映画だろう。実際に東京豊島区で起きた事件がベースになっている。実際に起きた事件の方がよほど悲惨だったのだが..。 オーディションで集められた4名の子役達が素晴らしい。カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞した柳楽優弥君を始め、見事な演技を見せてくれる(もしかしてほとんど地か?)。また、全然この映画見るまで知らなかったが、韓英恵がいい。強い目線を持つ子で、この映画撮影時に小学生だったとは信じられん。制服着ると女子高生でも通用しそうだ。「ピストルオペラ」(未見)がデビュー作だそうだ。これも見ないとな。将来期待できる女優。 親に置き去りにされた子供達。金がなくなり、ライフラインすべて止められても、公園で水を組み、コンビニで物乞いをして何とか生き続ける。いじめにあって、学校にも行かない孤独な女子中学生との出会い。結末は、ない。解決なしのまま終わる。 実際の事件では大家が異変に気づいて警察に知らせ発覚。3女が長男の友人の暴行で死亡していたこともわかり、刑事事件となっていった。この映画では椅子から落ちて死んだことになっているのだが。 やるせない映画である。子供らに接触する大人達も1年近くもの間、異変に気がつく可能性はあったのではないか。昔の「田舎」社会では考えられない事件だ。都会の孤独。大都市の闇部分である。だが、映画からは社会的なメッセージはあまり感じられない。あくまで子供達の描写中心である。戦時中を舞台にした「火垂るの墓」を思い出したが、この点では全く違うようだ。 ここまで極端ではなくても、今でも明君達の様な家族がいるのではないかと思う。子殺し・親殺しのニュースは珍しくない。うまく行っているようで一皮むけば、この家族と変わらない矛盾を抱え込んだ家も多いのかも知れない。3万人が毎年自殺し、アパートの一室で子供達が飢えている。これも「経済大国」日本の現実の側面なのだ。
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