全体表示

[ リスト ]

自動導入の天体望遠鏡は入門用の最初の一台として向いているのか。

星空の基礎をまだ知らない初心者には自動導入の望遠鏡は向いていません。

星の位置が分からなくても、自動的に視野内に見たい天体を導いてくれるのが「自動導入の天体望遠鏡」だと勘違いをしている初心者が沢山いらっしゃいます。弊社にも自動導入の天体望遠鏡を扱っていないのか?という初心者からの質問電話や質問メールが沢山来ます。
 
 「もちろん、扱っておりますよ。」と返答し、「しかしながら、季節の星座の星の配列と星座の名前や星の名前を知らないと自動導入は使えません。」「自動導入に必要な初期設定を夜空の星を利用して行うことが出来なければコントローラーの十字の矢印のボタンで縦横に望遠鏡を動かし望遠鏡の視野に天体を導入するはめになり、そうした使い方では、自動追尾もしません。モーターは動きもおそく、十字キーで望遠鏡を使うといらいらしますよ。」と言うと、大抵のお客様は、びっくりされます。

また「アルカリ電池を大量に使用し、ランニングコストも馬鹿になりませんから、結局野外用の高価で重たい野外用バッテリーを購入する必要があります。」と説明します。ここまで説明すると、お客様が自動導入の天体望遠鏡を購入する意欲は完全になくなってしまいます。

 販売店としては、自動導入機が売れれば、値段が高価なだけに、売上げがあがりますから、普通はこんなネガティブな説明はしませんね。でも、自動導入の望遠鏡は、星座の配列を知らない初心者にとっては、使いこなしはむずかしく、挫折の大きな原因になってしまっています。

自動導入機のメリットは、肉眼やファインダーでは探しにくい暗い天体の導入です。私も便利に使っていますが、あくまで時間があるときに、じっくり星空を観察できる時に使います。普段の星見はすべて手動の屈折式経緯台です。出動回数が一番多いのは屈折式の手動経緯台なのです。結局のところ、最も使いやすく、最も手軽に使える望遠鏡は、口径10センチまでの屈折望遠鏡で、使いやすい手動経緯台に載ったものがベストなのです。
バッテリーを用意する必要もなく、配線をする必要もなく、面倒な初期設定をする必要もなく、見たい方向にさっと向けられる望遠鏡が一番使いやすく面倒がないのです。

自動導入の望遠鏡を使う手順は、下記の通りです。
まず、望遠鏡を説明書に書いてある方角に向けます。説明書に書いてあるとおりの姿勢にモーターの十字キーを使って望遠鏡の向きを変えるわけです。
次に、基準とする一つの星を表示されるリストより選びます。たとえば夏ならわし座のアルタイルなどを選び、基準となりうる星を視界の中央に導入します。ぴったり中心に導入し、そこで決められたボタンを押し、コントローラー内のコンピューターに視界中央にアルタイルが入った事を教えます。正確に自動導入させるためには、3つの星でそうした作業を繰り返します。それが終わってはじめて正確な自動導入と自動追尾が行えるようになるのです。なれた私でも10分はかかる作業です。目の前に見えている月を導入するにもそうした作業が必要なのです。
季節の星座の代表格を少なくとも数個と、初期設定しやすい星の名前をいくつか知らなければ、出来ないことなのです。

天体観測の最初の一歩は、星座とそれを構成する星の名前を覚えることです。そして、ひとつひとつの星がなんであるのか。どんな星であるのか。それを知ることが楽しいですし、星座のフィギュアのなかのどこにどんな宝石箱(星雲や星団)があるのかを知り、あなたの望遠鏡の筒先を向けてみて、そこにある宝石を発見するのが、天体観測の醍醐味なんですね。

また、見応えのある惑星は、すべて一等星より明るいですから、望遠鏡を使わずとも、星座のどのあたりにあるかが分かっていれば、自動導入で導入するより、手動の使いやすい経緯台で導入する方が早いのです。

星座と星の名前を知っていて初めて使うことができる自動導入の天体望遠鏡ととりあえず、目の前に見える星や月を星座を知らなくてもどんどん導入できる手動の屈折式の天体望遠鏡、どちらが使いやすいか。わかっていただけましたでしょうか。

月や明るい星にどんどん望遠鏡を向けてみて下さい。また季節の星座の代表格を覚えて下さい。そして明るい星に付けられている名前やその由来、性質や星座の神話や物語を本で勉強してください。宇宙空間の広がりやその成り立ちを知って下さい。

あなたの見ている星空は、今は単なる無秩序に散らばる星に見えるでしょうが、理解と星空の知識を吸収するにつれ、物語に満ちた、また奥行きのある、全く違った宇宙が1年後のあなたには理解できるようになるはずですし、そのころには、望遠鏡を使いこなし、さらなるディープスペースを探求するスキルがあなたには備わっているはずです。

弊社運営サイト
[http://www.astrodea.com/ アストロデア.com]シチズン・アストロデア天体時計直販サイト
[http://www.scopetown.co.jp/ スコープタウン.jp 3号店パーツショップ「新規開店」]
[http://www.scopetown.co.jp/tele/ スコープタウン.jp 2号店 初心者用望遠鏡ショップ]初心者向けに機種を絞ったお店
[http://scopetown.jp/ スコープタウン.jp 本店 初心者用望遠鏡ショップ]ある程度紹介機種を広げたお店

閉じる コメント(20)

顔アイコン

はじめまして。コメントは始めてですが、時々お邪魔しています。無茶な高倍率や粗悪な望遠鏡への警鐘には、大いに賛同しています。
今回の記事には、若干違和感を感じましたのでコメントさせて頂きます。
今から40年以上昔ですが、中学生の時に天文に興味を持ち望遠鏡を使い始めました。
やはり最初は経緯台でしたが、月や惑星を高倍率で眺めると、追尾に両手が必要でピント合わせにも苦労する状態で満足に見れませんでした。
また、自動追尾でないので、友人や家族に見せたくてもそれも出来ない状態でした。
結局、架台の軸を35度傾けて簡易赤道儀にして、片手で追尾が出来る様にして使いました。

2007/7/13(金) 午後 0:20 ヨネヤン

顔アイコン

その様な自分の経験から、例え、初心者でも、本気で天体観望を行いたいと思う人には、自動導入はともかくとして自動追尾が可能な赤道儀式を最初から使用する方が、結局長続きすると思います。
経緯台式の望遠鏡だと、充分に使いこなせず、結局、たまに月でも眺めてあとは飾っておくだけになり、その内、天文への熱が冷めてしまう様な気がします。
私も時々天体望遠鏡の購入相談を受けますが、予算的に赤道儀が無理な人には、40〜50mm程度で低倍率の双眼鏡を勧め、まずは明るい星団・星雲や月・惑星を眺める事から始める様にアドバイスしており、経緯台式は勧めていません。

2007/7/13(金) 午後 0:23 ヨネヤン

顔アイコン

また、熱意があり予算が潤沢にあるなら自動導入式のものを勧めます。最初は使いこなせなくても、星座が表示されるコントローラを使うだけでも星座を覚える事ができるのでは無いでしょうか。
最初は、自動導入は無理でも、極軸だけ大まかに合わせて、あとは手で望遠鏡を対象に向け、自動追尾をさせれば対象の天体をじっくり眺めることもできます。
またコントロールボタンを操作し天体を視野中央に入れるなどの練習を積む事で、操作になれ、徐々に使いこなしていける様になり、最後は自動導入も出来る様になると思います。

初心者なら一律に経緯台。ではなく、その人の熱意や適正などを見極めた適切なアドバイスも必要だと感じています。
どの様なベテランも最初は皆初心者であり、最初からそれなりの望遠鏡を購入した人の方が長く続けているように感じています。
長くなりましたが、一考してみて下さい。宜しくお願いします。

2007/7/13(金) 午後 0:26 ヨネヤン

顔アイコン

ヨネヤンさん、こんにちは。
自動導入の望遠鏡ですが、お客様の意欲や状況を見て販売もしております。しかしながら、現在の一般のお店の販売状況からみても、適切な説明がなされてそれらの自動導入機能付きの望遠鏡が販売されていることは非常に少ないことにご注目頂きたいのです。
私は、初心者なら一律にポルタ経緯台をオススメしているわけではありません。
またヨネヤンさんは、経緯台を使うことは無いかもしれませんが、ベテラン勢でもサブ機はポルタ経緯台を持ち、普段のちょい見には、ポルタを活用し、稼働率という点ではポルタが一番稼働率が高いという人が私のまわりには非常に多いのです。
据え置きで赤道儀を置いておく環境があれば、庭にひょいと出して望遠鏡を使う環境があればよいのでしょうが。
弊社としては、その人にとって最も稼働率があがる望遠鏡がベストなのです。はたして赤動儀や自動導入の望遠鏡が、平日会社から帰った後のささやかな30分の観望に向くのでしょうか。

2007/7/13(金) 午後 3:16 [ 大沼 崇 ]

顔アイコン

お客様にとっての最初の一台は、稼働率が最も上がる望遠鏡を選ぶべきと考えております。ですから場合によっては、赤道儀に搭載された望遠鏡や自動導入の望遠鏡を勧める場合もあります。

「経緯台式の望遠鏡だと、充分に使いこなせず、結局、たまに月でも眺めてあとは飾っておくだけになり、その内、天文への熱が冷めてしまう様な気がします。」
とありますが、この部分には私としては少し疑問を感じます。
どうでしょうか。

2007/7/13(金) 午後 6:21 [ 大沼 崇 ]

顔アイコン

「星座が表示されるコントローラを使うだけでも星座を覚える事ができるのでは無いでしょうか」
という部分ですが、星座が表示されるコントローラーが付いているのは、ビクセンの自動導入機だけです。その他のメーカーはCUIであり、使いやすいコントローラーを持った自動導入望遠鏡が少ないのです。
ですからこの点に関しても、世の中で売れている自動導入望遠鏡のコントローラーで星図が表示できるのは、一桁パーセントに過ぎません

2007/7/13(金) 午後 6:24 [ 大沼 崇 ]

顔アイコン

弊社として問題視しているのは、「自動導入自動追尾」という言葉の一人歩きです。メーカーやネット通販店では(天体望遠鏡専門店は除きます。)カタログなどでも、星の基礎知識を持った上で初期設定をしなければこうした望遠鏡が使いこなせないことを、購入者に正確に伝えていません。
先生方ともお話する機会がありますが、ある意味自動導入が星空を見ることを遠ざけてしまっている場合もあるのです。
顧客のニーズや状況に応じた機種選択は、私としても一番心がけているところです。今後もヨネヤンさまの意見を肝に銘じ接客販売に邁進しお客様のニーズにあったお客様を第一に考えた機種選びに邁進して参ります。
今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

大沼 崇

2007/7/13(金) 午後 6:33 [ 大沼 崇 ]

顔アイコン

意見の異なる点は多少ありますが、望遠鏡を求めた方が購入した望遠鏡をいつまでも愛用して天体を眺めてくれる事を期待する気持は同じだと思います。
今後も購入者のことを大切に思って良い品物を提供して下さい。
一つだけ、ポルタ経緯台で眺める対象はどの様な天体なのでしょうか?

2007/7/13(金) 午後 10:46 ヨネヤン

顔アイコン

それは、人それぞれだと思います。スキルによっても違うでしょうし、空の条件によっても違います。一概には言えないと思います。
変光星の観測に使っている人もいますね。

2007/7/14(土) 午前 1:13 [ 大沼 崇 ]

顔アイコン

一段落ついているようですが乱入しますよ(^◇^;

私が初めて手にした望遠鏡は微動装置がなく結構揺れる経緯台でした。
幸い微動装置がなかったので、視野の中心を通るように反対側の端に導入すると真ん中に来る頃には振動が収まるということをすぐ覚えました。後でスリービーチのオルソを買い足して、133倍迄使っていました。
その次に赤道儀を買ったときにはとても便利なものだと思いました。こちらはそこそこ安定していたのでハンドル一つで追尾できるのは楽でした。自宅の南側のベランダで、三脚をいつもの場所に設置すれば極軸もぴったり合っていました。
ただ、あまり上等とはいえない6cm屈折から10cm反射に乗り換えて木星の模様がたいして良く見えるようにならなかったのは納得がいきませんでしたね。
一軸モータが着いたのはそれからずっと後のことです。230倍でじっと見ていられるのは感動ものでした(^^)

2007/7/19(木) 午前 1:56 [ gnf**5 ]

顔アイコン

初めて手にする望遠鏡に何を奨めるか、という話を始めるときりがありませんが、じつは他人にできることはたいして多くはなくて、最後は自分自身でどれだけ工夫し挑戦できるか、たとえ思い通りにいかなくても先に希望を持てるかにかかっているように思います。素晴らしい望遠鏡を持っていながら結局月しか見なかった方もいますし、粗悪とは言わないまでもあまり宜しくない望遠鏡に当たった私はそれから30年を経て当時雑誌に載っていたスケッチの通りの木星を見ています(^^)v

2007/7/19(木) 午前 1:58 [ gnf**5 ]

顔アイコン

さて、それとは別に、車で暗い所に出かけていくようになると簡単に設置して素早く振り回せる経緯台を多用するようになってきました。
そういう考えなので初期設定しないと使えない自動導入は今でも考慮の外です。
一時期導入支援を使って重宝していたこともありましたが、これで導入した天体は結局位置を覚えないので後で自力で導入できない、ということに気付いて使うのをやめてしまいました。
一緒に星見に行く友人は自動導入機を愛用しています。ファインダーで捕まえ切れない天体を見せてもらえるのでこれはこれで良いものです。他人の機械なら初期設定もオーナーにお任せなので私にとってはこれがベストです(^◇^)

2007/7/19(木) 午前 2:09 [ gnf**5 ]

顔アイコン

さてそれで私の場合どんな経緯台をどのように使っているか、
話題の性質上商品名丸出して行きますが不都合があったら削除します。
・・・ということで1点ずつ別コメントにしておきます。

2007/7/19(木) 午前 2:16 [ gnf**5 ]

顔アイコン

カスタムD:これはあまり宜しくなかったですね。上下粗銅が硬く、緩めると勝手に動いてしまう。振動の収まりが遅いので微動装置があっても実用倍率は150倍止まり。コンセプトが安く作ることだったようなので仕方ないでしょう。

2007/7/19(木) 午前 2:16 [ gnf**5 ]

顔アイコン

K型:小さく軽い割に結構使えるもので、これを好む方は多かったようです。一時期多用しましたが、微動ハンドル以外の部分(クランプも含む)に触ると必ず指にグリスが着くのが難点ですね。光学器械のパートナーとしては許しがたいことで、現実には垂直方向は微動ハンドルだけでぐるぐる回して使っていました。今では代りのものができたので全く使わなくなりました。

2007/7/19(木) 午前 2:17 [ gnf**5 ]

顔アイコン

TA:これを好む方も多いですが、架台自体が重い・組立手順が昔ながらで手間がかかる・カウンターウェイトを付けると赤道儀を組むのと同じ工数になる ということであまり出番はありません。

2007/7/19(木) 午前 2:17 [ gnf**5 ]

顔アイコン

HF:HAL三脚に載せれば剛性も動きもまぁまぁで汎用性が高いので多用しています。リバウンドがあるので倍率を上げたくはなくなってしまいます。100倍程度迄は問題ないので星雲/星団ハンティングには充分です。

2007/7/19(木) 午前 2:18 [ gnf**5 ]

顔アイコン

F2:リバウンドがなく振動の収まりが早いので、10cm屈折くらい迄の経緯台としては最上です。200倍迄なら赤道儀でなくても良いと思う程です。木星・土星のシーズン、平日ちょいと見るにはこれで充分です。200倍を超えると忙しくなりますが、ここ迄来ると微動装置があっても同じことです。250倍くらい迄は使います。TV以外の鏡筒は搭載するのに少し工夫が要り、バランスがとれないと極端に使い勝手が悪くなります。

2007/7/19(木) 午前 2:20 [ gnf**5 ]

顔アイコン

PORTA:こちらは逆に微動装置で救われている観がありますが、実用的には充分といえるものです。トレイを使わなければ脚を開くだけなので出番が多くなります。
使用できる鏡筒のスケールはF2と同程度のようです。軽ければ太くても良いという構造ですが、13cmクラスの反射を持っていない私にとってはまぁF2と同じ、という認識です。

2007/7/19(木) 午前 2:24 [ gnf**5 ]

顔アイコン

初心者が楽しむ対象が、御社扱いのような小口径なら月か惑星がメインだろう。 そうなると自動導入など必要のないくらいものばかりになる。 だから自動導入をすすめないのではないか? それよりも自力で導入が困難でも比較的都会でも観察可能な重星、明るい惑星状星雲、散開星団などを見る手助けをしてくれる自動導入も悪くない。
でなければすぐに飽きてしまい、結局粗悪望遠鏡と同じく押し入れ行きだ。 また周囲に星を見ることの楽しさを教えてくれる人がいない場合も自動導入はいい手助けだ。

もちろん手動で導入してやっと見つけたときの嬉しさもあるが、観察者の性格による。 多分多くの方は見つける以前にそんな天体が見えるということすら知らない。

2010/6/8(火) 午後 4:33 [ kaz**ndle ]

開く トラックバック(1)


.
大沼 崇
大沼 崇
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

[PR]お得情報

お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事